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はじめての経理!知っておきたい基礎知識

HUPRO 編集部
はじめての経理!知っておきたい基礎知識

経理業務と聞くと、「お金の計算」や「伝票作成」といった漠然としたイメージが浮かぶのではないでしょうか。実は経理とは「経営管理」の略で、会社の経営状態を把握するために、とても重要な業務です。今回は、はじめて経理の仕事に携わることになった初心者の方へ、経理の基本的な仕事内容や基礎知識についてお伝えします。

経理の基礎~仕事内容と業務の流れ~

企業における「お金の管理」を行うことが経理のメイン業務。会社の規模にもよりますが、中小企業や個人事業主では知識がないまま経理担当となるケースが良くあります。
経理の仕事は「経理事務」「財務管理」に分けられますが、まずここでは、取引を記録・管理する経理事務について見ていきましょう。

経理事務は大きく3つのサイクル(日次、月次、年次)で構成されています。1日・1ヶ月・1年単位ですべき仕事それぞれの仕事内容によってスケジューリングを行い、

①日次業務:毎日行う業務です。取引による現金や預金の出納管理、預金残高管理、経費精算など
②月次業務:毎月行う業務です。請求の支払い、入金確認、給与計算、源泉所得税や社会保険料の納付など
③年次業務:年に一度行う業務です。決算、税務申告、年末調整、開示資料作成、予算・経営計画の立案など

このように、経理業務は業務サイクルが決まっていて、その中で正確に数字を管理していく必要があります。計画を立ててその通りに実行していくというルーティンワークが好きな方にはより適性があるといえるのが経理業務です。

経理の基礎用語~まずはこれだけは覚えておきましょう~

経理業務には独自の用語がたくさんあります。まずは基本的な用語を以下にピックアップしてみました。他にも経理の専門用語は多数ありますが、業務や勉強を通じて覚えていくようにしましょう。

仕訳(しわけ)

取引を借方(かりかた)・貸方(かしかた)に分け、それぞれに勘定科目(かんじょうかもく)を定めて帳簿に記録すること

参考記事:仕訳って?仕訳を知って簿記をもっと使いこなそう!

借方(かりかた)

帳簿の左側・資産・費用が増える場合は貸方に書く

貸方(かしかた)

帳簿の右側・負債・巡視債・収益が増える時は貸方に書く

勘定科目(かんじょうかもく)

取引による資産・負債・資本の増減、および費用・収益の発生について、記録する際の内容を示す名称

参考記事:経理における勘定科目とは?必要性や処理・種類について覚え方を徹底解説!

貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)

期末時点での資産・資本・負債をあらわしたもの。左側に資産、右側に負債と資本を書き、資産=負債+資本と左右が一致する。バランスシートとも呼ばれる

参考記事:貸借対照表とは?その仕組みをご紹介!

総勘定元帳(そうかんじょうもとちょう)

1年間の勘定科目ごとの明細

損益計算書(そんえきけいさんしょ)

1年間の収益・費用・利益・損失に関する明細

参考記事:これを見ればわかる!上場企業のPL(損益計算書)のつくりかた

源泉徴収(げんせんちょうしゅう)

所得にかかる税金(所得税)を事業者が給与・報酬からあらかじめ差し引くこと

参考記事:源泉徴収って何?どんな税金?

小口現金(こぐちげんきん)

オフィスに備えている少額の現金のこと。交通費精算や備品購入などに使われる

参考記事:小口現金とは?小口現金管理のメリット・デメリットとは?

売掛金(うりかけきん)

代金を後払いで販売した分の売上金額を示す項目

買掛金(かいかけきん)

代金を後払いで仕入れた分の支払金額を示す項目

参考記事:買掛金とは?反対語の売掛金と比較しながら解説

決算(けっさん)

1年間の収入・支出を計算し、損益を算出すること

負債(ふさい)

会社の借金や一時的に預かっており、支払い義務のあるお金のこと

未払金(みばらいきん)

期末時点でまた支払っていない経費のこと

未収金(みしゅうきん)

主たる営業活動ではない取引で、代金を後払いで販売したものについて支払を受けていないものから売掛金を引いたもの。決算期後1年以内に回収予定であることが条件

立替金(たてかえきん)

本来誰かが負担すべきお金を会社が一時的に立て替えたもの

財務諸表(ざいむしょひょう)

一般的には決算書(決算報告書)と呼ばれる。企業の財政状態や経営成績を報告するために作成する報告書の総称

参考記事:財務諸表とは?会社法・金融商品取引法と決算書・計算書類等との違い

経理業務をこなすにあたって習得しておきたいスキル

経理業務をこなすにあたって、日々の入金や出勤を適切に管理するために、以下のスキルについては身に着けておきたいというものをピックアップしました。

簿記

経理担当には簿記の知識は必須です。しかし初心者が経理を行うにあたり、何から勉強して良いかわからない場合、簿記の知識を体系立てて身に着けるのに役立つのが簿記検定です。

検定試験の勉強をすることでも、知識が深められ、自分が日々行っている入力作業の意味や、それがどういう観点から必要なのかということを学べます。基礎から始める簿記検定の本やセミナーは数多くありますので、ぜひ活用しましょう。

関連記事:簿記を学ぶメリットとは何?
関連記事:簿記とは何か?誰でもわかるぐらい簡単に説明します!

自社で使用している会計ソフト

会社の規模によっては独自の会計システムを導入しているところもありますが、規模がそれほどでもない会社は会計ソフトを導入していることがほとんどです。有名なものとしては、「弥生会計」「クラウド会計」「freee」などです。それぞれの会社のサイトには経理担当に役立つ知識やコラムもあります。ぜひ目を通しておきましょう。

関連記事:弥生?JDL?MFクラウド?会計ソフトの特徴を比較してみた

各種書類作成

申告書や決算書については、会計ソフトを利用すれば、入力がちゃんとしていればほぼ自動で作成することができます。しかし、それ以外にも社内通達やプレゼン資料、社員向けの文書などを作成することもあるので、Officeのツールは一通り使えるようになって置く必要があるでしょう。

まとめ

会社を運営するにあたり、お金の動きを記録し、報告書の作成の元となるデータを作る「経理」業務は、とても重要な業務です。まずは日次・月次・年次のルーティーンの仕事を身に着け、経理担当者としてのステップアップを図っていきましょう。

経理についてのコラムは他にもたくさん掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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