税理士試験受験生は、官報合格ルートと大学院免除ルートの選択、税法科目選択、勉強方法(専門学校を使うか独学でやるか)等の大きな選択からどのペンを使うかといった小さな選択まですべて自分でやっていかなければなりません。今回は、小さなことですが意外と重要でこだわる必要がある勉強道具について解説していきます。
私自身、税理士試験の勉強をはじめたころは、勉強道具にあまり深くこだわっていませんでしたが、勉強をするにつれて次第にそのこだわりが強くなっていきました。
そんな私自身の経験を踏まえ、税理士試験受験生がこだわって選んだ方がよいと思う勉強道具は以下になります。
① ボールペン(又は万年筆)
② シャープペン(又は鉛筆)
③ マーカー
④ 電卓
⑤ 下書き用紙
⑥ 時計
まず、税理士試験の解答はシャープペンや鉛筆は禁止なので、ボールペン(又は万年筆)は必ず自分にあったものを選ぶ必要があります。
日商簿記から税理士試験の勉強へシフトしてきた方だと日商簿記はシャープペンや鉛筆OKなのでボールペン(又は万年筆)選びに最初は苦労するかと思いますが、何種類か購入して日々の勉強で実際に使用して自分の筆圧や筆記スピード等に合うかどうかチェックしてベストなものを選ぶようにしましょう。ボールペンも定期的に新商品が発売されるので、私も定期的に文房具売り場に行き新商品は必ず1本購入して今使っているボールペンよりも使いやすいものがないかアンテナを張っていました。
また、これは人によりますが、私は理論解答用のボールペンと計算解答用のボールペンは以下の通り別のものを使っていました。
《理論解答用のボールペン》
三菱鉛筆 ゲルインクボールペン ユニボール シグノ Signo ノック式 UMN-152 0.5mm 青
《計算解答用のボールペン》
三菱鉛筆 3色ボールペン ジェットストリーム 0.5 SXE340005T.24 透明ブラック
このように計算と理論でボールペンを使い分けていた理由ですが、計算問題では、解答は青色、問題用紙のチェックは赤色といった具合に瞬時にペン色を変えたかったので上記の3色ボールペンを使っていましたが、理論問題では多色を使う必要性というよりも自分の手になじみ筆記スピードが一番出るものを選ぶようにしていました。
税理士試験の解答はシャープペンや鉛筆は禁止とはいっても、私自身は普段の勉強の中では問題を解き始める前の下処理として下書き用紙にメモしたりするのにシャープペン(又は鉛筆)を使用していました。
また、試験本番でも解答用紙への記入は当然ボールペンで行いますが、下書き用紙に答案構成をしたり図を描いたりするのにシャープペンを使っていました。
こうした下書きやメモもボールペンでやればいいのでは?と疑問に持つ方もいると思いますし、当然ボールペンで下書きをしてもいいと思います。
ただし、ボールペンで下書きした場合、書き間違えが多くなると下書き用紙がぐちゃぐちゃになりそれを見ながら解答するとミスが起きたり混乱したりしますので、私は下書きやメモは消しゴムで消せるシャープペンでできるだけきれいに書くようにしていました。
いわゆる消せるボールペンも試しましたが、消すのにかなり紙に負荷がかかり下書き用紙が破れることがあったので結局シャープペンを使うに至りました。
私自身はあまり試験本番で複数色のマーカーを多用することはなく、赤又は黄色の単色マーカー1本を使っていました。マーカーに対するこだわりとしては、キャップ式のものではなくノック式のものを選んで買っていました。
理由は単純で、試験本番は非常に緊張しているためキャップ式だと開け閉めに手間取ったり、キャップが落ちたりする可能性もあるのでノック式にしていました。
電卓は、大きくカシオ派とシャープ派に分かれますが、私はシャープを使っていました。ボタンの配置や機能がかなり異なるので、長丁場となる税理士試験の勉強期間の途中で他のメーカーの電卓に変えるのは手間もかかるしあまりオススメできません。
ということで、電卓は一番初めに使っていたメーカーのものをずっと使うことになる可能性が高いので、これから税理士試験の勉強を始める方は特に慎重に選び、一度選んだら他のメーカーのものに浮気せずに使い続けましょう。
下書き用紙については、シャープペンのところで少し触れましたが、理論問題を解く際の答案構成や、計算問題を解く際のメモに使用します。
ルーズリーフのようなものでもいいのですが、試験で配布されるのは罫線が入っていない紙ですので、私自身はできるだけそれに近い無地のレポート用紙を普段の勉強のときから下書き用紙として使うようにしていました。
税理士試験の受験生は、答練や過去問を解く際には2時間計って解いていると思いますが、何を使って時間を計っていますでしょうか?
置時計、腕時計、ストップウォッチ等が候補に浮かびますが、私は腕時計で計っていました。具体的にはストップウォッチ機能(クロノグラフ)がついているセイコーの腕時計です。
机に置く置時計やストップウォッチをなぜ使わなかったかというと、単純に試験本番で問題用紙と解答用紙を机に広げた際に邪魔になるからです。キャップ式のマーカーを使わない理由ともかぶりますが、私はできるだけストレスなく試験本番2時間を戦うためにこうした小さいことにもこだわっていました。
真の実力があれば勉強道具なんか何を使っても変わらないでしょと思う方もいるかもしれませんが、実力のある方ほど勉強道具にこだわりを持っている方が多い気がします。
たかが勉強道具、されど勉強道具です。ぜひこだわりを持って1つ1つ選んでみてはどうでしょうか。
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