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公認会計士試験の難しさはココにあり!モチベーションと環境と時間について

HUPRO 編集部
公認会計士試験の難しさはココにあり!モチベーションと環境と時間について

あなたは公認会計士試験を受験したことがありますか?
今回は公認会計士試験の難しさについて解説していきます。この記事を読まれる方は現役受験生の方もいれば、これから受験を考えている方など様々いらっしゃるでしょう。いずれにせよ会計の最高峰の資格である公認会計士試験の難しさを熟知しておくことで、いざ挑戦するときに役立つ武器になり、すでに勉強を始めている方にも何かしらのヒントになります。
それでは、公認会計士試験の難しさについて、モチベーションと環境と時間の各要素に分けて説明していきます。

公認会計士試験の難しさ 〜モチベーション編〜

まずは、モチベーションです。正直な話、モチベーションさえ維持できれば合格できます!そのぐらいモチベーションを維持することは難しいです。公認会計士試験は受験勉強の期間が平均で約3年と長くなり、内容も難しいです。また、周りに受験仲間がいるとは限りません。その中で、一人で黙々と勉強をすることは海底の奥底を一人で歩いていくようなものです。そのため、いつしかモチベーションが低下していきます。

当初の目的を失うパターン

公認会計士になると決意して勉強を始めた頃は、モチベーションが最大限にあります。車で言えば、ガソリンが満タンの状態です。しかし、車は走ればガソリンを消費していきます。当然、その分ガソリンは減ります。公認会計士試験の勉強も同じです。勉強すればするほどモチベーションがなぜか低下してしまうことがあります。それは勉強自体に「慣れ」てしまうからです。人間は慣れることにより、当初の目的を失う傾向にあります。そのため、惰性でモチベーションが低下していくことがあります。

モチベーションを保つためには適度なリフレッシュも重要です。
オススメの解決策例
・1週間に1日は勉強しない日を作ったスケジュールを組む
・モチベーションが下がったら、その日はおもいっきり遊ぶ
・毎日の勉強にノルマを課し、ノルマを達成したら勉強をやめて趣味の時間にする

難易度が高くて挫折するパターン

公認会計士試験は難易度が高いです。会計の他にも、税金・法律・監査・経営などビジネスパーソン必須のスキルが勝手に身につくほど試験範囲が広く、それぞれの科目の内容も根本的な理解が求められます。そのため、想定外の難易度にぶつかると「解けない自分が嫌になる」ことにより、モチベーションが低下します。どんなに優秀な受験生でも苦手科目はあります。その苦手科目によってモチベーションが低下するのはもったいないです。
また、例えば、簿記検定は受験生がたくさんいるため本屋に色々な参考書がありますが、公認会計士試験は受験生が少ないため、参考書も限られてきます。なかなか独学では難しいですので、予備校にも通いながらモチベーションの維持を心がけてみてください。

オススメの解決策例

・どんな合格者も最初は難しく分からなかったため、困っているのは自分だけでないことを認める
・受験仲間がいれば聞いてみる
・いきなり該当論点の過去問を見てみる(予備校の問題集の方が難しいことはよくあります。)

公認会計士試験の難しさ 〜環境編〜

公認会計士試験の受験期間中は環境の整備がとても大事です。周りの環境でつまずくケースを挙げてみます。

家族が理解してくれないケース

既に勉強をされている方で、家族に反対されている方もいるかもしれません。受験期間は何年にも渡り、合格できないと自分だけでなく家族もやはり不安になります。でもそれは決して自分だけではありません。そんな苦しみを味わっている受験生は全国にたくさんいます。むしろ今の苦しい環境を乗り越えた方こそ合格後に監査法人で活躍できている傾向にあります。今苦しくても試験を受けようと決めた当初のことを思い出しながら、ご自身を大切にしてできる限りのことを続けてください。

周りに受験仲間がいないケース

この場合は孤独との戦いになります。また、周りのライバルの進捗状況が分からないため、相対的な位置付けを知る必要もあります。そのためには自分から行動を起こして積極的に環境を変える必要があります。

オススメの解決策例

・予備校の答練や模試を期日までに提出する(相対的な位置付けを知るために。)
・予備校の講師に電話相談する(勇気を出してお願いする!)
・監査法人のイベントに参加してみる(どんなに受験勉強が忙しくても!)

公認会計士の難しさ 〜時間編〜     

公認会計士試験の合格までに必要な時間は5000時間ほどです。そのため、時間の確保は絶対に必要です。換言すれば地頭の良い方も時間を確保しないと合格はできません。それほどまでに時間の確保は重要です!では一緒に時間の確保の仕方を見ていきましょう!

時間のない社会人編

この場合は隙間時間を有効活用することと、勉強する時間をルーティン化して、とにかく時間を作っていくことが必要です。ポイントは「限られた休憩時間や休日を確実に勉強に充てる」ことです。まさに1日1日が勝負になります。そんな社会人の方にオススメの時間の確保の仕方を提示します。

オススメの解決策

・朝型にして出社前に勉強するクセをつける
・通勤時間はイヤホンを使って耳から学習する
・ランチや飲み会をなるべく断って勉強時間に変える

時間のない大学生編

大学生の中で特に理系の学生の方は実験などで時間の確保が難しいことが想定されます。また隙間時間を有効活用しようとしても周りの大学生が遊んでる中で自分だけ勉強をすることは精神的にも人間関係的にも辛いです。しかし、在学中に合格すればとっても明るい未来が待っています!そのための方法を提示します!

オススメの解決策

・お気に入りのカフェや予備校の自習室など勉強する場所を決める
・長期休暇を勉強合宿に充てる
・バイトを辞めて、親からお金を出してもらうか予備校の奨学金制度に申し込む

まとめ

いかがでしたか?既に勉強を始められている方には当てはまるものがあったかもしれません。また、これから勉強を始めようとしている方にも難しさが伝わったと思います。ポイントは「勉強の内容以上にモチベーションの維持や環境を整備する方が難しい」ことです。
これらを勉強を始めてから知るのと、始める前から知るのでは大きく違います。なぜなら、公認会計士試験を諦める方のほとんどが「モチベーションの維持や環境の整備」に失敗していることが原因だからです。言い換えると、この記事にまとめたことを克服するだけで合格にかなり近づきます。これから勉強を始める方も、既に始められている方もぜひ参考にしてみてください。

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この記事を書いたライター

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