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どっちが難しい?商業簿記と工業簿記ってなんだろう?

HUPRO 編集部
どっちが難しい?商業簿記と工業簿記ってなんだろう?

前回こちらの記事で日商簿記試験について紹介しました。試験内容には商業簿記、工業簿記という言葉が出てきましたが、二つの違いは何なのでしょうか。今回はその商業簿記と工業簿記の違いに詳しくご説明していきたいと思います。

商業簿記とは

商業簿記は日商簿記試験でいうと3級・4級の内容になります。商業簿記とは商的企業の資産、負債、資本の増減などを把握して、それによって帳簿記録を行うことです。扱う帳簿には主に貸借対照表や損益計算票などがあり、これらはいずれも勘定形式のもので、これによって決算書を作ることが可能になります。商業簿記は比較的シンプルなものです。なぜなら商業簿記が必要とされる商的企業、つまり一般の会社や個人商店は既に完成された商品の仕入れをし、それを販売するからです。商業簿記ではその仕入れ活動や販売活動を記録することで商的企業の活動内容や企業組織の実態を把握することができます。

工業簿記

続いて、工業簿記についての説明です。
工業簿記は主に製造業、つまり工場などに適用される帳簿の付け方です。製造業ではまず材料を仕入れ、商品の製造をし、できあがった製品を販売します。商業簿記が扱うのは仕入れたものをそのまま売るだけの営業活動ですから、工業簿記は商業簿記よりも段階が増えるので複雑であることがわかります。
業務内容としては商業簿記にある勘定形式の帳簿記録に加えて、製造原価報告書(財務諸表)の作成があります。つまり、製品の原価を計算するのです。一つの製品を作るのにどれだけの金額がかかったかを材料費、人件費など全ての出費を反映して割り出します。

工業簿記とは製品の製造活動に関する記録を行うことです。先ほども触れたように企業の営業活動に加え、経営活動までしっかりと管理をすることができます。生産活動の原価計算には材料費、労務費、経費などを製品別に集計するため、高い能力が必要となります。就職してからも原価計算ができることは、大きな武器となりますし、専門的なスキルです。日商簿記試験で言いますと、2級以上の内容です。

まとめ

以上が商業簿記と工業簿記の違いです。基本が商業簿記であり、それを発展させたのが工業簿記ということになります。結論で言えば工業簿記のほうが難しいということになりますね。

簿記にはその他にも銀行簿記、官庁簿記、そして農業簿記という種類があります。様々な種類がありますが、簿記ができれば企業の経理や会計担当者として採用されることも多いですし、なにより自社や取引先の経営状態を把握することができます。合格するのは簡単ではありませんが実用的でどこにいっても必要とされる資格です。履歴書にも勿論記載できる資格ですし、自分にとってもスキルがあるという自信になるでしょう。

※簿記って何?という方はこちらの記事もお読みください。

【よく聞くけど、簿記ってどんな資格なの?】

この記事を書いたライター

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カテゴリ:資格試験

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