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ご存知ですか?「電卓検定」

HUPRO 編集部
ご存知ですか?「電卓検定」

経理・会計に欠かせない小道具である「電卓」。その電卓スキルに検定試験があるってご存知でしたか?本記事では、数ある電卓の検定試験の中でも「電卓計算能力検定」と「電卓技能検定試験」についてご紹介いたします。
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電卓検定の概要

「速く」「正確」な計算力をはかる電卓検定。高校生や専門学校生から税理士・公認会計士・簿記検定の受験者など幅広い年齢層が受験する検定試験です。電卓検定については以下の4団体で実施しています。

電卓技能検定試験
一般財団法人日本電卓技能検定協会(日電検)が主催する電卓検定。全国の大原学園で受験できます。試験は年5回あり、7級~1級のさらに上は、十段、名人まで幅広い検定試験です。名人まで取得した人は「電卓士」の称号を得ることができます。
一般財団法人 日本電卓技能検定協会

電卓計算能力検定
試験公益社団法人全国経理教育協会(全経)の主催する検定試験です。全経は電卓検定の他にも簿記検定や経理実務士会などを主催しています。こちら試験は年5回。3級から段位までの資格があります。
公益社団法人 全国経理教育協会

珠算・電卓実務検定試験
公益財団法人全国商業高等学校協会(全商)が主催する電卓検定です。主催団体名から見てわかる通り、商業高校生を対象としています。試験にはビジネス計算も含まれ、実はかなり実用的。検定試験の名前の通り電卓だけでなくそろばんでも受験できるという特徴があります。1級~6級までの資格があります。
公益財団法人 全国商業高等学校協会

電卓オペレーション検定試験
一般社団法人全国検定教育振興会(全教振)が主催する電卓検定です。受験については学校や企業ごとの団体受験のみとなっており、個人での受験は現在のところできません。1級~5級までで、年に6回試験を実施しています。
一般社団法人 全国検定教育振興会

4つを並べてみると、社会人が個人で受験するという前提で考えるのであれば、最初の二つ「電卓技能検定試験」と「電卓計算能力検定」が適しているといえます
実際この2つの資格は、総合的な難易度には差がないといわれているので、それぞれのURLからサンプル問題などを確認してみて、自分に取って解きやすい問題形式や、会場の近さや日程といった理由で決めても良いでしょう。

電卓検定の出題内容

それでは、電卓検定(「電卓技能検定試験」と「電卓計算能力検定」)で出題される内容について解説します。
電卓検定の出題は、それぞれの計算方法によって問いが別れています。最後の「複合算」については、「電卓計算能力検定」のみの出題です。

見取算
書いてある数字を見ながらする計算のことです。電卓では「加算」(足し算)・減算(引き算)とも言います。レシートのようにずらっと並んでいる数字を足し引きしていき、最後に答えを求めます。級や段ごとに桁数が異なります。
電卓検定全てにおいてそうですが、内容が簡単だとしても、1つでも数字を押し間違えたらアウトなので、正確な操作が求められる計算です。

乗算
いわゆる「掛け算」のことです。検定では、割合(%)の計算や、電卓の「ラウンドセレクター」や「小数点セレクター」を使う端数処理(小数点が出た時に四捨五入するのか、切り上げ・切り捨てるのかというような処理)も登場します。
もちろん、レベルによって桁数やパーセント以外の端数処理の問題数が異なり、上級になれなるほど桁数も上がっていきます。
電卓のセレクターの設定や切り替えを間違えないようにしましょう。

除算
こちらは「割り算」のことです。乗算と同じように計算します。

伝票算
伝票をめくりながらする計算です。計算自体は単純ですが、めくるという作業があるので、操作を練習しておくことをおすすめします。

複合算
「電卓計算能力検定」だけにある計算で、加算(足し算)、減算(引き算)、乗算(掛け算)、除算(割り算)の四則演算が混在した計算です。電卓の「M」(メモリ機能)を活用になれると素早く説くことができます。こちらでも端数処理があるので電卓のセレクター設定を間違えないようにしましょう。

電卓検定のために用意すべき電卓

電卓検定については、1級では12桁、3級でも10桁が必要になるので、12桁の電卓を選ぶようにしましょう。
また、問題のなかで必要な「ラウンドセレクター」や「小数点セレクター」、「M+」や「M-」といったメモリ機能がついている電卓で、かつボタンが大きく押しやすいものがおすすめです。

電卓検定の1つを実施している日電検が推奨しているものは、「CASIO製ND-26S」なので、こちらの機能を備え、かつ自分が使いやすいと思うものを選ぶことがポイントです。
日本電卓技能検定協会推奨電卓!プロ用実務電卓

こちらは同協会が実施している簿記検定でも推奨されている商品なので、もし電卓を持っていないなら、1つはもっていて損はないと言えるでしょう。

まとめ

制限時間以内に多くの計算問題を正確にこなすことが求められる「電卓検定」。簿記検定もそうですが、電卓の操作の速さが合否を分けるといっても過言ではありません。日常でも電卓を使って業務を行うことのある方は、ぜひスキルアップのためにも受験を考えてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いたライター

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