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経理あるある10選をご紹介!あなたは共感できますか?

HUPRO 編集部
経理あるある10選をご紹介!あなたは共感できますか?

経理部門・経理担当者のよくある話「あるある」を現役経理担当者(公認会計士)がまとめてみました。経理業務に関係している方はもちろん、経理部門以外の方も経理担当者を知る第一歩として読んでみてください。

「経理あるある」って?

会社には営業や人事、総務など様々な部署がありますが、その中でも経理は独特のカラーがある印象です。会社は違えども経理という組織やそこに所属する人々には、共通する特徴があるようです。
そこで本記事では、筆者のこれまでの経験を振り返り、経理担当者が思わず「あるある」と共感してしまうような特徴や悩みを10個選んでみました。経理担当者は共感できるものがどのくらいあるか、これから経理で働こうとしている人はどういった特徴がある職種なのか、といった視点で読んでいただければと思います。

経理あるある10選!Part1:だいたいの会社で当てはまるはず

(1)名刺が減らない

経理は基本的にデスクワークで、クライアントへの訪問や出張は滅多にありません。社外の方と関わる機会といえば、監査法人か税理士事務所、あとは会計回りのシステム会社、場合によっては来客対応くらいかと思います。なのでほぼ必然的にバックオフィスの中でも特に名刺交換をする機会の少ない部署になるわけです。

名刺を使い切る前に社内の組織変更があって、古い名刺がどんどんたまっていく、なんてパターンもあるあるかもしれません。名刺がたくさんあるからといって仕事をしてないわけでは無いのですが、時たま経理部を訪れてくる営業部の社員の名刺への目線がわけもなく気になってしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

(2)GWは休めない

日本の多くの企業が3月決算であるため、経理担当者の決算業務のピークは4月末前後に訪れます。そのためGWも休みを繋げて伸ばすことなど夢のまた夢、暦通り休めない方が当たり前といった状況の方が多いはずです。われら経理は繁閑がはっきりしている季節労働者ですよね。

逆に言えば閑散期もあるわけで、同業者の中には閑散期はずっと定時に帰っているという人もいます。そのような企業の経理に関しては、残業時間を1年単位で平均してみればそこまで多くないように見えるかもしれませんが、上下の差が大きいのをどう感じるかはあなた次第です。

(3)コンマのない他部署資料にイライラ

他部署からのメールやプレゼン資料でコンマ(,)がされていないことはたまにあるかと思います。「10000円」などです。普通の人ならことされに気にならないのかもしれません。ただし、我々経理部はその表示が気持ち悪くてならないですよね。中身の検討に入る前に「ひとまずコンマを入れさせてくれ」、と言いたくなることでしょう。
同様に、1枚の資料で百万円単位と億円単位が混在していたりすると、これもまた統一したくなるかと思います。

(4)エクセル強制終了の悪夢

嫌な記憶をフラッシュバックさせてしまった皆様には、お詫び申し上げます。
経理部が作成・管理する資料は大量のデータを加工したりするものが多く、エクセル1ブックなのに10MB超えの大作になることもあるかもしれません。(筆者が見た最大級のものは約50MBです)
そこまで大きいと怖いのは、データが保存されないことです。しばらく上書き保存せず作業に集中してしたら、PCに負担がかかり画面が白くなって強制終了。復元したら半日前のデータのまま、という事故は必ず1度は通る道なのではないでしょうか。逆に無い方はラッキーですし、今後も無いに越したことはありません。

経理あるある10選!Part2:当てはまらなくてもあるあるだとわかってもらえるはず

(5)部に1人はいる経理職人

近年は変わりつつありますが、経理部と言えばゼネラリスト志向ではなく、典型的なスペシャリスト育成部署だったようです。新卒からずっと経理部という方も珍しくなく、その中でも特にある一分野をずっと担当し続けている方が会社に1人はいるものです。「固定資産一筋20年」のような。思い入れやこだわりの強い、まさに職人ですよね。

(6)ちょっと何言ってるか分からない

経理はいわゆる専門職です。経理以外の社員に伝わらない用語が、部署内には常に飛び交っています。社外はおろか部署外とのコミュニケーションもそこまで多く取るわけでは無いので、いざ営業部から問い合わせを受けたりすると、専門用語を駆使して回答し、「…ん?」というリアクションをされることもあります
これは正直どちらが悪いというものではないのですが、もしかしたらついやってしまうと心当たりがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

(7)深夜のハイテンション

繁忙期も佳境に入ると、タクシー帰りや10連勤なんてこともあるでしょう。みなさん疲れているはずなのに、深夜になるにつれ逆にハイテンションになったりしませんか?俗にいう深夜テンションです。
特に他部署や上司が退社して、担当レベルが数人残っているようなタイミングで起こりやすい印象です。経理特有の性質でもあることから、筆者はアカウンターズハイと勝手に名付けました。

経理あるある10選!Part3:ややマニアック。でも気持ちは伝わるはず!

(8)交際費パトロール

経理担当者は当然会計システムに精通しており、アクセス権も広いです。チェック半分、興味半分で他部署の伝票詳細を確認することもあるでしょう。社内交際費が一番多額の部署はどこか、どういうお店に行っているか、伝票の摘要や証憑である程度見えたりしますよね。これをある会社では交際費パトロールと呼んでいました。業務といえるかはきわどいラインです。

(9)電卓談義

経理部員の神器の一つ「電卓」。カシオ、シャープ、キヤノンあたりがメジャーですね。まさに経理でないと興味がないことかもしれませんが、微妙にボタンの配置が違いますよね。経理に配属になるとまず電卓を買い、故障もほぼないのでずっと使い続けるわけです。
その分、愛着もわくということで、電卓談義が花開くこともあろうかと思います。筆者は会計士試験受験生時代からシャープ一筋です。白いシンプルな相棒です。

(10)家計の決算もしてしまう

筆者の知り合いにかつていました。逆に経理業務はしっかり行っていても家計は「ザル」なこともありますが、一線を越えたプロ経理ともなると、家計を緻密に記録する傾向にあります。
入出金を管理するだけでなく、勘定科目を考え、暦年単位で家計の決算を行います。自己満足のためにやっているという点で個人事業主の感覚とも違います。きわめて意識の高い私生活ですね。なお、筆者は「ザル」側の人間です。

あなたのランクは?

0-4個通常のビジネスパーソンです。まだ経理に染まってはいません。
5-8個1人前の経理パーソンです。プロ目指して濃度を上げてください。
9-10個プロ経理を名乗って下さい。おめでとうございます。
経理は多かれ少なかれ似た特徴があると思うので、話のネタになるかもしれませんね。酸いも甘いもある仕事ですが、筆者は色々踏まえても楽しい仕事だと感じています。

この記事を書いたライター

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