今回は、現役の若手弁護士、四大法律事務所出身の坂尾先生が設立した超イケイケ事務所「アイシア法律事務所」の小林 嵩(しゅう)先生にインタビューさせていただき、先生の経歴から考え方までを詳しく語って頂きました。
若手弁護士 小林 嵩 (Shuu Kobayashi)
—小林先生はどんな学生時代を過ごされてきたのですか?
学生時代は、図書館の本を棚の端から端まで読むほどの“本の虫”で成績は良かったですね。そのおかげか、現在でも速読が得意で、資料の要点を掴むのも早いです。幼いころから、両親の影響もあり、自分のスキルで生きていく専門職に憧れていて、人の人生に深く関わることができる仕事だからという理由で弁護士を志すようになりました。
—大学に入る前から弁護士を志していたんですね!大学時代はどんなことをしていたんですか?
中央大学に入学後、「自分の知らない世界に飛び込んでみることが大事」という考えに基づいて、学生団体やサークル活動を通して、政策立案コンテストの運営やビジネスコンテストにも参加していました。その後、1年生の終わりごろに司法試験の受験を決意したので、受験勉強をはじめましたね。
—ついに決心されたんですね!どのような勉強方法を?
伊藤塾の授業をインターネットで受講して、自由なスタイルで勉強しました。
3年生になる頃には既に弁護士になることを決めていたものの、自らの知見をさらに深めようと思い、就職活動もやってみました。その上で、より一層弁護士への想いが強まったので、法科大学院へ進学を決めました。
—勉強と同時に就職活動もされたんですね〜。法科大学院はどのような?
2011年に中央大学法学部を卒業した後、親に甘えずに自立するべきだと考えたので、25倍の倍率を制し、青山学院大学法科大学院に給付奨学生として一発合格しました。そして、横のつながりが強く、教授陣とも近い関係にある、少人数制のロースクールだからこその環境を楽しみながら2013年に修了し、司法試験に一発で合格することができました。
—司法試験に一発合格はすごいですね!!その後はどうされたんですか?
2014年に弁護士になってからは、様々な種類の案件に携わりたいと考えたので、弁護士歴50年のベテラン弁護士のもとで働き、2年間で様々な案件に関わらせてもらいました。その後、現在のアイシア法律事務所代表の坂尾弁護士に興味を持ち、2016年に「No.1弁護士事務所」を目指してアイシア法律事務所に参画しました。
—ここまで経歴を詳しく話してくださってありがとうございます。では、弁護士としてのお仕事は具体的にどのようなことをされているのですか?
都内の法律事務所に勤務していた時は、一般民事・家事事件・刑事事件・企業法務・会社訴訟等を幅広く取り扱いました。
アイシア法律事務所では男女問題や企業法務・相続など、個人では、中小企業間の紛争・不動産・雇用・消費者・交通事故・相続・使用者責任に関するトラブルの案件も持っています。個人の案件は以前の事務所にいたときから引き続き担当させていただいているものもありますね。不動産・相続案件には特に注力し、借地借家を巡る紛争や不動産の分割・売却等の不動産を巡るトラブル全般には実績があります。
—幅広く担当されているんですね。先生の所属されているアイシア法律事務所はどんな事務所ですか?
代表の坂尾弁護士は、非常に優秀で、発想力のある人間です。
弁護士やスタッフが、働いていて楽しい事務所にしたいと考え、日々新しいアイディアを生み出し、実行に移しています。その意味で、機動力もありますね。また、非常に風通しのいい事務所であり、自分の意見をはっきり言える職場です。だからこそ、自主独立の精神のもと、責任を持って一人一人が案件を担当し、解決へと導くことができるのだと思います。ちなみに、2017年の1月から、新卒の弁護士が1名入所しましたが、連絡を密に取りながら、積極的に案件を担当してもらっています。積極性を尊重しながら、新人を育てていく風土がある事務所でもあります。
—とても働きやすそうな良い事務所だなというのが伝わってきます。そんな事務所で働く上で、弁護士として気をつけていることなどはありますか?
目の前のお客さまに信頼していただくことです。なぜかといいますと、ご相談に来られる方の多くは、弁護士と面談するということに、敷居の高さを感じていらっしゃり、物凄く緊張してお越しになります。まずは、その緊張を解いてもらわなければいけません。
ですから、私の場合は、相談室に入るときから、笑顔でいることを心掛け、お話し中も、柔らかな対応を心がけています。私の場合、少しコワモテで体格が良いので、圧迫感を出さないように少しラフな感じに座ること、それから、これは尊敬している弁護士の先生から学んだのですが、お客さまのお話しをじっくりと聞くこと、お客さまの気持ちをきちんと受け止めること、笑顔を絶やさないことをモットーにしています。
あとは、難しい法律用語を使わないように、意識することですね。
ただし、ご相談に来られる方にも色々な方がいらっしゃるので、その人に合った佇まいや言葉の選び方を心がけています。ビジネスライクな方には法的な問題点を指摘して法律用語を解説したり、弁護士に依頼することのメリット・デメリットを説明したりする必要もありますね。
それから、幸いたくさんのお客さまからお仕事をいただいているのですが、全てをこなしていくには、業務量に押しつぶされないように、やり方を工夫する必要があります。私の場合は、それぞれの案件について、解決に至るまでのスケジューリング・全体像を描いた上で、次にやらなければいけない仕事をリストアップしています。そして、リストアップした仕事のうち、緊急性の高いものから、中でもボリューム的に小さい仕事から、順番にこなしていくようにしています。
最後に、何より大切にしていることは、一つ一つの仕事を全力でこなしていくことです。
目の前の仕事を完璧に、全力でこなしていくことこそがお客様への信頼につながり、事務所の未来を創っていくのではないか考えています。
—大切にされていることがたくさんあるんですね。そんなお客様を大事に考えていらっしゃる小林先生が弁護士をしていてよかったと感じるときはどんなときですか?
一番は、事件を解決して、お客さまに感謝していただけたときですね。仕事の性質上、時には非常に悔しい思いをするときもあります。しかし、弁護士の仕事はお客さまの人生に踏み込んでいくものであり、成功した時には、想像していたより何倍も、感謝してもらえるものです。その瞬間に、言葉では言い表せないようなやりがいを感じますね。
—なるほど。そのなかでも思い出深い出来事とかありますか?
思い出深い事件はいくつもありますが、その一つをご紹介します。この案件は、老後の生活資金を、親族の方に取り上げられてしまったという事案です。依頼者の方は、お歳を召しており、ご体調も優れない中、「この件を解決できないと、死んでも死にきれない。」と言って、とにかくスピーディーな問題解決を求めていました。客観的には、分の悪い戦いであり、見通しのつかない事件だったとは思いますが、こうしたら良い形で解決できるのではないかという、事件の読みがうまくはまり、最終的には、スピーディーに解決して、十分な成果を上げることができました。解決後に、依頼者の方が「もう思い残すことはない。取り返したお金で余生を楽しむことができる。本当にありがとう。」と言ってくれて、その瞬間は、本当に、弁護士として一生懸命頑張って良かったと思いましたね。
—それは感動してしまう思い出深いお話ですね。小林先生の今後の目標などを教えてください。
事務所としては、「20年後に1000人の弁護士が在籍するNo.1の弁護士事務所」を目指しています。それには、弁護士としての職業倫理を遵守し、プロとしての責任をもって業務を遂行してくれる仲間たちが必要です。そうした仲間たちが集うことにより、事務所として提供するサービスの品質を高めていき、お客さまにご信頼いただける事務所となることが、今後のミッションです。
個人としての目標は、「一人でも多くのお客さまにご信頼いただくこと」です。10年、20年経ったとき、お客さまがご自身の人生を振り返って、「あのとき、小林という弁護士に出会えて良かったな。」と思ってもらえるような仕事ができたら、心から嬉しいです。そのためには、日々全力で目の前の仕事をこなしていくこと、人格と弁護技術を磨いていくことが必要不可欠だと思います。自主独立の精神のもと、弁護士としての誇りと責任感をもって仕事に取り組んでいきます。
—素晴らしい目標をお話頂いてありがとうございます。それでは、最後に司法試験合格を目指している受験生へのメッセージをお願いします。
受験勉強は孤独です。また、孤独であるべきです。その孤独に耐えることで人格的にも成長します。責任を持って目の前の課題に取り組み、自らの判断を洗練することができます。弁護士は、依頼者の人生に深くかかわり、とても感謝される仕事です。辛いことも多いですが、そのような時に、受験時代の苦労が、役に立ったなと感じることもあります。今はすごく孤独で、辛いかもしれませんが、自分の道を信じて、最後まで頑張ってください!
いかがでしたか?
活躍される若手弁護士の生の声が伺えて、弁護士としてのやりがいと苦労、誇り高く働く姿がイメージできたかと思います。