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社会人から公認会計士になれるのか?メリットや注意点について

HUPRO 編集部
社会人から公認会計士になれるのか?メリットや注意点について

社会人から公認会計士を目指すことは可能

・公認会計士に年齢制限はない
公認会計士の試験の受験資格には年齢制限はありません。どのような年齢の人であっても、公認会計士を受験することができます。性別や学歴などの制限も設けられていないため、高校生でも年金をもらって暮らしている高齢者であっても、公認会計士を目指すことは可能です。

・試験に合格する必要がある
公認会計士になるためには、公認会計士試験に合格しなければいけません。試験は毎年実施されています。必修科目と選択科目が用意されていて、短答式試験と論文式試験に分かれているのが特徴です。短答式試験は年に2回行われていて、論文式試験は年に1回のみです。短答式の試験に合格すると、それ以降2年間は短答式の試験が免除されます。

・社会人の合格者は存在する
実際に社会人が公認会計士の試験を受験して合格したケースは存在します。過去のデータでは、合格者のうち会社員の割合は全体の6%から8%となっています。合格者の大部分は学生や各種学校の受講生であり、社会人の合格者の数は少ないです。ただし、それは社会人として公認会計士を目指している人が少ないからであり、社会人だと合格しにくいというわけではありません。しっかりと対策をすれば、合格を狙うことはできます。

公認会計士になるメリット

・収入が増える
公認会計士になることで今よりも収入が増える可能性があります。将来的に独立を果たすことができれば、数千万円の収入を稼げるケースも多いです。年収1,000万円を超える程度であれば、公認会計士にとってはそれほど高いハードルとはいえないでしょう。普通に会社員として働くよりも収入について夢を持つことができます。

・転職で有利になる
これから転職活動をするとなると、公認会計士の資格を持っていることはとても有利に働きます。多くの企業が公認会計士を求めているからです。資格を武器にすることで、転職活動では、多くの企業から引く手あまたとなるでしょう。

・一生モノのスキルを得られる
公認会計士の資格を取得することで、一生使っていけるスキルを得ることができます。これからどのような時代になったとしても、会計に関する業務がなくなることはありません。公認会計士の資格を持つことで、一生、仕事に困らなくなるでしょう。

・独立開業のチャンスがある
企業に雇われるという立場にうんざりしている社会人は多いでしょう。そのような人にとって、公認会計士になって、独立開業するチャンスがあるのは大きな魅力となります。独立開業することで、会社員とは異なる人生を歩むことができるでしょう。

公認会計士の試験対策について

・独学で勉強する
社会人のなかには、独学で試験対策をして公認会計士を目指している人がいます。空き時間に自分のペースで勉強できるのがメリットです。ただし、自己管理がきちんとできていないと厳しいでしょう。また、非効率な勉強をしてしまう可能性もあります。

・資格学校などに通う
公認会計士の対策を行う資格学校などに通う場合は、試験に合格するためのノウハウを得ることができます。効率よく学習を進められるのがメリットです。また、同じく公認会計士を目指している仲間を見つけることができるでしょう。試験のモチベーションを上げやすいのもメリットといえます。

社会人で公認会計士を目指すときのハードル

・勉強時間の確保が難しい
仕事を続けながら公認会計士を目指すのは、勉強時間を確保することが難しいケースが多いです。仕事を続けながら、試験勉強のための時間を確保し続けるのに苦労する人はたくさんいます。どうしても仕事を優先しなければならず、試験勉強がおろそかになってしまうことが多いです。

・モチベーションを保つことが難しい
すでに会社員として働いている場合は、今の仕事を続けていれば、生活することができます。そうなると、わざわざ苦労してまで公認会計士を目指すモチベーションを保ちにくくなるでしょう。切迫した状況にあるわけではないため、簡単に諦めてしまう可能性もあります。

・若い人と勝負しなければいけない
学生で公認会計士を目指している人はたくさんいます。試験では、若い人たちと争うことになるのです。基本的に若い人のほうが何でも吸収するのが早く、効率よく勉強を進めることができます。若いとはいえない年齢で公認会計士を目指す場合は、苦労することが多いかもしれません。

社会人が公認会計士に合格するためのポイント

・勉強スタイルを確立する
社会人として公認会計士を目指すならば、どうしても勉強時間が不足しやすいです。そこで、効率性をとにかく重視しながら勉強を続けていくことが大切です。特に独学している人の場合は、1日のうちどの時間を勉強に充てるのか、きちんと決めておきましょう。毎日、無理なく続けられる勉強のスタイルを決めるとよいです。1週間のうち、どのくらいの勉強時間を確保するのかあらかじめ決めておくとよいでしょう。

・自己投資を惜しまない
合格するために必要なものには、投資を惜しまないことが大切です。たとえば、参考書や問題集などは、興味のあるものを躊躇せずに買うとよいでしょう。最終的にどの参考書や問題集を使うのか決めるためには、実際に購入して中身をよく確認することが大切です。必要であれば、資格学校にも通うとよいでしょう。お金がもったいないから独学をするという決め方はやめたほうがよいです。公認会計士に合格するためには、惜しまずに自分に投資する心構えが大切です。

この記事を書いたライター

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カテゴリ:資格試験

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