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司法書士の難易度・合格率・合格点2025年最新!難易度ランキングも!

Hupro Magazine編集部 剱持
司法書士の難易度・合格率・合格点2025年最新!難易度ランキングも!

司法書士は数ある国家資格の中でも最難関の一つで、合格率は例年5%未満、必要な勉強時間は3,000時間にも及びます。

この記事では、客観的なデータや他資格との比較を通じて、その圧倒的な難易度の実態と、突破するための道筋を具体的に解説します。

司法書士の難易度・合格率・合格点2025年最新!

司法書士試験合格率は例年4〜5%で推移しています。直近の令和6年度(2024年)試験の最終合格率は5.2%でした。

なお、現在選考が進む令和7年度(2025年)試験の最終合格率は、11月上旬の合格発表時に明らかになります。

※参考:司法書士試験の合格発表2025年はいつ?官報?法務局?など!筆記も口述も!

以下では司法書士試験の難易度について、主に以下の点に沿って解説します。

  • ・司法書士試験筆記試験の合格率・合格点とその推移
  • ・司法書士試験口述試験の合格率は?:非公表
  • ・司法書士の難易度が高い・合格率が低い理由

司法書士試験筆記試験の合格率・合格点とその推移

司法書士試験の合格率は、例年4%〜5%台で推移しており、他の国家資格と比較しても極めて低い水準です。

筆記試験の合格には、3つの基準点(午前の部・午後の部・記述式)をすべてクリアした上で、総合得点が合格点を上回る必要があります。

この合格点は受験者全体の成績によって変動する「相対評価」で決まるため、常に上位数%に入らなければ合格できない厳しい試験です。

年度 合格率
平成27年 23.10%
平成28年 22.90%
平成29年 25.90%
平成30年 29.10%
令和元年 33.60%
令和2年 39.20%
令和3年 41.50%
令和4年 45.50%
令和5年 45.30%
令和6年 42.13%

司法書士試験口述試験の合格率は?:非公表

口述試験の合格率は公式には発表されていません。しかし、筆記試験合格者を対象とした人物面・理解度を確認する試験という位置づけのため、合格率は99%以上とされており、筆記試験の知識が定着していれば過度に心配する必要はないと言われています。

とはいえ毎年100.00%の合格率であるわけではないと言われるため、油断せずに必要な対策はしっかりとしましょう。

司法書士の難易度が高い・合格率が低い理由

司法書士試験が最難関と言われる所以は、主に4つの複合的な要因にあります。

相対評価の試験であること: 合格点が固定されておらず、受験者全体の上位約5%しか合格できないため、常に他者との競争に勝つ必要があります。

3つの基準点(足切り)が存在すること: 「午前の部(択一)」「午後の部(択一)」「記述式」の全てで基準点を超えなければ、その時点で不合格となります。

試験科目が11科目と膨大であること: 民法や不動産登記法、会社法・商業登記法など、学習範囲が非常に広く、深い理解が求められます。

記述式問題の難易度が高いこと: 単なる知識だけでなく、複雑な事案を正確に処理し、登記申請書を作成する高度な実務能力が問われます。

司法書士の難易度ランキング!

他資格と比べることで、司法書士の立ち位置がより明確になります。「合格率」と「勉強時間」の2つの軸で比較してみましょう。

  • ・合格率ランキング
  • ・勉強時間ランキング

合格率ランキング

司法書士の合格率は約5%と、行政書士(約12%)や宅建士(約16%)と比較して圧倒的に低いことが分かります。法律系国家資格の中でも、司法試験に次ぐ最難関グループに位置づけられています。

資格名 合格率(目安)
司法書士 約5%
社会保険労務士 約6%
行政書士 約12%
宅地建物取引士 約16%

勉強時間ランキング

合格に必要な勉強時間は3,000時間が目安とされ、他の資格を大きく引き離しています。働きながら2〜3年かけて合格を目指すのが一般的で、長期間にわたる学習計画と自己管理能力が不可欠です。

資格名 勉強時間(目安)
司法書士 3,000時間以上
社会保険労務士 800~1,000時間
行政書士 600~1,000時間
宅地建物取引士 300~400時間

難易度の高い司法書士試験に合格するためには

最難関の司法書士試験を突破するための現実的なアプローチを3つご紹介します。

  • ・予備校の利用を検討する
  • ・まずは行政書士や宅建など関連する科目のある資格を目指す
  • ・試験科目に関連する仕事をする

予備校の利用を検討する

膨大な試験範囲と相対評価という性質上、予備校や通信講座を活用するのが合格への最も確実なルートと言えます。

合格に特化したカリキュラムと質の高い教材、そして競争環境に身を置くことで、長期的な学習のペースメーカーとなります。

まずは行政書士や宅建など関連する科目のある資格を目指す

いきなり司法書士を目指すことに不安がある場合、民法が共通する行政書士や宅地建物取引士を先に取得する「ステップアップ戦略」も有効です。

法律学習の基礎を固め、成功体験を積むことで、自信を持って司法書士試験に臨むことができます。

試験科目に関連する仕事をする

司法書士事務所の補助者や、企業の法務部で働くことで、実務と学習を繋げることができます。登記の実務に触れたり、契約書を扱ったりする経験は、難解な法律知識を血肉に変える助けとなります。

司法書士事務所や企業の法務部門でのキャリアに興味がある方は、次の章でご紹介する転職エージェントの活用も視野に入れてみてください。

受験前から転職エージェントに登録して情報収集を!

司法書士という高い頂を目指す道のりは、決して平坦ではありません。だからこそ、その挑戦を支え、合格後の未来を具体的に描くための羅針盤が重要になります。

その羅針盤となるのが、キャリアの専門家との対話です。「合格したら考えよう」では、多くのライバル達と横一線のスタートになります。しかし、学習段階からキャリアの選択肢や自身の市場価値を知ることで、あなたは「合格後の自分」を明確にデザインできるのです。

このキャリアデザインをサポートするのが、士業や管理部門に強みを持つ転職エージェントヒュープロです。

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この記事を書いたライター

株式会社ヒュープロにてオウンドメディア「Hupro Magazine」のライティングなどを担当。大学法学部法律学科卒業後、銀行にてエネルギーや金属など"コモディティ"の取引、司法試験を中心とした資格試験予備校にてWEBマーケターとしての記事ディレクションなどを経て現職。法令や金融、資格試験の知識も活かしつつ、分かりやすくもためになる記事の作成に注力しています!士業や管理部門、FASなどの業界に就職・転職をご検討されている方は、ぜひ業界特化の転職エージェント「ヒュープロ」をご活用ください!
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