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司法書士試験の合格発表2025年はいつ?官報?法務局?など!筆記も口述も!

Hupro Magazine編集部 剱持
司法書士試験の合格発表2025年はいつ?官報?法務局?など!筆記も口述も!

司法書士試験を受験した人は、合格発表日がいつなのか、どのように確認すればよいか、合格後に何をすればよいか気になるでしょう。

この記事では、2025年の司法書士試験の合格発表日や確認方法、合格後の流れまでを網羅的に解説します。

2025年司法書士試験 筆記試験の合格発表について(令和7年)

2025年10月2日午後4時頃、令和7年度司法書士試験 筆記試験の合格発表がされました。概要は以下の通り。

筆記試験合格点 満点350点中255.0点以上
(午前の部の試験の多肢択一式問題、午後の部の試験の多肢択一式問題又は記述 式問題の各成績のいずれかがそれぞれの基準点に達しない場合には、それだけで 不合格となります。)。

多肢択一式問題及び記述式問題の基準点
午前の部(多肢択一式問題)の基準点 満点105点中78点
午後の部(多肢択一式問題)の基準点 満点105点中72点
記述式問題の基準点 満点140点中70.0点

筆記試験の合格点は、255点でした。昨年令和6年度が267点であったのに対し今年は12点下落しています。

また、多肢択一式問題の基準点は、午前の部が78点(昨年78点)、午後の部が72点(昨年72点)と、昨年と全く同じ点数となりました。

記述式問題の基準点は70点でした。昨年が83点であったのに対し今年は13点下落しています。

合格に必要な点数は昨年と比べ下落傾向にあると言えるでしょう。

また、令和7年度司法書士試験筆記試験(記述式問題)の出題の趣旨 は以下の通り。

【第36問】
問1について
問題文に記載された事実関係及び別紙として示された資料から、所有権の移転の 登記を申請する場合において、登記済証を添付することができない場合における事 前通知等の手続についての理解を問い、その正確な記載を求めるもの
問2について
問題文に記載された事実関係及び別紙として示された資料から、売買を原因とす る所有権の移転の仮登記に基づく本登記及びその前提として必要となる所有権の 登記名義人の住所の変更の登記を申請すべきことを読み取った上で、申請情報及び 添付情報の内容並びに登録免許税の計算方法についての理解を問い、その正確な記 載を求めるもの(なお、仮登記に基づく本登記の前提として相続を原因とする持分 移転登記の申請情報を記載した回答については、そのことのみをもって誤りと評価 することとはしていない)
問3について
問題文に記載された事実関係及び別紙として示された資料から、抵当権の債権質 入の抹消の登記、賃借権の移転の登記及び抵当権の移転の登記を申請すべきことを 読み取った上で、申請情報及び添付情報の内容並びに登録免許税の計算方法につい ての理解を問い、その正確な記載を求めるもの

【第37問】
問1について
株式会社に関して、募集株式の発行、取締役及び会計監査人の変更につき、提 示された資料を読み取り、取得請求権付株式の取得と引換えにする自己株式の交 付等に留意しながら、登記の申請書を正確に記載した上で、当該申請書の添付書 面を特定し、納付すべき登録免許税の額を正確に計算することを求めるもの
問2について
取締役選任権付種類株式発行会社における取締役の選任手続についての正確な 理解を問うもの
問3について
株式会社に関して、発行可能種類株式総数及び発行する各種類の株式の内容の 廃止、取締役、代表取締役、監査役及び会計監査人の変更、監査役設置会社の定 めの廃止、監査等委員会設置会社の定めの設定につき、提示された資料を読み取 り、登記の申請書を正確に記載した上で、当該申請書の添付書面を特定し、納付 すべき登録免許税の額を正確に計算することを求めるもの
問4について
監査等委員会設置会社における重要な業務執行の決定の委任についての正確な 理解を問うもの
問5について
取締役の婚姻に伴う登記申請等、社外取締役の社外性、監査等委員会設置会社 の監査等委員である取締役の資格等についての正確な理解を問うもの

司法書士試験の合格発表2025年(令和7年)日程など解説!

2025年度(令和7年度)司法書士試験 筆記試験合格発表日は、2025年10月2日(木)午後4時の予定です。
2025年度(令和7年度)司法書士試験の最終合格発表日は、2025年11月4日(火)午後4時の予定です。
以下では

  • ・司法書士筆記試験の合格発表日・発表方法など
  • ・司法書士試験 最終合格発表日・発表方法など
  • ・司法書士の合格発表は官報?法務局で?時間は?

の観点でそれぞれ詳しく見ていきます。

司法書士筆記試験の合格発表日・発表方法など

2025年度(令和7年度)司法書士試験 筆記試験合格発表は、2025年10月2日(木)午後4時の予定です。
発表は、受験した法務局・地方法務局での掲示と、法務省ホームページへの掲載によって行われます。なお、正式な日程は、必ず法務省からの発表を確認するようにしてください。

司法書士試験 最終合格発表日・発表方法など

2025年度(令和7年度)司法書士試験の最終合格発表は、2025年11月4日(火)午後4時の予定です。
発表は、受験した法務局・地方法務局での掲示と、法務省ホームページへの掲載によって行われます。なお、正式な日程は、必ず法務省からの発表を確認するようにしてください。

司法書士の合格発表は官報?法務局で?時間は?

司法書士試験の最終合格者の受験番号と氏名は、官報にも公告されます。
合格の確認方法は、主に以下の3つです。

  • ・官報での公告
  • ・法務省ホームページへの掲載
  • ・各法務局または地方法務局での掲示

発表時間は、法務省ホームページ・法務局ともに例年午後4時です。

司法書士試験に合格したら次にすべきこと4選

司法書士試験に合格したら次にすべきことは以下の4点。

  • ・就職活動をする、または独立開業の準備をする
  • ・新人研修を受講する
  • ・税理士として登録する
  • ・特別研修を受講し、認定考査に合格する

就職活動をするor独立開業の準備をする

司法書士試験合格後、まずは就職活動をする、もしくは独立開業の準備をすべきでしょう。

合格後のキャリアパスは、大きく分けて司法書士事務所や法人への就職、または独立開業という選択肢があります。

元々独立開業前提で資格取得をした場合、当初の予定通り独立開業に必要な手続きを行ってください。

一方、就職する前提で考えていた場合や、資格取得後のキャリアを具体的に描いていなかった場合、司法書士事務所や、企業の法務部門などへの転職活動を(検討)すべきでしょう。

司法書士資格は独立開業にも適していますが、全くの未経験者がいきなり開業しても成功の可能性は高いとは言えません。

まずは司法書士事務所や、あるいは企業の法務部門などで実務経験を積むのが、今後の独立開業を見据えるうえでも、あるいは企業人として長く生きていくにせよ良いでしょう。

なお、司法書士事務所や企業の法務部門などへの転職を考える場合、士業・管理部門(法務など)への強みを持つ転職エージェントヒュープロの活用もおすすめ。転職エージェントヒュープロは経験豊富なコンサルタントが、司法書士資格を活かせる職場や事務所、企業法務などあなたに合ったキャリアを丁寧に提案してくれます。初めての就職や独立準備でも安心して一歩を踏み出せる、心強い味方です。

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新人研修を受ける

司法書士として業務を行う上で、日本司法書士会連合会が実施する新人研修を受講することが必須となります。
新人研修には

  • ・中央研修
  • ・ブロック研修
  • ・単位会研修

があり、全体で4ヶ月程度かかるとされています。

なお、司法書士として(司法書士であると名乗って)活動するにはこの新人研修の受講が必須ですが、その前から「司法書士試験合格者である」ことを示しつつ転職活動をすることは可能です。

企業からしても、既に難関の司法書士試験は合格しており後は新人研修や登録などの対応のみが必要であるという人材は「いずれちゃんと司法書士になるだろう」とみなすことができる場合が多いです。

そのため、新人研修の受講や登録手続きが終わる前から、試験合格者である旨をアピールしながら転職活動も並行して行うとよいでしょう。

なお、試験合格者の履歴書の書き方などは、転職エージェントヒュープロがご支援可能です。まずは無料の相談をご検討ください!

登録する

新人研修を修了したら、入会を希望する都道府県の司法書士会を通じて、日本司法書士会連合会への登録申請を行います。この登録が完了して初めて、あなたは「司法書士」を名乗ることができます。

特別研修の受講・認定考査に合格する

司法書士としての業務の幅をさらに広げたいのであれば、特別研修を受講し、その後の認定考査に合格することで「認定司法書士」となる道があります。

認定司法書士になると、簡易裁判所における訴訟代理権などが得られます。認定司法書士になることで、従来の業務に加えて訴訟代理や幅広い法律手続きに対応できるようになり、業務の幅と専門性が格段に広がります。これにより、事務所内での役割も増え、独立開業後も顧客からの信頼や依頼が拡大します。

特別研修や認定考査は難易度があるものの、計画的に学習し挑戦することで、司法書士としてのキャリアをさらに強化できる非常に有意義なステップです。

司法書士試験に不合格の場合次にすべきこと2選

司法書士試験に不合格であった場合、次にすべきことは主に以下の2点。

  • ・予備校の利用も検討する
  • ・司法書士事務所スタッフや法務部などで実務経験を積んでおく

今回不合格であったこと自体は仕方ないとして、そこでただ絶望するのではなく、次に何をすべきか具体的に考えるのが重要です。

以下では具体的な手段についてそれぞれ詳しく見ていきます。

予備校の利用も検討する

来年の合格をより確実なものにするため、予備校や通信講座の利用を改めて検討することは非常に有効な戦略です。

たった一人で暗闇の中を手探りで進むような勉強は、精神的にも大きな負担となります。時には、道を知るプロのガイドに頼ることも大切です。

経験豊富な講師による分かりやすい講義、最新の試験傾向を分析したカリキュラム、そして同じ目標を持つ仲間との出会いが、あなたの学習を加速させ、合格への道を照らしてくれるはずです。

司法書士事務所スタッフや法務部などで実務経験を積んでおく

学習を続けながら、司法書士事務所の補助者(司法書士スタッフ)や一般企業の法務部などで実務経験を積むという道も、非常に価値のある選択です。

テキストで学んだ法律知識が、実際の現場でどのように使われているのかを肌で感じるのは貴重な経験となるでしょう。申請書類の作成補助などを通じて、学習内容への理解が飛躍的に深まるでしょう。

また、実務経験はモチベーションの維持にも繋がり、「何のためにこの勉強をしているのか」という目的を再確認させてくれます。

あるいは、場合によっては同じく司法書士試験合格を目指す仲間に出会えるかもしれません。

いずれにせよ、資格を活かす場合その資格に関連する実務経験を積むのは重要です。そのため、未経験も応募可能な司法書士事務所スタッフや法務部などの求人へと転職活動をするのは有用な戦略であると言えるでしょう。

なお、次回の合格を目指しながら実務経験を積みたい方には、士業・管理部門(法務など)に強みを持つ転職エージェントヒュープロの活用が有効です。

ヒュープロは、未経験でも応募可能な事務所や企業法務部などの求人情報を保有しており、専門のコンサルタントがあなたの希望や状況に合った職場を丁寧に提案してくれます。学習と実務を両立させ、次回の試験合格に向けた確かな一歩を踏み出せるでしょう。
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この記事を書いたライター

株式会社ヒュープロにてオウンドメディア「Hupro Magazine」のライティングなどを担当。大学法学部法律学科卒業後、銀行にてエネルギーや金属など"コモディティ"の取引、司法試験を中心とした資格試験予備校にてWEBマーケターとしての記事ディレクションなどを経て現職。法令や金融、資格試験の知識も活かしつつ、分かりやすくもためになる記事の作成に注力しています!士業や管理部門、FASなどの業界に就職・転職をご検討されている方は、ぜひ業界特化の転職エージェント「ヒュープロ」をご活用ください!
カテゴリ:資格試験

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