人事は管理部門の中でも馴染みのある方が多い職種でしょう。「花形」といったイメージをよく持たれるため人気が高い一方で、特に未経験からの転職や新卒での就職は難しいという印象もあるはずです。そこで今回は、人事への転職について、難易度や成功のポイント、また転職した際の年収や仕事内容などを解説します。
転職市場全体の相場と比較すると、人事への転職は難しいと言えるでしょう。そのように結論づけられる理由として、以下のような理由が挙げられます。
それぞれ詳しく説明していきますが、いずれも人事という仕事の特性が関係しています。
人事は多くの方がイメージするように、企業の採用活動や組織作りを主に行う職種であり、ほとんどの企業に無くてはならない存在です。そのため、多くの企業が求人を掲載します。
ただし、総合職や営業職と違い、人事職は一企業あたり数人しかいないということが多く、各社の採用枠は少ない傾向にあります。
一方で、人気や認知度の高さから人事職の求人へ応募する人は多いため、採用倍率がかなり高くなってしまうのです。
人事の仕事は専門性が高く業務範囲も広いため、未経験から始めるとなると習得するまでにかなり時間や教育コストをかけることになります。
一般的には、会社の利益を直接的に生み出す、かつ教育フローがある程度固まっている営業職などに教育コストをかけることが優先される傾向にあるため、人事の求人は実務経験者向けのものが多くなっています。そのため、未経験者の中ではさらに競争率が上がってしまうのです。
人事は実務スキルだけでなく、その企業の事業や文化、組織の雰囲気などへの理解が高いレベルで求められます。
どの部署にはどんなスキルや人柄、年齢の人がマッチするのかなどを判断できないと、適切な人材の採用はできませんし、応募者にその企業のアピールポイントを的確に伝える必要があるからです。
そのため、別部署で一定の成果を上げて信頼を置ける社員を人事に異動させることで、人事職のリソースを保つ企業も多いです。先述した実務経験者のようなスキルは無いものの、企業文化などを一から教える必要が無いため、全くの未経験者よりは教育コストがかからず、採用コストもかからないため、このような手段が活用されるのでしょう。
これにより、市場に出回る人事職の求人が出回りにくくなっているのも、人事への転職を難しくしている理由の一つです。
ご紹介したように、人事職への転職は難しいと言えます。特に未経験の場合は求人数も少ないため、その難易度はより高いです。そんな人事職への転職に成功するためのポイントを、管理部門特化エージェントとしての目線で解説していきます。
まずはなぜ人事としてで働きたいと考えているのか、自分自身でも理解しておく必要があります。
人それぞれのきっかけや志があって応募するので、志望動機に正解はありません。しかし履歴書への記載はもちろん面接時にも聞かれることが多いポイントなので、なんとなくで作成するのではなく、「なぜそう思ったか?」を自問し続けることで明確な志望動機を見つけましょう。また、それを面接時にもアウトプットできるよう準備しておきましょう。
人事への志望動機については、以下の記事でも詳しく紹介しています。ぜひ、併せてご参照ください。
次になぜその企業先に応募したのかという理由も落とし込みましょう。
同じ人事職の募集は沢山ある中でなぜその企業を選んだのかは、書類選考でも面接でもほぼ必ず選考基準に入っています。志望動機の完成度が低かったり他の企業でも通用するような内容だと、志望度が低いもしくはもし入社してもすぐ辞めてしまうかもしれないという懸念に繋がってしまいますので注意が必要です。企業情報や求人を仔細に確認し、相手に熱意が伝わるような内容を作りましょう。
評価されうる経験やスキル、資格がある場合はアピールするようにしましょう。
経験をアピールする場合はその年数だけでなく具体的にどのような業務をどのくらい経験したのか、またそれが応募先にどのように活かせるのかを面接官に伝えることが大切です。また、面接時だけでなく、職務経歴書にも必ず記載するようにしましょう。
スキルについては、人事職においてはアピールしやすい資格があまり無いため、仕事において必要なコミュニケーション能力やタスク管理能力をアピールできるとよいでしょう。これらは学生時代の話でも問題ないですが、他の職種でも社会人として活かした経験がある場合はそれをアピールできると、仕事で活用できるという評価がされやすいです。
転職活動において、上記を例にとるとどのような志望動機を書くか、またどのように自分をPRすればいいか、などについて考えるのは面倒かと思いますし、作れたとしても的確な内容になっているか自信が無いという方も多いでしょう。また、自分で応募する求人を探したり面接の日程調整をするのは、特に働きながら転職活動をする方にとっては骨が折れるものです。
そこで活用すべきなのが転職エージェントです。希望の条件やご自身の経歴などを伝えることで効率的に求人を提供され、日程調整もエージェントが実施してくれます。内定を複数社もらった際に断りをいれてくれるなど、心理的負担のある対応もする必要がありません。そういったサービスを無料で受けられるエージェントが多いのも特徴です。
士業・管理部門特化の転職エージェントである当社ヒュープロでは、人事への転職をご希望の方に対して、上記のようなサービスを無料で提供しているのはもちろん、業界特化の特性を活かし、選考突破率が高まりやすいように書類添削や選考段階ごとでの面接対策を実施しており、それぞで高い満足度を頂いております。各企業様のリアルな職場環境なども熟知してますので、是非ご活用ください。
人事への転職で失敗しないポイントについては以下の記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
当社ヒュープロでは、多くの人事職の求人をご紹介しています。希望条件によるフィルタリングによって、ご希望の求人を見つけることもできますので、是非ご活用いただけますと幸いです。
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人事は多くの方に馴染みの深い職種である一方で、具体的にどのような仕事をしているかについては、あまり知られていないでしょう。
人事の仕事は大きく5つに分類することができます。
会社の経営方針に沿った採用計画の策定をし、実際の採用活動全般までを行います。そして最も重要となってくるのが企業の求める人材を把握し、それに一致した人材を見極めることです。最近はインスタグラムなどのSNSを使って企業の認知を高め応募数を増やしたり、選考段階における効率化を目的にAIを導入したりするなど、採用業務の変化や多様化も進んでいます。
教育研修の企画運営など通じて人材教育を行います。人事部以外でも配属先の上司や先輩社員が実際の仕事を通じて後輩を指導・育成するOJTも行われますが、OJTのみでは指導する側の上司や先輩社員によって教育内容に偏りがでてしまう可能性もあることから、人事部による標準化された人材教育が重要な役割をはたすことになります。企業によっては外部講師による研修も積極的に行われています。
評価制度の設計・構築~運用・見直しまで一連の業務に携わります。評価制度には様々な種類が存在しますが、どんな人材に価値をおくかなど会社の考え方に適合した制度を設計・構築することが重要と言えます。また実際の評価を行い報酬に反映させるというフェーズは、特に社員のモチベーションの維持・向上にもダイレクトに関わるため的確な判断が求められます。
重要な経営資源であるヒトを最大限に活かすことを目的として、異動、昇進、配置転換、転勤などといった人材配置の戦略を練り実行します。企業の事業計画や従業員の志向、適性、評価などといった要素を総合的に見て適切な判断をしたり各部署間との調整を行ったりなども必要となってきます。
労務管理は従業員が業務に専念できるように主に手続きなど労務にかかわる事務的な業務をおこないます。創業まもないベンチャー企業や大手企業・外資系企業などはこの労務管理に属する業務について、人事部が直接関与せず一部または大部分を外部委託しているケースがあります。労務管理の代表例は以下の通りです。
人事の仕事内容については、以下の記事でも詳しく解説しています。
このように、人事は他の職種とは違う専門的な仕事をしています。
そんな人事として働くのに向いている人の特徴は以下の通りです。
このうちの2,3つに当てはまり、その他に全く当てはまらないということでなければ、人事職に適性があると言えるでしょう。
人事職の向き不向きについては、以下の記事も併せてご参照いただけますと幸いです。
今回は人事職への転職について、その難易度や成功のポイントなどについて解説しました。決して簡単に転職できる職種ではありませんが、それだけに組織の拡大に直接的に貢献でき、汎用的なスキルを身に付けやすいなど、魅力の多い仕事です。
ご紹介したポイントを押さえつつ、ぜひ当社ヒュープロをご活用いただきながら、転職を目指してみてはいかがでしょうか?