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人事に向いている人とは?必要なスキルと適性を徹底解説!

HUPRO 編集部
人事に向いている人とは?必要なスキルと適性を徹底解説!

この記事は人事への転職を検討されている方に向けて、人事の業務内容や役割、向いている人・向いていない人、必要なスキル、人事の魅力ややりがいなど多角的な観点から解説しています。

人事とは?

企業や組織において、人材の採用・配置・育成・評価・給与管理・労務管理などを行う部門です。

人事は企業の「人的資源」を管理する重要な部門であり、組織の成長や働き方改革、従業員の満足度向上に深く関わる役割を担っています。

人事の役割

人事の役割は様々ですが、大きく分けると4つあります。

人材の確保:組織の目標を達成するために、適切な人材を確保し、組織のニーズに合った採用戦略を立てます。

組織の文化と戦略の実現:組織の理念や戦略を社員に浸透させ、文化を築き、社員がそのビジョンに向かって効果的に働ける環境を作り出します。

生産性の向上:従業員が最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、適切な研修やサポートを提供します。

労働環境の管理:法令遵守、福利厚生、労働条件の整備を通じて、従業員が安心して働ける職場を作ります。

人事の仕事内容

人事の業務内容は多岐に渡ります。主に5つに分類することができます。

1.人材採用
2.人材教育・育成
3.人事評価
4.人員配置
5.労務管理

細かな人事の仕事内容に関する記事はこちらからご確認ください。

人事の仕事内容を確認したうえで、どのような方が人事に向いているのでしょうか?反対に、向いていない人に関しても解説します。

人事に向いている人とは?

コミュニケーション能力が高い

人事は、従業員と企業の橋渡し役です。社員と企業のニーズをうまく伝え合い、意見を調整できる能力が求められます。特に、面接や評価、フィードバックを行う場面でのコミュニケーション能力が大切です。

公平性やバランス感覚がある

人事は、従業員の評価、採用、昇進、給与、福利厚生など、さまざまな業務において決定を下すため、その過程での公平性とバランス感覚が求められます。公平でバランスの取れた対応をすることが、企業の信頼を高め、従業員のモチベーションや企業文化に大きな影響を与えます。

状況判断能力が高い

従業員間のトラブル、労働環境に関する不満、法的問題などが発生した際、どのように対応すべきかを迅速かつ適切に判断する能力が求められます。例えば、パフォーマンスが低い従業員への対応や、職場でのハラスメントの問題に関する判断は非常にデリケートで、迅速に状況を把握し、適切な措置を取らなければなりません。

人の成長を支援することが好き

「人の成長を支援することが好きな人」は人事に非常に向いています。人事の仕事の大部分は従業員の成長を支援することに関連しており、これが得意で好きな人には大きなやりがいと満足感をもたらす職務です。
人事担当者は、単に業務を管理するだけでなく、従業員が成長し、キャリアを発展させるための支援をする役割も担っています。

組織課題を発見し、改善に向けて動くことができる

人事部門の仕事は、単に日々の業務をこなすことだけでなく、組織全体の健康やパフォーマンスを向上させるために課題を発見し、それに対する改善策を実行していくことが求められます。能動的に課題を見つけて、改善までやり遂げられる人は向いています。

ストレス耐性がある

人事部門は、日々多くの業務をこなし、様々な課題に直面します。従業員や経営陣とのコミュニケーション、トラブルや問題の解決、変化への対応など、ストレスがかかるシーンが多くあります。特に、退職勧奨など、慎重に行わなければ法的問題などを引き起こすこともあるため、相当な負荷がかかってしまう業務もあります。そのため、ストレス耐性が高いと、冷静かつ効果的に業務を遂行できるだけでなく、職場環境を支える役割を果たすことができます。

人事に向いていない人とは?

感情的になりやすい人

人事の仕事は、冷静さや客観性が非常に求められるため、感情的になりやすい人は、業務を適切にこなすのが難しい場合があります。
人事の業務では、従業員とのやり取りが頻繁に発生します。特に、問題解決や対立調整が必要な場面では、感情をコントロールすることが非常に重要です。

数字へのコミット力がない人

人事は、営業職ではないので数字へのコミット力は求められないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば採用活動のポジションだとしたら、採用人数の目標を追います。採用人数以外にも離職率の低下や従業員満足度の向上など目標達成に向けて数値で進捗を図ることがあります。数字へのコミット力がないと、効果的なKPIを設定したり、その進捗を評価したりすることができません。

秘密を守れない人

人事は、機密情報やプライバシーを扱う場面が多いです。人事担当者は、従業員や候補者の個人情報、給与情報、評価結果、病歴など、非常にデリケートな情報に触れる機会が多く、その情報を守る責任があります。

人に興味がない人

人に興味がない人が人事に向いていない理由は、人事の仕事が従業員との関わりや理解、サポートを中心に進んでいくからです。人事部門では、従業員の個別のニーズや問題を理解し、それに対する対応を行うことが多いため、人に対して関心を持ち、コミュニケーションをとることが非常に重要です。

人事に必要なスキルとは?

営業力・交渉力・調整力

従業員や経営層とのやり取り、外部との関係構築、組織の円滑な運営に欠かせません。
例えば、採用活動の際は自社を売り込むことができるかという点が重要になります。自社を魅力的に伝え、入社意向を高めていくためには、人事であったとしても営業力が必要です。
また、給与交渉や退職交渉なども人事の仕事となります。そこでは交渉力や社内調整能力などが必須になります。相手の希望を理解し、企業の予算や方針を考慮しながら、最適な条件を引き出す能力が求められます。

分析力

人事担当者がデータや情報を正確に分析し、効果的な意思決定を行うために不可欠な能力です。
採用活動では、どの採用手法が効果的かを分析することが重要です。過去の採用データを分析して、応募者の質や採用コストを評価し、最も効果的な採用チャネルや採用活動のタイミングを見極める必要があります。これにより、効率的な採用プロセスを作り、企業にとって最適な人材を見つけやすくなります。
たとえば、求人広告やリファラル採用、インターンシップなど、さまざまな採用手段を使う中で、どの方法が最も多くの優秀な候補者を引き寄せるのかをデータをもとに評価します。

他にも、従業員のパフォーマンスを評価する際、定量的なデータをもとに分析することが重要です。業績評価データや目標達成度などの数値的な指標を分析し、個々の従業員やチームの強みや改善点を明確にします。この分析を通じて、従業員へのフィードバックを行い、個別の育成計画やパフォーマンス向上のための具体的な施策を決定します。

上記以外にも多数の分析が必要な業務が多いため、分析力は非常に重要です。

課題発見力・問題解決力

課題発見力と問題解決力が高い人は、組織内での潜在的な問題を早期に察知し、効果的な解決策を導き出して、組織全体のパフォーマンス向上に貢献できます。
課題発見力とは、潜在的な問題や改善すべき点を早期に見つけ出す力です。人事部門は、日々の業務の中でさまざまな課題に直面しますが、それらを早い段階で察知し、適切な対策を講じることが重要です。
問題解決力とは、発見した課題に対して迅速かつ効果的に解決策を導き出し、実行する力です。人事部門では、従業員や組織が直面する問題に対して、適切な解決策を提供することが重要です。

ITリテラシー

人事部門にITリテラシーが必要な理由は、現代の企業運営においてテクノロジーの活用が不可欠だからです。特に、ATS(応募者管理や選考過程の効率化などをするシステム)などのツールが採用活動において重要な役割を果たしており、これを効果的に活用できるスキルが求められます。

人事の魅力・やりがい

前述の通り、人事職はその中心で組織の成長を支える重要な役割を担います。
しかし、具体的にどのような点に 「魅力」 や 「やりがい」 を感じるのでしょうか?

人事の魅力とは?

会社の成長を「人」の面から支えられる

企業は 「ヒト・モノ・カネ」 の3つの資源で成り立っていますが、どんなビジネスも 「ヒト=人材」 なしでは成長できません。
人事は、採用・育成・組織開発 などを通じて、企業の成長に大きく貢献できます。

社員一人ひとりのキャリアや成長をサポートできる

人事は、社員のキャリア形成やスキルアップを支援する役割も担います。
研修制度の企画・キャリア相談・評価制度の設計 などを通じて、社員の成長に寄与できるのは大きなやりがいです。
社員の人生に関わり、前向きな変化を生み出せるのが人事の醍醐味です!

経営者直下で組織づくりに関わることができる

人事は、会社の文化や組織風土を作る重要な役割 も担っています。
制度設計・エンゲージメント向上施策・ダイバーシティ推進 などを通じて、より良い職場環境を作ることができます。 「自分の関わった制度や施策で、会社が変わる」ということを実感できます。

人事のやりがいとは?

採用した人材が活躍する瞬間

採用業務のやりがいの一つは、自分が採用した人材が会社で成長し、活躍する姿を見ることができる点です。
苦労して採用した人材が成果を出し、組織の中心になったときの達成感は大きいです。

人の人生に直接関われる

人事の仕事は、単に「会社のため」だけでなく、「社員の人生」にも深く関わる仕事 です。
社員のキャリア形成やライフプランを支援することで、会社だけでなく個人の成長にも貢献できます。 「社員の人生にポジティブな影響を与えられる」のが最大のやりがいです。

まとめ

人事の仕事は非常に多岐にわたり、組織全体の成功に大きく影響します。人事に向いている人は、コミュニケーション能力やバランス感覚が高く、人の成長を支援することが好きであり、組織課題を発見し改善策を実行する能力を持っています。逆に、人事に向いていない人は、感情的になりやすかったり、数字へのコミット力が欠けていたりする傾向があります。

また、人事には営業力や交渉力、分析力、課題発見力、問題解決力などのスキルが求められます。これらのスキルを磨くことは、人事担当者としてのキャリアを築く上で重要な要素となります。

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この記事を書いたライター

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