未経験でありながら会計コンサルティングファームへ転職を希望する人は比較的多くいます。近年コンサルティングファームは新規採用を積極的に行っていますが、
未経験者にチャンスはあるのでしょうか?
今回はメーカーや商社などの異業種出身者が会計コンサルティングファームへ転職する場合の難易度について解説します。
そもそも未経験者でも会計コンサルティングファームへの転職が可能なのかという疑問があります。
結論からいえば未経験でも会計コンサルティングファームへの転職は可能です。ただし原則として20代に限られます。
30代になるとよほど特別なスキルや高いポテンシャルを持っていないと難しいでしょう。
コンサルタントは、論理的思考能力、プレゼンテーション能力、交渉能力などさまざまな能力が必要とされます。
20代であれば、採用側も実務を通じて成長し能力を身につけてもらえればいいと考えているからです。経験よりもこれからの成長に対するポテンシャルの高さに期待しているといえるでしょう。
未経験であっても20代であれば、柔軟性があり仕事に必要なスキルを吸収するのが容易で成長が早いということです。
リーマンショックが落ち着いてきた2009年以降、コンサルティングファームは積極的に採用活動を行っています。
理由としては、ここ数年日本が好景気であることがまず挙げられます。もう一つはコンサルティングファームを利用する企業が増えてきていることです。
この傾向は今後も続くと思われます。
一般的に外資系のコンサルティングファームの場合、業界未経験者の試験は適性試験と複数回の面接を経て行われますが、採用に至る確率は1~2%です。つまり競争率は非常に厳しいです。
先に書いたようにコンサルティングファームは、積極的に採用を行っています。単純にいえば、コンサルティングファームが採用する人数は増えているわけです。しかしこのことが、転職が簡単になったことを意味するわけではないことに注意が必要です。
人材採用をしたいからといって、人材の質を下げれば結果としてクライアントに提供するサービスの質を低下させてしまうことになります。
コンサルティングファームの評判が下がることは絶対に避けなければならないため、むしろ人材の質にはこれまで以上にこだわるようになっています。
また人が増えれば、管理や教育が行き届かなくなるという側面もあります。
未経験であっても会計系コンサルティングファームへの転職は可能ですが、狭き門を突破するにはどのような点に気を付ければいいのでしょうか。主に以下の二点が挙げられます
一般企業の就活の対策とほぼ同じですが、コンサルティングファームはより一層の論理力が求められるでしょう。
まずは、面接対策に関する本や動画について目を通しましょう。それだけに頼るのはおすすめできませんが、最低限のポイントを押えるという意味では有効だと思います。それを自分なりにアレンジしてみてください。
コンサルタントは、顧客からある意味、無理難題ともいえるような要求や厳しい課題を突きつけられる仕事です。
そういう場面に遭遇しても、何とか相手が納得するような提案をしてその場を乗り切る力がないとコンサルタントは務まりません。
採用者は、このような資質があるかどうかを見るために、質問に対して迅速かつ適確に答えることができるかをチェックしています。
このような能力はすぐに身につくものではありませんので、普段から訓練をしておく必要があります。
具体的には、今の業務を通じてこれがベストか、他に何かいい方法はないかを理由と共に考えるクセをつけるといいでしょう。
このような能力は実践を通じて鍛えるのが一番いい方法でしょう。
志望動機をおろそかにする人はコンサルティングファームへの転職は難しいでしょう。採用側は、志望動機を通してあなたが論理的な思考能力があるかどうかを見ています。最初から最後まで矛盾することなく論旨が一貫している文章を書くことが大事です。
先に書いたように、20代で未経験でもコンサルティングファームへの転職が可能なのは、採用側が経験よりもポテンシャルに期待しているからです。
そうであれば、経験だけでなく相手に素直さやバイタリティを感じてもらえるような内容を書くように心がけてみましょう。
未経験者でもコンサルティングファームへの転職は可能です。しかし原則として20代までであること、そして競争は非常に厳しいことをよく理解してください。そして何よりも事前の準備が転職活動を成功させるポイントであることを忘れないでください。
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