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【2024年最新】 税理士にオススメの就職先5選!! 選ぶコツや就活のポイントも紹介

ヒュープロ編集部 川辺
【2024年最新】 税理士にオススメの就職先5選!! 選ぶコツや就活のポイントも紹介

税理士有資格者には様々な進路が用意されています。税理士事務所や会計事務所に就職・転職したり、一般企業の経理職に就いたり、コンサルティング会社で活躍したりと様々です。今回は、そんな税理士になったらどのような進路を選択する人が多いのか、選ぶ時に考えるべきポイントはどこかについて詳しく解説していきます。

税理士の就職先

税理士は税理士試験に5科目合格、および2年間の実務経験を積むなどして取得できる難関国家資格です。税理士は税理士事務所や税理士法人で働いているイメージが強いかもしれませんが、難易度が高い資格の保有者だけあって、様々な職場でニーズが高いのが実情です。
ここでは税理士の代表的な就職先をご紹介します。

会計事務所(税理士事務所や税理士法人)

税理士の就職先の選択肢はある程度多いものの、多くの税理士が会計事務所に就職します。働く人が多いということは、それだけ会計事務所に就職するメリットがあるというわけですので、そのメリットを見ていきましょう。

知識を最大限に活用してキャリアアップできる

税理士資格を取るまでに習得した知識を最も活用できるのは会計事務所といえます。クライアントから依頼された税務業務や税務コンサルを数十件担当するケースもあるのですが、他の職場ではここまでの経験を積めるところはありません。
よって税理士としての自身のスキルアップやキャリアアップを最大限に実現できるのが、会計事務所といえます。

さらに、BIG4など規模の大きな税理士法人への就職は、よりメリットが大きいといえます。その理由は、規模が大きい事務所ほど、多種多様な仕事が数多く依頼されるからです。そのため、海外税務やM&A案件など、小規模な会計事務所では経験しづらい仕事内容も経験することができるはずです。したがって、税理士資格取得後は多くの人が、自分のキャリアのためにも規模の大きな税理士法人への就職を希望するわけです。

独立開業を目指すのに有利になる

会計事務所を就職先とするメリットの一つに、豊富な業務経験を積んでいる先輩税理士との人脈を築くことができる点があります。税理士にとって人脈作りは非常に重要な意味を持つことになります。特に独立開業の際、この人脈は重要な役割を果たすのです。
さらに、個人経営など小規模な税理士事務所であれば事務所経営のノウハウなども学ぶことができ、税理士として必要となる知識だけではなく、事務所経営の知識も身につけることができます

したがって、会計事務所への就職は、将来的に自分で開業したいと考えている人に多くのメリットがあると言えます。税理士の仕事では、相手との信頼関係を欠くことはできません。そのため、税理士同士の人脈づくりやクライアントとの関係構築は将来的に大切なことです。

一般企業の管理部門への就職

一般企業の経理部や税務部に就職する税理士も多くいます。そもそも一定数の人が、一般企業で働きながら時間をかけて税理士試験に合格しています。経理部や税務部に所属していながらキャリアアップのために税理士の資格をとるという人も少なからずいます。

企業は当然税金を納めなければなりませんから、企業内に税理士がいれば、税金額を正確に計算することができるなどのメリットがあります。ですので企業としても、会計や税務の専門知識を身につけている人材は常にほしいと考えているわけです。実際、外部の税理士と顧問契約を結ぶと、会社にとってはその費用が大きな負担となってしまうため、社内で税務手続きを済ませたいと考えています。

企業税法の規定は毎年変わるので、それをフォローアップするのは大変です。だから、企業内に税理士試験合格者がいれば、効率よく法改正に対応することが可能となりますし、外部の税理士に高い費用を払うよりも節約して質の高い成果を得ることができます。
したがって、企業内においても税理士が重宝されているというわけです。税金の金額はある程度は見積もりの部分もあるので、税務上有利な計算方法を適用することで、合法的に税金額を引き下げることもできます。企業によっては資格手当などが用意されていることもあるので、一般企業へ就職した税理士は年収も比較的高くなる傾向にあります。

コンサルティングファーム

税理士という名前を聞くと、多くの方は、税務申告や税務相談などといった業務を請け負う人をイメージするのではないでしょうか。しかし、実際には、税理士の仕事はもっと多用な働き方ができる仕事です。
近年では、税理士業務もグローバルな対応が求められるようになっています。従来の税理士は、税務申告や税務相談などといったコンプライアンス業務を重視して活動を行ってきました。これらの業務は、過去の企業活動に関連して発生した税金を対象とします。それに対して近年の税理士にはコンサルティング業務が求められるようになっています。
したがって、グローバルな税務に対応することができる税理士には一定の需要が存在しています。そのため税理士の中には、税務に関する専門的な知識を活かすために、コンサルティングファームに就職する人もいます。

M&AアドバイザリーやM&A仲介会社

M&AアドバイザリーやM&A仲介会社は、M&A(企業の買収や合併)における売り手企業や買い手企業に対して、M&A業務のサポートを行います。M&A業界は税理士との関わりが薄いように感じるかもしれませんが、会計や税務の専門的な知識やアドバイスを必要とする業務も多く、ニーズの高い業界なのです。詳しくは下記の関連記事をご覧ください。

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独立開業

企業や事務所に就職せず、税理士として独立して会計事務所を開業するのも選択肢の一つです。
クライアントに対する業務は会計事務所に就職す場合と変わらないものの、事務所の経営方針の決定人員の採用など、代表税理士として経営マネジメント業務も追加で行う必要があります。
ただし、うまく事務所を軌道に乗せれば、自身の手腕次第で年収を上げられるという魅力もあります。

税理士の就職先を選ぶ時の注意点

税理士になったら転職や就職をしようと考えている方も多いことでしょう。就職先の選択は人生のターニングポイントにもなりうる重要な局面ですので、見極めるポイントや注意点は事前に確認しておかなくてはなりません。それぞれ見ていきましょう。

業務内容

業務内容がやりたいことと合っているかは仕事をするにあたってとても重要です。逆にやりたい業務内容がないと、なんとなく会計事務所とかなんとなくコンサルといったように就職先を選んでしまうことになるので、ミスマッチが起こりやすくなってしまうので、キャリアプランを事前に決めておきましょう。

働き方

特に未経験の場合は念入りに働き方をチェックしておいた方が良いです。会計事務所を筆頭に税理士の繁忙期は他の職種と比較してもハードであると言われています。ですので人手不足の影響が大きいところでは、残業時間がかなり多くなったり休日出勤をせざるを得なくなる状況が続きます。求人情報だけでは分からない部分も多いので、転職エージェントに相談してみたり、面接で職場の雰囲気を確認してみましょう。リモートワークの導入状況や休日の日数については求人に記載があることが一般的ですので、よく確認した上で応募先を選びましょう。
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年齢構成

どの世代も満遍なく在籍しているのが理想ではありますが、税理士有資格者の高齢化が進んでいるため、会計事務所などは平均年齢が50代以上であることも少なくありません。20代の若手は同年代が多い就職先を希望しがちですが、20代と50代が多くその間の年齢層が少ないなど偏った年齢構成だと離職率が高い可能性もあるので、注意が必要です。

税理士として就職したら年収はどれくらい?

難関国家資格である税理士を取得できたらそれなりの年収がほしいというのが、税理士や試験勉強中の方の本音と言えるでしょう。
平均年収は全体平均よりは高い状態にはなっていますが、どこに就職するかやどんな成果を上げるかによってその上下幅は大きいと言われています。詳細が気になる方は、ぜひ以下の関連記事をご参照ください。

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30代、40代で税理士を目指すのは遅い?

30代や40代以上で税理士資格を取得する方も多くいるのが現状です。令和4(2022)年度の税理士試験における5科目到達者数は31歳~40歳で226名41歳以上は274名でした。合格者は合計で620名だったので、31歳以上が全体の8割以上を占めていることになります。ですので30代や40代で税理士を目指すのは全く遅くないといえるでしょう。また、税理士は資格に加え経験やスキルが採用においては重要視されるものの、既に資格を所持している方や、税理士試験免除で税理士登録をする公認会計士や国税経験者の年齢層が高くなってきているため、就職・転職市場でも3,40代の有資格者は重宝されることになります。

出典:令和4年度(第72回)税理士試験結果

就職活動や転職活動を有利に進める4つのポイント

難関国家資格である税理士資格ですが、資格があるだけでどこでも働けるようになるわけではありません。どのように就職・転職活動を進めるのがよいのか、4つのポイントをご紹介します。

職種や業界への志望動機を明確にする

まずはなぜ税理士資格を活かしたポジションに就きたいと考えているのか、自分自身でも理解しておく必要があります。人それぞれのきっかけや志があって応募するので、志望動機に正解はありません。しかし履歴書への記載はもちろん面接時にも聞かれることが多いポイントなので、なんとなくで作成するのではなく、「なぜそう思ったか?」を自問し続けることで明確な志望動機を見つけましょう。また、それを面接時にもアウトプットできるよう準備しておきましょう。

応募先への志望動機を明確にする

次になぜその企業先に応募したのかという理由も落とし込みましょう。同じポジションの募集は沢山ある中でなぜその企業を選んだのかは、書類選考でも面接でもほぼ必ず選考基準に入っています。志望動機の完成度が低かったり他の企業でも通用するような内容だと、志望度が低いもしくはもし入社してもすぐ辞めてしまうかもしれないという懸念に繋がってしまいますので注意が必要です。企業情報や求人を仔細に確認し、相手に熱意が伝わるような内容を作りましょう。

人材エージェントを活用する

就職・転職活動にあたって、自分で応募する求人を探したり面接の日程調整をするのは骨が折れるものです。そこで活用すべきなのが人材エージェントです。希望の条件やご自身の経歴などを伝えることで効率的に求人を提供され、日程調整もエージェントが実施してくれます。内定を複数社もらった際に断りをいれてくれるなど、心理的負担のある対応もする必要がありません。そういったサービスを無料で受けられるエージェントが多いのも特徴です。
士業・管理部門の転職エージェント「ヒュープロ」では、税理士事務所や税理士法人、一般企業の経理職などでの転職をお考えの皆様のキャリアをサポートさせていただいております。選考にあたって書類添削や面接対策の手厚さや、業界特化だからこそ持ち得ている企業情報や市場感の知識の深さには定評があります。

まとめ:税理士試験合格者は就職にも転職にも有利!

税理士試験に合格するということには大変な努力が必要です。そうした難関試験を突破することができた人は、就職をするにも、転職をするにも有利となることは間違いないはずです。すでに働いている人はキャリアアップにもなります。
税理士試験合格後の就職先、転職先として最も多いのは税理士事務所や会計事務所ですが、それ以外にも、コンサルティング会社や一般会社の経理、税理士法人などに就職する人もいます。税理士という仕事は、それだけ多用な働き方を選択することができる職業です。税理士試験合格後の進路選択は、自身のキャリアにとってとても大きな意味を持ちます。自分が活躍したいフィールドはどこかということをきちんと考えて、就職活動や転職活動をするようにしましょう。

この記事を書いたライター

HUPRO MAGAZINE編集部の川辺です。転職エージェントとして多くのご登録者様からご相談をいただく際に伺った転職に際しての悩みや不安、疑問を解消する記事をご覧いただけるよう、日々奮闘中です!士業や管理部門、FASなどの業界に就職・転職をご検討されている方は、ぜひ業界特化の転職エージェントである、「ヒュープロ」をご活用ください!
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