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どちらを選択?【総合職と一般職】違いについて詳しく解説!

HUPRO 編集部
どちらを選択?【総合職と一般職】違いについて詳しく解説!

就職・転職時に求人情報を見ていると、正社員においても「総合職」と「一般職」で分けて募集をしているケースが大半です。いわゆるコース別採用が当たり前にされるようになりましたが、その違いをちゃんと理解していますか?今回は、総合職と一般職に違いとについて解説します。

総合職とは

総合職とは、いわゆるキャリア採用です。会社において経営に関する総合的な判断を要する業務に取り組むための職種として設けられました。あらかじめ幹部候補として採用し、管理職への登用を前提としています。

全国や海外に拠点のある企業では、居住地の異動が前提の転勤をともない、転勤は基本的に拒否できません。そのため、家族の都合で単身赴任となるケースなどもあり、転勤ありの総合職を忌避する動きもあります。

人事異動の拒否については以下の記事でも解説しています。あわせてぜひご覧ください。

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人事異動って拒否権があるの?

大企業ほど、拠点が多いため転勤する可能性が高まりますが、転勤を避けたい人材の流出を防ぐために、近年では転勤のない「エリア総合職」という職種を新たに設けている企業もあります

一般職とは

一般職とは、ノンキャリア採用であり、その職務内容と職位に制限のある職種です。総合職の補助的な業務に取り組む職種として設けられているため、一般職から管理職への登用は基本的にはありません。

最近では一般職の業務を派遣や契約社員へまわしているところも多く、企業の正社員として一般職を採用するケースは減少傾向にあります。

一般職は異動がないわけではありませんが、転居を伴うような異動つまり転勤はありません。そのため、ワークライフバランスを重視する人に人気が高く、大企業の一般職であれば、中小企業の総合職よりも給与が高いことも多いため、新卒採用の競争率はかなり高めです。

総合職と一般職は入社後変更できる?

職種を選択して入社したけれど、様々な事情でコース転換したいというケースも珍しくはありません。例えば、総合職で入社したけれど、家庭の事情で転勤が難しくなってしまったり、一般職で入社したけれど、責任のある仕事をしてキャリアアップしたい!と考えるようになるなど、実際に働く中で想定外の事が起こるのはよくあることです。

総合職と一般職については、その会社の中でコース変更についての制度を設けている場合があります。まずは人事規定を確認しましょう。

(1)総合職→一般職へ転向する場合

はじめ総合職として入社した後に、様々な事情や自分の適性を考えて一般職へ転向したいというケースについては、キャリアを手放す代わりに給与などの待遇も落ちる可能性が高いです。
具体的には以下のような内容です。

・職位の変更による基本給・賞与のダウン
・転勤にまつわる各種手当て(住宅手当など)の消滅 など

総合職は一般職よりも基本給が高く設定されていることが多いです。そのため、総合職から一般職になることで、一般職に合わせて基本給が減少、さらに基本給から賞与を計算している場合は、賞与も減額します。

基本給の減額も、例えばすでに一般職では到達できない職位に達していた場合、職位自体が降格になりますので、場合によっては年収で百万単位の減額になる場合があるのです。

さらに、転勤手当や住宅手当など、総合職にまつわる手当をもらっている場合は、それらもなくなります。手当が厚い会社の場合は、月収で10万円以上マイナスというのも珍しくはないでしょう。

総合職から一般職へのコースを転向すること自体は、さほど問題はありませんが、一度転向したら戻れないことがほとんどです。一般職になった場合の待遇とワーク・ライフ・バランスをよく考えてみる必要があるでしょう。

(1)総合職→一般職へ転向する場合

(2)一般職→総合職へ転向する場合

総合職と一般職の待遇の差はハッキリとしていますが、仕事内容は管理職以下の一般社員の場合は、あまり変わらないことも多いです。

一般職としたとしても、入社して総合職と伍して働けるのであれば、キャリアアップを目指したいという気持ちになることは自然な流れといえます。

一般職から総合職へのキャリアチェンジについては、どのようにおこなうのか会社によって制度は異なりますが、主に以下のような制度を設けている企業が多いです。

・本人の希望
・これまでの業務成績による上長の推薦
・社内試験や論文など

本人の希望が大前提ですが、一般職から総合職へのキャリアチェンジは、そもそもの採用基準が異なることが多いため、逆に比べるとハードルが高いです。まずは総合職並みに働き、上長に認めてもらうことが必要となります。

その上で、社内に制度がある場合は、所定の試験などをパスする必要があるでしょう。総合職になった瞬間、転勤ということもありますので、自分の生活が大きく変わる覚悟も必要です。

総合職と一般職、結局どっちがいいの?

総合職と一般職は、入社時に採用が分かれているところも多く、よくわからないうちに決められない!と思うのは当然でしょう。

特に、総合職採用で入社したら、誰も知り合いもいない勤務地に転勤することがあるかもしれないと思うと、人生を左右する選択ともいえます。

結局どちらが良いのかは、本人の適性と状況次第です。

総合職に向いている人
・将来はマネジメント職に就きたい
・多くの職種を経験したい
・リーダーシップがある
・給与が多くほしい
・転居にストレスがない

一般職に向いている人
・補助的な業務が得意
・あまり大きな責任は負いたくない
・ワーク・ライフ・バランスが大事
・引っ越しをしたくない

まとめ

企業にはどちらの戦力も必要ですし、少子化で人材難が深刻な現在、せっかく育てた社員をなるべくであれば手放さずに活用したいと考えています。

入社した後の状況の変化によって、職種を変更したいと考えた場合、まず確認したいのは人事規定ですが、もし、自分の会社にコース転向制度がないとしても、希望がある場合は転職や退職を考える前に人事部に相談してみましょう。

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