「第二新卒で人事職に転職したい」、「新卒の時に関わった人事に憧れ、同じような仕事をしたい」と考えている方は、社会人経験が少なくても転職はできるのか不安に思うことも多いかと思います。今回は人事の仕事内容や実際に第二新卒求人はあるのかや、転職活動の際気をつけるべきポイントについて解説していきます。
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そもそも、人事職で第二新卒OKな求人はあるのでしょうか?
結論から言うと、求人自体はあるものの求人数は少なく、かつ人気が高いため倍率が非常に高いのが現状です。2020/06/20現在一般的な転職サイトには約50件の求人が公開されています。補足として、営業職の第二新卒歓迎求人は約1000件あり、人事職はいかに求人が少ないか理解していただけるかと思います。
そのため、手当たり次第に応募することは避けたい職種です。
一方で、第二新卒の転職で気をつけたいポイントを押さえれば、転職活動の成功率はぐっと上がります。戦略的な転職活動を行いましょう。
まず始めに、人事職の仕事内容を十分理解しましょう。
人事の仕事はズバリ「人材によって組織を活性化させる/労働者が働きやすい組織作りを行う」ことです。
具体的に仕事内容を見ていきましょう。
企業の目標を達成するために、どのような社員をどの部署に何人配置するかなどの計画を立案します。その際、現在の社員ではまかなえないと判断した場合、どのような人材が何人必要か洗い出し、採用計画を練ります。
上記の人事計画に基づいて、必要な人員を確保するための採用活動を行います。こちらは「人事」と聞くと一番はじめに皆さんがイメージする業務かと思います。
具体的には、採用活動の方法(新卒・転職エージェントを使用するか、採用イベントに参加するか、自社オリジナルの採用イベントを開催するかなど)を企画・運営を行ったり、応募者と面接を行ったりします。
社員の能力や業績成果を正しく評価する仕組み作りを行います。
具体的には、「目標管理制度」「評価制度」「報酬制度」などを制定し、社員のモチベーションアップが狙え、かつ正当に評価できる人事評価制度を作成します。
会社が目指す目標を達成するために、今いる社員の研修・教育を行います。
具体的には、新人研修の計画や管理職研修の検討などです。近年では、研修の講師は人事が行うのではなく外部の業者に委託するケースも多いですが、研修の大枠を考えコーディネートするまでは人事が担っています。
社員が安心して働けるような手続きを行う仕事です。人事の中でも「労務」と呼ばれる領域です。人事の仕事内容の中では比較的地味な業務のため、このような仕事も人事部門が行っているの?と驚く方も多いかと思います。
具体的には社員の社会保険手続、勤怠管理、給与計算、健康診断、福利厚生、安全衛生管理などが主な仕事です。近年では社員のメンタルヘルス業務も増えています。
人事の大まかな仕事は理解していただけたかと思います。
それでは実際転職活動を行う際に気をつけたいポイントを解説していきます。ポイントを理解し、戦略的に進めていきましょう。
まず大前提として、企業が想定している仕事内容と、自分が志望している業務がマッチしているのかしっかりと確認しましょう。
理由として、第二新卒OKの求人は「労務管理」を募集している企業が多いためです。よく人材採用に関わりたい方が労務管理系の求人に応募し、面接で「労務管理の仕事だが良いのか」と聞かれ困ったというケースが散見されます。労務管理から人事領域に挑戦してみたいという方は問題ありませんが、人材採用に関わりたい方は求人をよく確認しましょう。
ただし、第二新卒で採用に関わる仕事を任せてもらえる求人はかなり少ないです。その点を理解した上で求人を探すことをおすすめします。
第二新卒はスキルや経験が乏しいため、コミュニケーション能力や仕事に対する意欲が重視されます。特に人事職採用の場合、面接官は入社後ご自身と一緒に働く人物です。そのため、意欲・第一印象はほかの第二新卒よりもさらに重要になってきます。
なぜ人事職にチャレンジしたいと思ったのか、前職や学生時代に培ったスキルがどう人事の仕事に生かせるのかという志望動機・自己アピールを作りこみましょう。「この人材は経験がないけど意欲は強い」「一緒に働きたい」と思ってもらえるように意識してください。
転職エージェントに登録することで、2つの利点があります。
一つ目は、応募書類の添削や面接対策を行ってくれる点です。前述した通り、第二新卒は応募書類の作り込みと、面接での自己PR対策が重要です。プロのアドバイザーからのアドバイスをもらうことで、内定獲得率をグッと上昇させることが可能です。
二つ目は、応募企業の人事の情報を得ることができるという点です。アドバイザーは企業の人事と頻繁にやりとりをしているため、応募したい企業の人事が重視していることや雰囲気、業務量などを把握しています。アドバイザーから情報を収集することで、より応募企業のイメージをつかむことが可能です。
人事部門は「企業の顔」と言われるほど組織の中で重要な部門です。かつ、求人数も少ないため、第二新卒には狭き門となっています。一方で、しっかりと対策を行えば内定を勝ち取ることが可能です。
業務内容についての理解を深め、ご自身の意欲を十分アピールできるような書類作り、面接対策を行いましょう。転職エージェントの活用もおすすめです。