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人事の転職における必須スキルと歓迎スキルとは?

HUPRO 編集部
人事の転職における必須スキルと歓迎スキルとは?

人事として転職を考え求人情報を見ていると、必須スキルと歓迎スキルの違いが気になることはありませんか?必須スキルは本当に必須で経験がないと応募できないのか。歓迎スキルとは一体何なのか。今回はそんな人事の転職における必須スキルと歓迎スキルについて解説していきます。
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人事の転職における必須スキルとは?

人事の転職情報で必須スキルとされているものでよく見かけるのは、新卒採用の経験、中途採用の経験、入退社手続きの経験や給与計算の経験などです。
採用業務は新卒、中途とそれぞれ業務のやり方が異なるので、どちらを必須スキルにするかは企業が強化したいと考えているスキルです。

概ね新卒採用は、実務経験よりも人物像や新卒と違和感なく話せるなどリクルーターとしての資質を見ますが、中途採用に関しては職種とマッチングした人材を探すための様々な手法を持っているか、面接で相手を見抜く力があるかなどの経験面を必須スキルにすることが多いようです。

入退社手続きは社会保険や雇用保険の手続きの経験があるかないか、社員のライフイベントに対しての手続きの経験があるかないか、給与計算は実際に計算実務をする際に計算ソフトは何を使ってきたかなどをスキルの判断にします。
また上場企業での経験の有無、社員数などを必須スキルに設定している企業もあります。

どれも人事としては必須スキルとして求められることが多いものであり、転職する際にこの必須スキルを持っている人は書類選考がスムーズに進むことが多いと思われます。

人事の転職における歓迎スキルとは?

では人事の転職における歓迎スキルとはどんなものでしょうか。
よく見られるのは、募集している企業の業種、業界での人事経験です。
人事の転職の場合は、業種によって特徴はあれども、業務における作業が異なるということは少ないので、異業種であっても転職する際にビハインドになることは少ないでしょう。

しかしながら、業種の特性があることは否めないですので「経験していた人の方が馴染みやすい」という意味で歓迎条件にしている企業も多くあります。

例えばベンチャー企業あれば、大手上場企業に比べて企業の成長速度や経営陣の意思決定が速いので、そのスピードについてこられる方が望ましいという理由から、ベンチャー企業での経験を歓迎スキルにしているところもありますので、同業種での経験が歓迎になっているかどうかをチェックしてみるとよいでしょう。

転職者自身も業界によって特性が違うことで戸惑ったり、慣れるのに時間がかかることがあるため、できれば近しい業種の方が入りやすいと考える方もいらっしゃいます。

その他にも、人事の歓迎スキルとしては資格を設定している企業もあります。
人事業務は資格がなくてもできるものが多いですが、やはり社会保険労務士やキャリアコンサルタント、衛生管理者などは持っていてくれた方がありがたいと思われるようです。

人事の転職における歓迎スキルとは?

人事の必須スキルは絶対にないと転職できないのか

人事の転職で気になる必須スキルが募集要項で複数設定されている場合、絶対に全て満たしている必要はあるのでしょうか。
それは求められるスキルによって異なります。

採用業務であれば、新卒採用の経験はないが中途採用の経験が豊富であればカバーできます。
但し「年間50名以上の採用経験」というように採用してきた数を必須スキルにしてある場合は、それに近しい経験がないと難しい場合もあります。

入退社の手続きに関しては、経験がないとできないものもありますので必須と書かれている場合はスキルとして持っていないと厳しいと思って間違いないでしょう。
給与計算ソフトなどは一つ経験していれば他のソフトも使用可能なので必須スキルの中でも応用が利きますが、社会保険関連は手続きを経験していることが条件になる場合が多いのです。

このように人事の転職における必須スキルは、必ず全てを満たす必要はないとはいえ、やはり経験がものをいうスキルであることが多いのが事実です。

一般論ですが、「必須」と募集要項に書かれているスキルは、上から、もしくは左から書かれているものの方が優先度が高い傾向にあります。
複数の必須スキルが書かれている場合、全てにあてはまる必要はないですが、優先度の高いものいくつかは満たしていた方が、人事経験者としては転職しやすいのではないでしょうか。

人事の歓迎スキルはどこまで満たせばいいのか

歓迎スキルは、あくまで企業側も「持っていれば歓迎する」というスキルですので、人事として全くの未経験転職の場合、例えば同業界に勤務していた経験のみでは選考に通るのは難しい可能性があります。

あくまで必須スキルが先にあり、歓迎スキルは追加の条件なのです。
特に人事の転職は必須スキルを強く求められ、歓迎スキルは補足であるという場合が多いので、あまり歓迎スキルを満たしているかいないかにこだわる必要はないと言えます。

しかしながら例えば必須スキルのうちいくつかが足りていない場合に、歓迎スキルの中で企業側が強く歓迎しているものを持っていれば選考が有利に進むこともあるようです。

歓迎スキルのみだけは難しいですが、必須スキルの補足としていくつか当てはまるスキルがあるのであればその部分をアピールしてみてください。
また、ゆくゆくは必須とされているスキルを満たせるように努力する、という意気込みを伝えることも大切です。

まとめ

人事の転職において、スキルは重要視されるものです。
特に必須スキルは、これがないと即戦力にならないと判断されてしまう場合もあります。

しかし求められるスキル全てを満たさずとも、成長することで得られるスキルもありますので、今後の頑張りを期待してもらえれば転職できる可能性はあります。
どちらにしても、企業側が人事として転職者にどんなスキルを求めているのかを把握することが大事です。
参考にしてみてください。

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この記事を書いたライター

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