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【HUPRO転職相談】〜会計事務所編〜27歳の税理士試験3科目取得者

HUPRO 編集部
HUPRO転職相談〜会計事務所編〜27歳で税理士試験3科目合格者

今回は会計事務所に勤める27歳男性からの転職相談です。税理士試験の科目合格者として、今後のキャリアを模索する中で、どのような基準で転職先を選べば良いのでしょうか。会計事務所への転職相談を年間通して多数受ける『最速転職HUPRO』がご回答します。

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相談者様のプロフィール

27歳男性。大学卒業後に会計事務所に勤め、現在4年目。学生時代に簿記論に合格し、会計事務所で働きながら財務諸表論、法人税法に合格して、税理士試験3科目取得済み。現在勤める会計事務所は30名ほどだが、業務内容やキャリアを考え、転職を希望。

転職者相談内容

現在勤める会計事務所の業務内容の割合は、相続税申告を中心とした相続関連の業務が大半を占めておりますその一方で、法人関連の業務割合が少なく、消費税申告や年末調整の業務は全くありません。
自分が入社してから、事務所の方針として、法人の顧問は新規での受注はせず、相続税申告などの単発業務によりシフトしていく形に転換しており、希望しても法人に関する経験を積むことができません。

しかし、私としては、法人税法の科目合格はしましたが、法人関連の業務経験が浅く、そこの部分に対してもっと知見を増やし、記帳代行や顧問業務などもバランスよく経験し、オールラウンドな対応ができる税理士になりたいとの思いがあります。
また、業務量が多いため、慢性的に残業が多い状態が続いています。離職者も多く、ほとんどが2年以内に辞めてしまい、今後のキャリアが見通せません。なお、将来的にはやはり税理士として独立したいという思いもあります。

以上の理由で、他の会計事務所への転職を考えていますが、今後どういう基準で転職を考えれば良いでしょうか。

最速転職HUPROからの回答

ご相談、ありがとうございます。

現在、職場で中心となっている相続税関連業務のみならず、今後のキャリアについてオールマイティな力を身につけたい、との気持ちを持たれている点、とても素晴らしいと思います。ぜひ、その気持ちをぶらさぬまま、転職活動を進めていきましょう。

税理士は、外の世界から見ればいわゆる「税の専門家」として見られる職業のため、それに見合った知識や実務経験を兼ね備えていることによって、会計事務所、事業会社問わず、今後のキャリア設計でプラスに作用することは間違いありません。
 
まず、相続税の申告自体についてですが、周知の通り、日本では少子高齢化が進み、年々、相続税の申告件数が増加傾向にあります
そのため、相続税関連業務における実務的な知識・経験が豊かであることは、質問者様にとって大きな強みとなる部分です。転職活動をされる際も、ぜひ自らの強みとしてアピールされることをおすすめします。

転職先を選ぶ際も、相続税の申告が全くないような事務所ですと、今まで得た知識や経験が鈍ってしまう恐れがありますので、年に数件程度、相続税関連の知識をアップデートするための業務がこなせるような職場だと、なお良いでしょう

次に転職活動をする際の基準についてですが、将来独立も考えているとありましたが、自分自身が税理士として独立すると仮定して、その事務所の業務バランスや働き方などが模範としたいかどうかというのが、重要な基準の1つになってくると思われます。
 
また、これは人によって大きく異なってくる部分ですが、現在の職場環境に対して不満に思われている点で、
・業務バランスが相続税関連業務に寄っており、法人関連業務が少ない
・慢性的に残業が多く離職者が多い
とありますので、まずはこの2点をクリアしている事務所を探していくことが前提になるでしょう。

業務バランスが良いことは、ホームページや求人票だけでは一概に判別できない部分もありますので、その事務所に詳しい転職エージェントに聞いたり、実際に面接時に確認することが大事になってきます

また、残業が多くないことや、離職率などは、特に面接時には聞きにくい部分でもあると思いますので、そこは転職エージェントをうまく活用して、エージェントから情報を聞き出すようにすることがおすすめです。ただし、ご存知の通り、会計事務所は閑散期、繁忙期がはっきり分かれますので、どこの事務所も繁忙期はそれなりに忙しくなることを許容しなければいけないでしょう

なお、税理士試験の勉強を今後も続けていくと思いますので、事務所が受験生に対してどこまで応援してくれるスタンスなのかなど、そこに対しての考え方は事前に擦り合わせておきましょう。

その上で、質問者様自身が開業税理士として働く際にどのように働きたいかや、従業員を雇うと仮定した時にどのように働いて欲しいか、というのも、転職活動の基準を作る上では重要になってくるでしょう。

雇用者側から見える世界と、労働者側から見える世界とでは、景色が全く違って見えることもあります。
イメージでも構わないので、「どんな職場にしたいか」という問いを持ち続けることで、100%希望する職場でなかったとしても、主体的に働きかけることができ、自分の希望に近づけることができるかもしれません

ぜひ、そのような視点で転職活動に取り組んでみてください。

最速転職HUPROでは、士業・管理部門に特化して転職活動のサポートをしております。会計事務所への転職相談も多数受けておりますので、お気軽にご相談ください。

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この記事を書いたライター

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