書類選考や面接選考で重要な事項となってくるのが志望動機です。「なぜうちの会社なのか」という問いに上手く答えることができれば、他者を一歩リードできるでしょう。
今回は、人事の転職における志望動機について、自己PRのポイントや例文なども交えて紹介していきます。是非、ご自身の転職活動に役立ててみてください。
人事への転職における志望動機を考える前に、まず一番大切なこととして、人事の仕事内容をしっかりと理解しておきましょう。人事の仕事は以下の5つに分類されます。
人事の詳しい業務内容についてはこちらのコラムにて説明しているので、ぜひ確認してみてください。
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人事というのは、新卒よりも圧倒的に中途採用が多いです。新卒採用の仕事であれば、歳が近いということで新卒にも任されることがありますが、通常、人事の仕事というのは採用業務中心に会社の業績に直結するとても重要な仕事ですので、ある程度の経験者を中途として採用する傾向にあります。
ここでは、人事を目指す際の志望動機について、そのポイントを紹介していきます。基本的には、“なぜ” を深掘りしていく形になりますが、それと同時に自分が人事として働くことで、その企業に対してどのように貢献できるのかを伝えることが求められます。それぞれ見ていきましょう。
自分が人事の仕事にどのような魅力を感じているのかという点を具体的に書いていきます。過去の職務経験なども交えながら、人事という仕事を正しく理解し、自分には人事としての適性があることを伝えていきましょう。
人事未経験であっても、例えば、会社の組織全体を見る中で人事の重要性を感じたなど、実体験に基づき人事を志したきっかけを述べるようにしてください。また人事経験者の場合は、なぜ人事の仕事を続けたいのか、さらに最初に人事の仕事についたときの話などを伝えると良いでしょう。
人事の仕事はどの会社でも行うことができます。数ある会社の中で、なぜこの会社で人事として働きたいのかという点は、採用担当者も気にする点です。
例えば、他の会社には無い独自の制度を取り入れている場合には、その点に魅力を感じているなどとアピールしてみても良いでしょう。差別化することはなかなか難しいですが、それだけ情報収集力が重要になってくると言えるでしょう。
人事部はコストセンターですので、売上等の金額面で貢献することはなかなか難しいですが、人材育成や組織開発などを通じて業績や経営に貢献できる旨を盛り込んでいくと良いでしょう。
人事経験者の場合は、前職などで今までどのようにして会社に貢献してきたのか、具体的に年間の採用人数までしっかりと伝えられると高評価を得やすいです。採用人数以外には、実際に新しい人事システムを導入して、社員の働き具合がどう変わったかの説明も説得力があって良いです。
では、実際に人事の転職における志望動機の例文を以下にご紹介します。人事未経験者と人事経験者それぞれでご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
次に、人事としての自己PRについて、そのポイントを紹介していきます。人事として転職する際の自己PRのポイントとしては、以下の項目が挙げられます。
「人」に関する人事の仕事であるからこそ、コミュニケーション能力は必須と言えます。これまでの職務経験などを引用しながら、能力の高さをしっかりとアピールしていきましょう。
また、人事未経験者であっても、例えば「営業職として毎日商談をこなし新規クライアントでも臆することなく対応し、会社の売上に貢献してきた」などの実績を伝えられると、この人は高いコミュニケーション能力があるから、きっと人事未経験でもすぐに慣れてくれるだろうと面接時に相手は思ってくれるでしょう。
人事には、社内の人間を動かすための高い調整力も求められます。様々な立場にある人をいかにして巻き込んでいったかというエピソードを準備しておくと良いでしょう。
人事部でなくても、自分がいた部署で組織内の調整役に周り、組織として力を発揮させられたという経験があれば、ぜひアピールしてみましょう。その他には、部署間を巻き込んだプロジェクトなどの経験があれば、その実績を伝えるのも良いでしょう。
人事戦略や人事施策を作り上げるにあたっては、組織の課題を特定し、その解決策を立案するといった企画力や分析力が求められます。前職において、課題発見から具体的な行動までといった一連の経験があれば、それをアピールしてみても良いでしょう。
課題を発見する能力とある程度の推測を立てて物事を解決に導く力というのは、人事に限らず身につけることができますが、人事の仕事でも大いに生かすことができます。
では、実際の人事の自己PR例文を人事未経験者と人事経験者それぞれでご紹介します。
今回は、人事の転職における志望動機について、自己PRのポイントや例文なども交えて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。是非、ご自身の履歴書作成や面接選考の際に、役立てて頂ければと思います。
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