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簿記1級と簿記2級の違いについて詳しく解説します!

HUPRO 編集部
簿記1級と簿記2級の違いについて詳しく解説します!

簿記検定は会計の資格の中で一番メインの資格といえます。簿記検定については一般的には2級が知られており、会計業界に就職する際の基準としても2級取得を条件としている企業が多いです。2級の上位である1級というと専門的なイメージが強いです、今回はそのような簿記検定の1級と2級の違いについて解説していきます。
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日本商工会議所の基準の違い

まずは、1級と2級について、試験を主催している日本商工会議所が各級の基準を次のように説明しています。

簿記1級

“税理士、公認会計士などの国家試験の登竜門。大学程度の商業簿記、工業簿記、原価計算ならびに会計学を修得し、財務諸表規則や企業会計に関する法規を理解し、経営管理や経営分析ができる。”

簿記2級

“高校程度の商業簿記および工業簿記を修得している。財務諸表を読む力がつき、企業の経営状況を把握できる。相手の経営状況もわかるので、企業の経営管理に役立つ。”

出題範囲のちがい

1級と2級では難易度も違いますが、出題範囲も大幅に違ってきます。

簿記1級

商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算 の4科目

簿記2級

商業簿記・工業簿記 の2科目

1級では4科目に対し、2級は2科目で半分の科目数となります。よって、必然的に覚えることも勉強することも1級は2級の2倍となります。
また、2級合格者が1級の勉強を始めた際に、新たに追加される会計学や原価計算(特に原価計算)は普段馴染みがなく、難しい印象があるようです。

難易度(合格率)の違い

上記で述べたように、1級と2級では出題範囲が大幅に違ってきます。そのため覚えることも多くなりますし、2級では出題のない原価計算など複雑な科目も増えることで難易度は格段と上がります。
近年の合格率を比較してみてみましょう。

簿記1級(年2回、6・11月実施)

152回…8.5%
150回…9.0%
149回…13.4%
147回…5.9%
146回…8.8%

簿記1級の合格率は、平均すると10%前後となっており、ここ数年では10%を上回ることが少なくなってきています。

簿記2級(年3回、2・6・11月実施)

153回…27.1%
152回…25.4%
151回…12.7%
150回…14.7%
149回…15.6%

簿記2級の合格率は、平均すると30%前後となっております。平成30年度では、出題区分の大幅な変更があり、1級の出題範囲が2級へと流れてきたことで、合格率は15%前後となっておりますが、最近の試験においては合格率が30%近くに戻ってきております。

合格率について、簿記1級は1割しか合格者を輩出しない試験であるのに対し、2級はばらつきがあるものの3割の合格者を輩出しております。これは1級と2級の採点方式の違いが関係しています。こちらについては、次の項目で解説します。

採点方式のちがい

簿記1級

1級については、相対評価で採点がされています。
1級の相対評価では、あらかじめ合格率を10%前後にすると定めてられています
例えば、受験者が100人いた場合、得点上位者10位までを合格するように、試験後に配点が決められます。
よって、問題が簡単な回については誰よりも高得点をとらなければ合格できませんし、問題が難化した回については、全部を解答することができなくても、上位10%に入れるように解答すれば合格できるといった試験となっております。
また、簿記1級の上位資格である税理士試験についても上位10%を合格とする相対評価方式の試験となっております。税理士試験については、簿記1級の合格者がゴロゴロといる中での10%を合格率としていますので、さらに難関な試験ということになります。

簿記2級

2級については、絶対評価で採点がされています。
2級の絶対評価とは、おおよそ70点を合格ラインとし、70点を到達した者から合格とする試験です。そのため、合格率の推移を見てみても、合格率が大幅に低い回もあれば、高い回もあるといったことになります。

勉強時間のちがい

簿記1級

1級の勉強時間については、個人差があるようですが、平均して500時間~1,000時間といわれています。
これは、上記で説明したように、相対評価で採点されていることが関係しており、相対評価試験の攻略をし、勉強法も考えなければ、合格するのに時間がかかるといわれています。

簿記2級

2級の勉強時間については、平均して250時間~500時間あれば、合格ができるといわれています。
2級については、内容について難解なものは少なく、過去に出題された問題が出題される傾向にあるため、過去問の攻略をメインにすることで合格レベルには達することができると一般的にいわれています。

まとめ

今回は簿記1級と2級の違いについてご説明しました。これから2級を受験しようとする方、また、2級を取得し1級に挑戦しようとしている方にとって理解を深めて頂ければと思います。1級については資格試験の中でも難関な試験となりますが、取得することで転職スキルともなりますので、是非合格を目標に勉強をはじめてみてはいかがでしょうか!?

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この記事を書いたライター

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