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簿記と会計の違いって何?学ぶ際に考えておきたいこと!

HUPRO 編集部
簿記と会計の違いって何?学ぶ際に考えておきたいこと!

簿記と会計は、よく似たように使われる言葉でしょう。しかし、簿記と会計は異なるもので、これらを学ぶためには、特にその違いをよく知っておくことが大切です。簿記について学びたい、会計について学びたいという時に、その違いについて知っておきましょう。今回は、改めて簿記と会計の違いについて解説していきます。

簿記とは何?

まず、簿記についてですが、「簿記」という文字が表すように、帳簿に付けること自体を意味します。会計上の取引を仕訳して帳簿に付けることが「簿記」です。会計上の取引を記録として、一つずつ帳簿に付けていくことで、財務上の経営状況を最終的に判断できるようにします。

会計上の取引を全て簿記に付けることによって、最終的に財務諸表と呼ばれる経営状況を判断できるものを作ることができます。それを作るための記帳の方法を学ぶのが簿記です。

会計とは何?

それでは、会計とは簿記で記載された帳簿によって作られた財務諸表などを報告することです。相手となる誰かに報告するのが会計という仕事です。*財務状況、経営状況を相手に報告することが最終目的*となります。

会計には目的によって「制度会計」と「管理会計」がある!

会計には2つあるのが特徴的で、「制度会計」「管理会計」があります。

どこに報告するのかによって、会計は2つに分かれるのが特徴です。「制度会計」では、「財務会計」と「税務会計」があり、株主や投資家に報告するためのものが「財務会計」税額計算をするための会計が「税務会計」となります。目的によって、それぞれの決まった制度に従って会計を行います。

そして、もう一つの会計が「管理会計」です。会社の経営状況を内部で見て、分析するための自社報告に使われるのが「管理会計」です。こちらは、決められた制度はなく、会社独自のルールで作ることが可能です。

会社にとって、これらの「財務会計」「税務会計」と言った「制度会計」や「管理会計」は、ともに、とても重要なものです。会計をしっかりしていなければ、会社経営自体成り立っていかないものです。大事な株主に報告したり、税務処理をしたり、会社経営を考える上でのなくてはならない会計です。

会計には目的によって「制度会計」と「管理会計」がある!

簿記と会計を学ぶ際の違いは?

ここで、簿記と会計を学ぶ際の違いについても考えてみたいと思います。簿記は帳簿を付けることを学ぶものですが、具体的に学ぶことを挙げると、毎回の取引を帳簿に付けるための記録の方法、仕訳の方法について、まず学びます。

勘定科目の分け方、仕訳の決まりなどを学ぶのが簿記です。これが結構面倒という人も結構多いでしょう。また、付けた帳簿を元に計算する方法についてや、財務諸表を作成する方法についても学びます。帳簿を付け、財務諸表を作るまでが簿記の仕事です。

簿記が苦手という人は、簿記の勘定科目や仕訳を覚えるのが面倒という人がとてもたくさんいます。勘定科目は何になるのか、貸方と借方がどうなるのか、何かおかしな仕訳になっていないかなど、面倒でわかりにくいことが多いでしょう。

財務諸表を作ることまでを考えて

しかし、簿記をおろそかにしていると、実際に財務諸表を作った際に、間違った仕訳をしていたり、仕訳にきちんと上げられていなかったりします。そのために、おかしな財務諸表になることもあります。

簿記をしっかり学んでいないと、財務諸表は作れませんし、財務諸表が最終的に作れた喜びもあまり感じることができないでしょう。財務諸表で、簿記の間違いが見抜けるようになれば、きっと簿記も楽しいものになります。簿記は実は奥深いものと思えるようになったら素晴らしいですね。

簿記を学ぶ際には会計のことを考えながら学びたい

会計では、どんなことを学ぶのかというと、簿記で作られた財務諸表を見て、分析して判断し、報告することを学びます。ここでも、簿記の知識がないと会計もできません。簿記と会計は切り離して考えられるものではなく、簿記をやった上で、その知識の上で、会計が成り立っていると考えられます。

まずは、簿記の基本的な仕組み、仕訳の考え方などをしっかりと身に付けておくことが、会計を学ぶ上でも重要なことです。簿記を勉強していくうちに、会計に興味を持つようになる人もいるでしょう。

簿記と会計の違いを知りながら流れを学びたい!

簿記と会計について、それぞれを紹介しました。簿記と会計の違いについては、その違いについて、最初によく知っておくことが大切です。そして、簿記の帳簿付けが会計へとしっかりとつながっていくことをしっかり意識して行うといいでしょう。

まとめ

簿記を毎日付けることは、面倒で雑多なことにも考えられがちですが、そのことによって、財務諸表も作られます。結果的に、どういう財務諸表になるのか、どう経営分析されるのかを想像することで、楽しい簿記にもなります。暗記科目に思われがちな簿記の勉強も、会計のことも考えながらやることで、楽しく捉えられる人も出てくることでしょう。

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