IPO実務経験の市場価値は高い？わかりやすく解説します！

「IPO準備企業で実務経験がある人は市場価値が高い」とよく言われます。事実、スタートアップ、ベンチャーと20年前に比べれば起業が盛んになり、上場を目指す企業も増えています。

ニーズの高まりと同時に転職市場で多いというわけではないことから、自然と貴重性は高まっています。ではIPO経験とは、求められる人材とは何でしょうか。今回はそれらを紐解きます。

• IPOとは
• IPOで求められる業務内容
• どんな人が求められるのか
• IPO経験者の市場価値は？
• まとめ

IPOとは

IPOとは＝Initial Public Offering（最初の公開売り物、株）」の略称です。未上場企業が、新規に株式を証券取引所に上場し、投資家に株式を取得させることを言います。株式が上場するとき、新規で株式が公募されたり、上場前に株主が保有している株式が売り出されます。このような株式を証券会社を通じて投資家へ配分することをIPOといいます。

これまでクローズドな中でしかなかった株が、広く公開され売買できるようになることです。企業にとっては上場することにより、直接金融市場から広く資金調達することが可能となり、また上場することで知名度やステータスが上がり、社会的な信用を高めることができるといったメリットがあります。そのため、ベンチャーである程度の規模になり始めた企業は、次なるステージとしてIPOを目指すのです。

IPOで求められる業務内容

IPO準備にはどういった内容が必要となるのでしょうか。ざっとあげただけでも以下の事項があります。

上記の詳細内容は、投資家にとっては投資判断をするために欠かせない情報です。その企業の経営状況と今後の見通しをファイナンス的知見からより深く広く見定める必要があるため、資料が必然的に膨大となります。そしてこれらはタイミングをはかり、逃さずスピーディに行っていくことが重要です。組織的にも事務処理能力を高くし、速く正確に社内で調整しながら進めることが求められます。

どんな人が求められるのか

最も当てはまるのは、やはり経験者、IPO準備を経験し成し遂げた方となります。しかし、それ以外でももしくは監査法人等で会計知識に長けた方、上場にコンサル等で関わった経験のある方、経理財務をはじめバックオフィスの経験が豊富な方も求められています。

IPOを目指す企業への転職を視野に入れている、もしくは自社でIPOを見据えているという場合、上記を意識して自らのスキルを伸ばしておくか、もしくは採用する際の人材要件の参考としておくと良いでしょう。

IPO経験者の市場価値は？

IPOを経験することで得られる経験はとても貴重です。

上記を経験しているということは、かなり幅広くフットワーク軽く動けるとみなされますし、新たにIPOを目指す企業にとっても即戦力として切望されます。IPO経験者が転職する際には、年収等の高条件を提示の可能性が高いですし、ストックオプションやCFOポジションといったレア求人オファーの確率も高まります。

まとめ

IPO経験者は単に知識経験が豊富というだけでなく、それらを達成するために組織編制に必ず関わってくるため、マネジメント力も自然に備わっていると高評価を得やすいです。そのため、単なるプレーヤーポジションにはとどまらず、経営層に近いポジションでのオファーが多くなる傾向があります。このような事実からでも、IPOが市場価値が高いことが伺えるでしょう。

次のキャリアの選択肢を拡げるには、とても簡単なものではないですが、IPOを経験することはかなりのメリットがあります。ご自身のキャリアをもっと伸ばしたいと考える際、覚悟の上で臨むことは一考の価値ありと言えるでしょう。