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独学で簿記論・財務諸表論に合格できる!?独学のポイントを紹介

HUPRO 編集部
独学で簿記論・財務諸表論に合格できる!?独学のポイントを紹介

独学で簿記論・財務諸表論に合格できるの?そんな疑問を解決します。税理士試験に関する勉強は専門学校などで学習することができますが、その分お金もかかります。本記事では、あまりお金をかけずに独学で勉強したい人のために独学で勉強する際のポイントをご紹介します。

簿財とは?

簿財とは、税理士試験の中の「簿記論」と「財務諸表論」を合わせた略称です。
簿記論と財務諸表論は、全部で11科目ある税理士試験科目の内で、必修になっている2つとなります。

税理士になるためにはどうすれば?

税理士になるために、一部試験免除制度もありますが、基本的には税理士試験に合格する必要があります。また、税理士試験は、科目合格制を採用しているため、全科目の中から5科目に合格しなければいけません。そんな5科目の内、必須科目になっているのが今回お話する簿記論と財務諸表論です。

独学で合格できるの?

専門学校などに通うと1科目20万ほどのお金掛かります。もちろん独学でも合格することはできますが、やはり専門学校や予備校はその道のプロが集まっているので、最新の試験動向や法改正の最新情報など、常に新しい情報に触れることができます。
お金に余裕がある、合格する可能性を少しでもあげたいという方は独学ではなく、学校等に通うことをおすすめします。

科目は何を選べばいいの?

独学で勉強する上で科目選びの重要なポイントは、市販やネットオークションで手に入りやすい教材が多い科目を選ぶことです。

まず、簿記論と財務諸表論は必須科目です。
こちらは市販教材もかなり充実しているので、全科目独学を選ばない人でも、この2科目だけなら十分独学で合格可能でしょう。

次に法人税か所得税も必須科目です。
両方とってもいいですが、ボリュームが最も大きいのでどちらか一つを選んでおけばいいでしょう。内容的にはかぶるところが多いので、ボリュームの割に合格レベルに達するまで思っているほど時間がかからないかもしれません。この2科目も比較的教材が出回っています(市販品・オークションなど)。

残りの2科目ですが、消費税は入れておくことをおすすめします。
教材が出回っていますし、ボリュームもそんなに多くないです。さらに、比較的新しい税法のため理屈が体系だっているので、理解しやすいです。
また、実務や実生活でも関係することが多いので、自然と興味を持てるはずです。
実務面からいうと、消費税ができないのは致命的ですし、税理士賠償責任リスクが最も大きいのが消費税に関するものです。

残り1科目は、個人の得意不得意に応じて選んでください。
相続税なら教材は出回っていますが、やっぱり合格の難易度は高めです。
計算問題が得意か理論問題が得意かによって、点数を取れる科目も変わってきます。
無難な線としては、事業税か住民税あたりを選ぶ人が多いです。
事業税なら法人税と関係が深いですし、住民税なら所得税と関係が深いです。
ただこの科目は、問題集の市販品はありますが、テキストの市販品はほぼないため、オークションなどで手に入れることになります。

試験は合格できるか、できないかのみ

資格試験は、合格できるか、できないかのみです。
どの科目を選ぼうと、税理士になれるか、なれないかのみです。
「実務で役立ちそうだから」とか「絶対国税3法で勝負するぞ」などと科目選択にこだわりすぎて、そのままずっと合格できなければその税法を使って稼ぐこともありません。
実務で必要な税法は後から勉強すれば足りるという考えが大事になってきます。

人によって科目のとっつきやすさがあるので、ここ数年の全科目の過去問と合格率、教材の手に入れやすさを見て、判断するとよいでしょう。

税理士試験に合格するために大切なこと

税理士試験は、ほとんどの場合1年で終わることはありません。早くても3~5年のスパンになります。合格するために一番大切なことは、「モチベーションの維持」です。
さらに独学の場合は、自分自身で時間とやる気をコントロールし、試験当日にピークを持っていかなければなりません。
最もしてはいけないことは、試験勉強中に「ほんとに受かるのかな」「この勉強法でいいのかな」などと迷うことです。これを考え始めるとモチベーションも時間もロスします。

また、時間の区切りをしっかりとつけましょう。
区切りをつけないとだらだらと勉強時間が伸びてしまいますし、内容も身につきにくいです。
1日何時間するやここからこの間までの時間は勉強するなど自分でルールを決めて、習慣化することで継続して勉強することができます。
特におすすめの時間は、朝の時間です。朝の時間は頭がスッキリしていますし、精神的にも余裕があるため、勉強効率がいいです。
逆に帰宅後に勉強をしようと思っても、頭や体が疲れている状態で、なかなか身になりません。さらに、日中嫌なことがあるとその日のモチベーションが下がり、試験勉強にも影響が出てしまいます。
以上の理由から、勉強時間は朝確保するのがおすすめです。これまでより朝早く起きる習慣をつけて効率の良い勉強をしましょう。
ただし、夜型の人などそうしても朝起きない人もいると思います。そういった人は、自分のモチベーションを維持できる時間帯にまとまった時間をとって勉強するようにしましょう。

この記事を書いたライター

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カテゴリ:資格試験

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