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経理事務の平均年収は?仕事内容・男女による違いも!

HUPRO 編集部
経理事務の平均年収は?仕事内容・男女による違いも!

専門性が重視されるため、経験を積めば給料が上がっていくとされる経理事務。
皆さんは、経理事務の年収がいくらか知っていますか?
本記事では、そんな経理事務の平均年収を仕事内容や男女の差、企業の違いごとにご紹介します。

経理事務は仕事内容で年収が変わる

経理事務は、経験を積むことで確実に給料が上がっていく傾向にあります。未経験の場合、日常会計業務から始まり、数年経験して、月次決算、年次決算などの一通りの経理業務を経験すると年収400~700万円程になっていきます。経理事務は実務経験が重視されますので、年収の違いは、その人ができる仕事、経験してきた仕事の内容によって異なると言えます。

資格がないと難しい月次決算の経理事務

経理事務の仕事は、全くのゼロスタートだと厳しく、ある程度専門的な知識が必要です。月次決算以上の仕事になると、資格の有無によって待遇が変わることも多々あります。

例えば、経理関係ですと、簿記の資格や公認会計士の資格などを保有していると、資格手当が出ることもあります。月次決算では、毎月の収支、利益や損失を明確にし、経営管理に役出つ資料を作成したうえで、役員にも報告する仕事を任されます。3年以上の経理実務経験ですと、おおよそ350~600万円ほどの年収になります。

資格持ちの即戦力者がつく年次決算の経理事務

年次決算ができる経理実務経験者を採用する場合は、経理経験が3年以上はあり、何かしらの資格を保有しているケースも多く、即戦力としても期待されています。

さらに、10年以上の経理実務経験があるならば、年次決算を主担当として行い、親会社や関連会社への折衝も含めて仕事を任せられることもあり、コミュニケーション能力も要求されます。年次決算の他、税務申告、有価証券報告書などの開示資料の作成、子会社があれば連結決算など、大企業や上場企業で行うような経理の仕事であれば年収も700万円以上が見込めます。

経理事務の給料を上げる方法とは?

経理事務の経験が長くても、給料が安いという人は、働きながら給料をアップさせる方法を実践してください。中には経理部門を軽視する傾向にある会社も多く、仕事の内容と給料が見合っていないという声もよく聞きます。経理事務の仕事は、仕事の忙しさの割には雑用が多く、収入がそれほど高くないので割に合わないとの意見も時々聞かれます。

ただし、経理というのは、スキルと経験さえ身につけば、活躍できる環境が増え、着実に給料を上げることができる職種でもあります。現状に不満がある場合は、スキルと経験を身につける努力をした上で、キャリアアップか好条件の転職先を見つけるようにしましょう。

また、経理事務の実務に生かせる資格もいくつかあります。一般的な経理事務の場合は簿記2級取得を目指し、さらにキャリアアップを目指す場合は簿記1級まで取得できていると、経理の市場でニーズが高まるでしょう
また、海外進出している国内企業や外資系企業で働く場合は、BATICやFASSなどの資格も評価される場合が多いです。

男女の違いで年収が変わる!?

経理事務の平均年収は、約360万円前後だと言われています。ところが、男女別にみると、かなりの格差が発生しています。ここでは、厚生労働省が公表した「賃金統計基本調査」をもとに40代の平均年収の目安を掲載しています。

男性の経理事務の平均年収

男性の場合は、平均年収が約397万円、平均月額給与が約25万円です。可もなく不可もないといった年収水準といったところでしょうか。

女性の経理事務の平均年収

女性の場合は、平均年収が約299万円、平均月額給与が約19万円です。
こうしてみると、男女の差は年収にして約100万円、月額給与にして約6万円の差があることがわかります。

この男女の差は、旧態依然の考え方であるとしても、企業は男性を責任あるポジションに置きたがることに加え、ルーティンだけを担当する男性の経理の絶対数が少ないこと、また女性のほうが時短社員が多いことなどが見た目上の平均年収を押し上げる要因となっています。

今後は女性が活躍しやすくなる!?

最近では女性活躍推進法の影響により、経理職についても、女性の管理職候補を求める企業が急激に増えています
近年は特に、経理職においてもマネジメント業務を希望する女性が増えていますし、企業側からも、女性管理職を採用したいというニーズはかなり高まっているようです。ですので、キャリア志向の女性の方も活躍できるフィールドが広がっていると言えるでしょう。

企業によって年収が変わる!?

大企業と中小企業を比べると、待遇面や福利厚生面などでかなりの差が生まれることがあります。
経理事務の場合は、平均年収は約360万円程度です。大企業なら年収は500万円以上になり、平均年収が1000万円を超える大企業であれば、自動的に年収がアップしていきます。
なので、資格やスキルを身につけより、よい給与、待遇の企業への転職を考えることが重要です。

経理事務と一般事務の違い

経理事務と一般事務は、仕事内容が異なります。給料相場に関してはどうなっているのでしょうか?

一般事務と会計業務と伴う経理事務の給料年収は明らかに違います。その差は、年収にすると100万円ほどになり、
20代:経理事務が約350万円 / 一般事務が約300万円
40代:経理事務が約600万円 / 一般事務が約430万円

となっています。
全国平均では、経理事務が約450万円、一般事務が約330万円となっています。専門性の高い経理事務の仕事のほうが、給料が高くなることがわかります。

まとめ

今回は、経理事務の平均年収についてご紹介しました。

・平均年収は360万円
・業務内容によって変動する
・男女の年収差
・近年は女性の管理職採用も増えている
・企業によって年収も変わる
・年収アップなら転職がおすすめ

上記がポイントです。経理事務の仕事を探しながら転職活動を行う際は、ぜひ今回ご紹介した平均年収を参考にしてみてください。また、士業・管理部門に特化した最速転職HUPROでは、経理の求人を多数掲載しています。転職を考えているという方は、是非こちらからご覧ください。

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この記事を書いたライター

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