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USCPA(米国公認会計士)はBIG4へ転職できる?キャリアパスを解説!

HUPRO 編集部
USCPAのBIG4への転職事情

皆さんUSCPAという資格をご存じでしょうか?会計業界で働いていたり、勉強中の方であれば必ず耳にすると思います。では、JCPA(日本公認会計士)とは何が違うのでしょうか。またUSCPAはbig4へ転職することができるのでしょうか?この記事ではUSCPAのbig4への転職事情について解説していきます。

USCPAの概要

公認会計士登録するためには通常日本公認会計士試験を合格しなければならないですが、USCPAという米国公認会計士試験を合格して実務経験を積むことで日本でも公認会計士登録をすることができます。JCPAとUSCPAの試験の違いはというと、受験生視点では「USCPAは英語を使う」ことと「USCPAは科目合格できる」ことが明確な違いでしょう。

まず、1つ目の「USCPAは英語を使う」ですが、USCPAは「U.S. Certified Public Accountant」の略ですから英語で試験を受けます。実際、英語が得意で財務系の資格を取りたいからUSCPAを取得する人は多いです。反対に英語にアレルギーがある方だと少しやりづらい部分があるかもしれません。しかし、USCPAは働きながら取得を目指すことができる難関資格として人気を集めており、予備校や参考書が比較的そろっているので勉強する環境はあると言えるでしょう。

2つ目の「USCPAは科目合格できる」ということですが、JCPAの試験も論文式試験は科目合格が導入されていますが、短答式と論文式でそれぞれ複数科目をそれぞれ一定以上まとめて点数を取らないといけないところを、USCPAはどの科目であっても1科目ごとに受験してチャレンジできるのは勉強する側もモチベーションが上がり、忙しい社会人にとっても魅力的です。

また、科目は4科目、1科目合格したら18か月間の有効期限があります。したがって1科目ずつ最初の科目が合格した18か月以内に4科目を取得すれば合格になります。そしてUSCPAの試験は四半期ごとに試験が開催されるので、それに合格すればUSCPAに合格することができます。これは日商簿記試験よりも高い頻度で開催されているということです。もちろんUSCPA合格費用は予備校や受験料含め平均100万円前後言われているので、お金の面には注意が必要ですので、そこは注意してください。

USCPAは難しいのか

USCPAの難易度は意見が分かれますが、「英語ができて会計の基礎(簿記2級程度)があればそこまで難しくない」というのが一般的な見解のようです。USCPAの受験を決心してあきらめる多くの人は「受験料が高い(1回の1科目あたり4~5万円)」や「仕事が忙しく集中できない」というもので、試験の難易度に関する原因を挙げる方は実はあまり多くありません。つまり、英語をある程度できて(TOEIC700程度)、会計の基礎知識(簿記2級)があり、18か月間きちんと集中すればUSCPAの合格も夢ではないでしょう。

BIG4へは転職できる?

USCPAであるからBIG4に採用されにくいということもなく、USCPAを取得しBIG4へ入所する方も多くいます。もちろん、USCPAに合格しただけでは公認会計士の登録をすることはできないですから、登録要件の実務経験をBIG4で積むことになります。

USCPAをとると優遇されるの?

USCPAをとるとJCPA取得者に比べてBIG4でのキャリアに不利になることや、USCPA取得者だとJCSPA取得者に比べてできない業務があるのではないかと不安に思う方が多いと思います。 
結論から言うと、USCPA取得後にBIG4に入ると、JCPAよりも仕事の幅が広がる可能性が高いです。USCPAの英語レベルと財務知識レベルを備えているということで、監査法人部門だけではなくM&AアドバイザリーなどのFAS部門、税務部門などへの門戸がJCPAよりも開かれるでしょう。これは、やはり英語力があることとUSCPA合格者は実務経験がある方が多いことから即戦力になると評価されるからでしょう。JCPA合格者は一度休職したり学生時から勉強したりするケースが多く、即戦力を求めるFAS部門等とはあまり相性が合いません。

JCPAとUSCPAでの独占業務の違いという点では、JCPAでないと監査意見報告書に名前を書くことが制限されたり、USCPAであれば米国との税務アドバイザリーで一部独占して業務が出来たりと、双方メリットデメリットがあります。しかも、これらのメリットデメリットの違いは監査担当会社やその他歴史的な業界規制などによってケースバイケースであるため、独占業務についてはJCPAもUSCPAも普通に働く点ではほとんどないと思ってよいでしょう。

JCPA取得者にひがまれる?!

BIG4の監査法人部門ではほとんどがJCPA取得者です。だからこそUSCPAがひがまれる風潮が時々SNS等であります。確かに、5年や場合によっては10年と勉強時間や勉強費用を捻出してきたJCPA取得者にとって、18か月程度でUSCPAを取得して会計士として同じ土台で働くUSCPA取得者はあまりいい気持ちのものではないでしょう。もちろんJCPAの方が詳細で膨大な知識量や知見が試験にて問われるので実際のところJCPA取得者の方が会計知識はあるケースが多いです。とはいえ、BIG4に入る人たちからすればこうした資格の違いについて、業務上であえてそれを意識しながら働いているということはほとんど無いというのが実情です。

まとめ

USCPAについて取得難易度と取得後の働き方について理解頂けましたでしょうか。実際のところは「会計士になりたいからUSCPAをとる」というよりも「英語を生かせる会計資格を取得する」という気持ちからUSCPAを勉強する人が多いと思います。
また、だからこそUSCPA合格後もBIG4の監査法人部門一択で会計士登録を目指すというよりかは、USCPA合格を強みとしてBIG4の監査法人部門以外でのアドバイザリー等で精を出す人が多いです。以上、USCPA取得者のBIG4での働き方についてご紹介しました。

この記事を書いたライター

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