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生涯現役も可能!税理士の生涯年収はどのくらいになる?  

HUPRO 編集部
生涯現役も可能!税理士の生涯年収はどのくらいになる?  

税理士の資格は難関国家資格といわれており、その合格率は科目ごとの平均がおおよそ10%台となっています。そのような資格に合格をして税理士になった人の生涯年収は、一体どのくらいになるのでしょうか。また、生涯年収をアップさせるための方法とは、どのようなものなのでしょうか。今回は、税理士の生涯年収について解説していきます。

税理士の平均年収はどのくらい?

厚生労働省のデータによれば、税理士の平均的な年収は716万円であるとされています。税理士と同じように難関資格の合格が必要な専門職と比べると、医師の場合は1,154万円、弁護士の場合は1,036万円、不動産鑑定士の場合は709万円なので、これらの職業に比べると低いという結果といえます。ただ、大企業に勤務するサラリーマンの平均年収が600万円ほどであることを考えると、税理士の平均年収はやはり高いといえるのではないでしょうか。

ちなみに税理士の平均年収を男女別にみると、男性は832万円、女性は501万円です。女性の方が平均年収が低い理由には、時短勤務をしている女性が多いことや、残業をしないケースが多いことが影響していると考えられます。これは統計上にも表れており、男性の平均残業時間は月24時間であるのに対し、女性の平均残業時間は月6時間でした。このように考えると、やはり税理士は高待遇な仕事であるといえます。

税理士の生涯年収はどのくらい?

では、次は税理士の生涯年収について解説しましょう。賃金構造基本統計調査による22歳から59歳までのデータより計算すると、税理士の生涯年収は男性が3億3,860万円ほど、女性が2億2,637万ほどとなっています。一般的な生涯年収が、男性では2億5,000万円ほど、女性では2億円ほどですので、男女ともに大きく平均的な生涯年収を超えていることがわかります。ただ、この税理士の生涯年収は、税理士事務所に勤務をした場合のデータです。税理士としては、税理士事務所に勤務するというほかにも、企業内税理士として働くケースや独立開業をするケースもあるという点は考慮しておくべきでしょう。

生涯年収が高いのは税理士に定年がないため

さきほどは22歳から59歳までの生涯年収のデータをご紹介しましたが、実は税理士に定年退職というものはありません。そのため、60歳以降も生涯現役として働き続けることが可能であり、そうすると生涯年収もさらにアップするでしょう。実際に、定年を迎えるまでは税理士事務所などに勤務をし、退職後に税理士として独立開業するというケースは多いです。平成25年の国税庁の発表によると、全国にいる税理士は7万3,000人ほどおり、そのうちの8割ほどにあたる6万人ほどが独立開業をしているというデータもあります。

税理士として勤務していた企業のなかには、顧客をつれて退職することを認めてくれることもあり、独立開業に対するハードルは低いものであると考えられるでしょう。そして、2004年の日本税理士連合会の調査によれば、独立開業をした税理士の6割ほどの税理士は、年収が1,000万円以上であるというデータがでています。

税理士が年収を上げるには?

平均的なサラリーマンと比べると平均年収が高い税理士ですが、税理士のなかでも年収は人それぞれです。そこで、年収をさらに上げたいと考えている税理士に対して、現在の勤務ケース別に年収を上げるポイントを4つお伝えしましょう。

年収が500万円未満の場合

個人会計事務所で勤務するのではなく、コンサルティングを強みとしている税理士法人などに転職することをおすすめします。このような職場であれば、年収800万円ほどの提示がされる場合があるからです。

年収が500~600万円の場合

一般的な税務顧問業務だけではなくよりレベルの高いコンサルティング業務を受けている税理士事務所に転職をするといいでしょう。このような職場であれば、年収600~900万円ほどになるうえ、勤続年数が長くなったり、役職がつけば、年収1,000万円以上となるようなケースもあります。

企業内税理士として勤務している場合

企業内税理士として勤務している限り、年収1,000万円以上といった高い年収はあまり期待できないでしょう。年収1,000万円以上の年収を期待することができるのは、大手税理士法人マネージャー以上のレベルであったり、税理士法人といった経営幹部クラスのレベルが求められるためです。また、先ほどお話したように、独立開業することでも上手く顧客を獲得できれば、この程度の年収を手にすることはできます。企業内税理士としての年収に満足ができていない場合は、より年収の水準が高い企業への転職も考えてみましょう。企業内税理士の年収は、実力というよりも、その会社の給与水準に左右されるからです。

まとめ

税理士の生涯年収は高いことがわかりました。特に、定年後にも独立開業をして現役税理士として順調に働き続けた場合の生涯年収は、とても高いものになっています。今の税理士の年収に満足ができていない人は、生涯年収を増やすためのキャリアプランを考えてみるのはいかがでしょうか。

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この記事を書いたライター

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