税理士といえば社会的にもステータスの高い職業の一つです。しかし昨今、副業が盛んになっている中、税理士の副業はどうなのでしょうか?
税理士にも近年競争原理が働くようになり、事務所を構えていれば黙っていても仕事が入ってくるという時代は終わりました。また年金の受給年齢の引き上げの問題もあり、副業をして少しでも貯金をして老後に備えたいと考える方も多いでしょう。
この記事では、税理士の副業事情や、税理士の資格を活かすことのできる副業5つを注意点と共に徹底説明します。
働き方改革により、今まで禁止されていた「副業」を会社が認めるようになってきたというような話はニュースなどでよく耳にすると思います。一方で税理士の副業は可能なのでしょうか?
まずは「副業」とは一体何かについて解説します。
これを見ると広い意味では、株式、不動産の家賃収入、FXなども「副業」に含まれるでしょう。コンビニや飲食店などでアルバイトをするケースもそうです。要するに勤務時間外で別の会社の業務を行い、収入を得ることが「副業」になるわけです。
では、会社が「副業」を禁止している場合、会社以外から収入を得れば、それは全て会社の禁止している「副業」にあたるのでしょうか?答えはNOです。株式の売却益や不動産の家賃収入を会社が禁止する「副業」とみなすことはさすがに無理があるでしょう。そうすると、何をもって「副業」とするかは、その会社の就業規則次第ということになり、何が副業にあたるのか、まずは就業規則を見て確認をする必要があります。
そして、これは税理士であっても同じです。会計事務所や税理士法人においても一般企業同様、事務所が副業を禁止してたら副業はできず、許可していたら副業が可能となります。まずは所属する税理士事務所の就業規則を読んで何が副業にあたるのか確認してみましょう。
次に税理士の副業について具体的にどのようなものがあるのかについて、ここでは5つの副業をご紹介します。
やはり税理士の副業ですから税理士の独占業務である税務業務が最も多いです。
副業としての税務業務としては自宅やクライアント先で依頼された税務業務を行うこととなります。
税務業務の事務作業は、ITの発達によって自宅で行うことが可能になりました。これらの仕事は、税理士としての知識をそのまま生かすことができるので、副業としても好都合です。
問題はどうやって仕事を受注するかです。本業があるのに、自分で営業をして仕事を取ってくる余裕はとてもないでしょう。そこで検討したいのがクラウドソーシングの活用です。クラウドソーシングとは、企業などがネットに登録した不特定多数の人に業務を依頼するWEBサービスのことです。
仕事の内容を見ると、記帳代行や申告書のチェックから、税務に関する記事の執筆、起業関係の相談依頼などさまざまです。興味がある方は、まずは2,3社でいいので登録をしてみてどんな仕事がいくら位の報酬で募集しているのか見てみましょう。
税理士としての知識と経験を活かして、編集者の目にとまるような企画を持ち込めば書籍出版も実現する可能性があります。そのようなものを持ち合わせていなくても、電子書籍を検討するのは一つの方法です。これは自費出版の一つですが、実際に紙に印刷するわけではないので、コストは安くて済みます。
テレビやWEBメディアなどに専門家として出演するケースです。しかしこれは強力な人脈などがないとなかなか実現しないもので、相当ハードルは高いと言わざるを得ません。
自分で売り込むのも簡単なことではないでしょう。考えられる方法としてはタレント事務所に在籍するというのはありかと思います。同じ士業でも弁護士はタレント事務所に所属しているケースが結構あります。
メディアへの出演をどうしてもしたいという方は、まずタレント事務所に所属しそこで声がかかるのを待つのがいいかもしれません。
次にブログで記事を書いたりYoutubeで自ら情報を発信してそこから広告収入を得る方法もあります。有益な情報を発し続けていると、それを見た読者・視聴者から直接仕事の依頼がくることも考えられます。
ただし、これは軌道に乗るまではかなりの時間を要します。どんなに早くても初めての収入を得られるまでに、ブログの場合6か月くらいはかかるようです。
Youtubeにしても、視聴者の登録数が1000人を超えないと収益化ができないと言われています。いずれにしても即効性はないため、毎日コツコツ根気よく続けられるかが勝負です。
税理士の資格をとるために、予備校に通って勉強をした方は多いでしょう。そこで得た知識を実務経験も交えて今度は頑張っている後輩のために活かすわけです。やりがいも感じられお金も手に入るので、副業としてはオススメできます。授業のために予習をすることで自分自身の税務知識がより深まるメリットもあります。
ただし体力的には相当ハードです。
昼間フルタイムで仕事をした後、予備校で夜遅くまで講義をすることを考えてみて下さい。生徒の人生が掛かっていることを考えると、いい加減な授業はできません。授業にあわせて準備する時間も当然ありますので、それなりの覚悟は必要になるでしょう。
ご自分の勤務している税理士事務所が副業についてどのように定めているかをよくチェックしましょう。もし副業を禁止しているのに、事務所の許可を得ることなく副業始めて、これがバレた場合には相当やっかいな問題になることは容易に想像できます。そういう事態を招かないためにも、副業をするなら事前に許可を得ておきましょう。
また、たとえ副業が禁止されていないとしても、相談をしておく方が後々のことを考えるとよいでしょう。
副業に力を入れ過ぎてしまい、本業がに支障が出るようなことになれば本末転倒です。あくまで「副業」つまりサブであるこを忘れないようにしましょう。また、これは健康面からも言えることです。体を壊すようなことがあればこれまた本末転倒です。
いかがでしたか。税理士の資格があるということは大きな武器です。みなさんは、税理士の資格を取るために相当な時間とお金を費やしてきたと思います。どうせ副業をするのなら、その資格を生かしたものを選びたいものです。是非ご自身にあった副業を見つけて下さい。
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