弁護士に依頼をしたことがありますか?このページに来られた方はその経験がない方だと思われます。とても堅くて頭が良いイメージがある弁護士ですが、どんな仕事をしているかご存知でしょうか。法律業務の中にはいろいろな種類があり、複雑でわかりにくいですが、今回はそんな弁護士について解説します。
① 当事者その他関係人の依頼または官公署の委嘱により,訴訟事件などやその他一般の法律事務を行うことを職務とする者(弁護士法3) 。弁護士でない者がこのような法律事務を取扱うことは禁止されている(72,77条) 。
(出典:ブリタニカ国際大百科事典)
② 当事者その他の関係人の依頼または官公署の委嘱によって、訴訟に関する行為その他一般の法律事務を行うことを職務とする者。一定の資格を持ち、日本弁護士連合会に備えた弁護士名簿に登録されなければならない。
(出典:デジタル大辞泉)
2つの定義を取り上げてみました。難しく書かれていますが、これらの定義によると日本弁護士連合会(日弁連)に登録され、他者の依頼を受け訴訟やその他一般的な法律業務を扱う人のことを指しています。簡単に言えば、知識のない一般人の代わりに法律業務を遂行するといった感じですね。
行政書士は役所に提出する書類を作成するのが主な業務で、訴訟の代理人になることはできません。司法書士は不動産登記の書類作成や少額の訴訟の代理人になることができます。弁護士は書類作成も訴訟の代理人にもなれることができるため、行政書士・司法書士の上に立つ存在となります。厳密に言えば他の仕事もありますが、主な業務を簡単に説明しました。
本来は弁護士に頼らなくても訴訟を行うことは可能です。が、弁護士に依頼すると業務に慣れているため仕事が早い、自分と相手以外の第三者の意見が聞ける、法的手段にのっとった方法で主張できる、相手方と会わなくてよいなど、弁護士に依頼するメリットはたくさんありますし、そもそも一般人が自力で訴訟を行うことは困難です。
デメリットの最大のポイントは、弁護士費用が高額であることがよく挙げられます。着手金だけで何十万も取られることもあり、費用は弁護士事務所、依頼内容によって変わりますが、おおむね20~40万円ほどとなっています。着手金は基本的に戻ってこず、依頼が達成されていなくても返金はされません。そのため弁護士に依頼する、ということは多くの人にとって決断と覚悟が必要になってくることです。
弁護士の業務において、専門分野は特に設けてはいません。ですが、それぞれの弁護士の経験の豊富さで得意分野が生まれてきます。そのため、「~~に強い弁護士」などと表現された専門的な弁護士がいることもあります。厳密にいえば専門分野で分けられているわけではないため正しくはないのですが、依頼したい分野(相続、離婚など)でそれを得意分野としている弁護士がいればラッキーです。経験豊富なため、手間のかかる依頼でも達成してくれるでしょう。
弁護士について理解は深まりましたか?弁護士は私たちがよくわからない法律関係の業務を幅広く取り扱っています。法律業務を委託される際にはお金がけっこうかかりますが法律のプロである弁護士に依頼したほうが賢明ですね。その前に、弁護士に依頼することが起きないように日頃から気をつけていきたいものですね。