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せっかく取得した公認会計士の資格。この公認会計士の資格を活かしてバイトをしてみませんか。どのような職場であれば採用されやすいのか、公認会計士の資格を活かしたバイトの現状などをご紹介しましょう。今回は、公認会計士の資格を活かして働くことができるバイトを探している人に役立つ情報について解説していきます。
公認会計士の資格を取得しているのであれば、このスキルを活かしたバイトに就きたいと考えるのは、ごく普通のことです。ただ、バイト情報誌や求人のネットなどでよく見かけるのは、会計事務所での税理士補助のバイトくらいでしょう。このようなバイトであれば、求められるスキルとしては日商簿記二級ほどになるので、せっかくの公認会計士の資格を活かすことができません。時給も、公認会計士の資格を取得していることを考えれば高時給とはいえないでしょう。
以前であれば、印刷会社において有価証券報告書などの校正のバイトがありました。高時給で人気だったのですが、インサイダー取引事件がきっかけとなって、現在では内製化が進んでバイト求人はほぼ見かけることはなくなっています。
専門学校での公認会計士講座の採点バイトならあるものの、答案１枚を採点したところで数百円程度の収入しか得られないため、こちらも公認会計士の資格を活かしたバイトとはいえません。
そんななかで公認会計士の資格をもつ人におすすめしたいバイトは、監査法人においての非常勤バイトです。資格も活かせるうえに時給も高い傾向があります。シニアスタッフクラスの経験をもって監査業務に携われば時給6,000円ほどになるでしょう。主査の経験があり監査全体を見渡せるマネージャークラスともなれば、時給8,000円ほどが相場です。また、コンサル業務に携わることができれば、時給は1ケタ変わって10,000円以上という場合もあります。
公認会計士として独立開業をしても、しばらくは顧客がつかず、安定した収入は期待できません。けれど、このようにバイトをしながらであれば、安心して独立開業することができるのではないでしょうか。ただ、公認会計士の資格を活かしたバイトに就く際には、気をつけなければいけないことが3つあります。
人材不足でバイト求人をだす監査法人が非常勤バイトに求めることは、即戦力です。そのため、公認会計士の資格をもっているというだけではなく、即戦力となるスキルが求められます。求められるスキルの詳細は、どのような業務に関わるのかによっても変わりますが、監査業務であれば監査調書が作成できるレベル、常勤職員であればシニアスタッフのレベルは求められると考えておいた方がいいでしょう。
また、基本的にはないことですが、非常勤バイトとして主査を任せられるような場合は、監査業務全体を把握し、コントロールするスキルがあると有利です。時給も高くなるでしょう。ちなみに学生が大学を卒業するまでに監査法人でバイトとして働くような場合は、スキルを求められるような事はありません。入所後に問題なく勤務でききるように、公認会計士としての経験を積んでもらうということに重きが置かれるためです。
一定のスキルがあれば採用してもらいやすい監査法人の非常勤バイトですが、大手の監査法人は縮小傾向が続いています。大手監査では、職員に対し研修を受けさせるなどして監査スキルの向上を目指していますが、非常勤バイトにまで研修を求めることは現実的に難しいため、バイトそのものの採用を減らしているのです。
また、これに加え、監査がグローバルで適用される監査マニュアルによって行われることも大きく関係しています。非常勤バイトももちろんこの監査マニュアルの内容に沿って業務を進めなければいけないのですが、大手の監査法人のノウハウが詰まっている社外秘のマニュアルが非常勤バイトに閲覧できるわけがありません。そのため、非常勤バイトが監査に携わることは、事実上困難な状態になっているのです。
中小監査法人は深刻な人材不足で悩んでいます。大手の監査法人が監査の質を高めるために人材教育などを行っているため、監査報酬が値上がりの傾向があり、中小監査法人への求人が増加しています。今は業界全体が人材不足であることも関係し、常勤職員を増やすことも難しく、非常勤バイトの求人をだしています。
現状はこのような状態で非常勤バイトの求人がありますが、今度も引き続きこの状況が続くとはいえません。他の業種同様に景気に左右される面が大きく、いくら公認会計士の資格をもっていても、思うように採用が進まないことも考えられます。つまり、非常勤バイトとして働くという状況は不安定なことなのだということを理解しておかなければならないでしょう。
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