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経理業務は果たして女性向きなのか?

HUPRO 編集部
経理業務は果たして女性向きなのか?

女性が多く活躍する経理業務。そのことから「女性向け」というイメージが強くありますが、実際はどうなのでしょうか。本記事では経理業務について、改めてその業務内容と適性を見ていきましょう。

経理業務の全体像

経理業務というと、他部署の社員からすると、経理精算の書類を不備で戻されたり、申請が認められなかったり、何かと細かくて厳しいイメージがつきものかもしれません。会社のお金を管理している以上それは当然のこと。
しかし経理職の仕事はそれだけではありません。大きく分けると「経理」「会計」「財務」という3つの仕事があります。経理は発生した取引のお金の流れを数値に落とし込み、正確に記録するという役割があります。
会計はその全体の流れを記録し、集計して決算時に財務諸表などの取りまとめを行います。財務は会計によって作成されたデータを元に、会社の経営にまつわる資金調達や運用計画を策定します。
しかし、会社によってこの部門の分け方は異なり、経理部で全ての業務を行う場合、経理部・財務部といったようにそれぞれ別のセクションに分かれている場合などがあります。
そのため、ひとくちに経理業務といっても、もし転職を考えている場合は、自分がどういった仕事に携わりたいのか、その会社の担当部門ではそのような業務を担当しているのかを把握したうえ応募しないと、考えていたのとは全然違う仕事内容を任されることになるかもしれません。

経理業務が女性向けの理由とは?

適性さえあれば、様々な仕事の幅がある経理業務。そんな経理業務が女性向けと思われている理由はいくつかあります。

(1)男女差があまりない仕事

経理業務は、全般的に体力を使う仕事がほとんどなく、男女の差があまり仕事に影響しません。どちらかというと、日次・月次・年次と決められた仕事を正確にこなすルーティンワークが多く、同じ仕事を繰り返しするのが好きという性格的な資質が大きく影響します。

(2)結婚・出産・子育てなどで職場を離れても復帰しやすい

基本的にルーティンワークが多いため、会社のルールを踏まえた上での経理スキルと持っていれば、産休や育休などで職場を一時離れることになっても復帰がしやすいというのが、女性に向いているという理由の一つでもあります。
復帰後には、伝票整理や経費精算のチェックなどの負担の少ない業務を担当したりなど、復帰してみたけれど任される業務がなくて手持ち無沙汰といったことも起こりづらいです。
特に昇進を目指さず、プライベートを大事にしたい人も、キャリアを積んで出世をしたい人も自分のペースに合わせて仕事しやすい業務の幅があるのが魅力です。
会社にもよりますが、繁忙期がある程度はっきりしているので、事前に計画を立てて有休もとりやすいというのが一般的です。

(3)よりレベルの高い仕事に取り組める可能性が高い

毎日同じ作業を迅速・性格に繰り返しやるような仕事に魅力を見いだせない女性は、関連資格や英語を学ぶなどしてスキルアップし、会計や財務、経営企画部門などの仕事へキャリアチェンジ、外資系企業への転職をするといったことも可能です。
ほかにも税理士や公認会計士の資格を取って独立や転職、CFOを目指すといったルートなど、経理業務は様々な将来像を描きやすい業務だといえます。

転職市場でも有利な経理業務経験

経理業務というのはどの会社にも存在するので、簿記検定や今までのキャリアを活かしてより条件の良い所に転職して職場環境を変えることも、経理業務なら他の業務に比べると比較的容易にできます。

正直なところ、仕事の給与というのは「どんな仕事か」というよりも「どんな会社か」というところに大きく依存します。
そのため、もし現在の給与や待遇に不満があるようでしたら、より良い待遇の会社を求めて転職活動を行うことです。
例えば、給与に不満があるようだったら、平均賃金の高い企業を、もっと責任のあるポジションにつきたければ、管理職や役員を女性に担当させている企業を目指すといったような事です。

しかし、待遇が良いと考えられる大手企業の場合は、処理量も多いため、経理業務自体がかなり細分化されており、日々のルーティンワーク的な経費精算は派遣社員が担当していることも多いので、もし転職を考えている場合は、それなりに情報収集と資格取得などの準備をして臨むようにしましょう。

経理業務というのは、性別よりも性格が物をいう業務です。それは例えば、数値センスがあるとか、他部門とのコミュニケーションが取れるとか、細かく、正確な作業が得意といった性質を持っている方にはとても相性の良い業務だと言えるでしょう。
そんな中で女性に向いているといわれやすいのは、出産や育児などワークライフバランスによって就労形態をある程度調整できるという、柔軟性のある働き方ができるところから来ています。今後は在宅勤務などの働き方も広まっていくのではないかと考えられており、ますます多様性のある働き方の可能性が広がっています。
もし「自分は経理業務に向いていそう」と考えているのであれば、社内異動などを待つのではなく、積極的に勉強を始めて転職を考えてみるのも、今後より良い環境で働き続けるためのアクションとしておすすめです。

この記事を書いたライター

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カテゴリ:転職・業界動向

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