士業・管理部門のキャリアコラムが集う場所|HUPRO MAGAZINE
士業・管理部門のキャリアコラムが集う場所

カテゴリ

米国税理士(EA)とは?実用性の高い米国税理士を徹底紹介!

HUPRO 編集部
米国税理士(EA)とは?実用性の高い米国税理士を徹底紹介!

「税理士になりたいけれど、必要な勉強量が多すぎて迷っている」「経理系の仕事に転職したいけど、実績がないので何か資格が欲しい」などお悩みをお持ちではないでしょうか。税務知識はどんな企業にとっても納税の際に必要になるので重宝されています。しかし、税理士の資格は合格まで数年単位が必要となる難易度の高い試験となっています。
そこで、今回紹介するのは、国際税務の仕事に特化した「米国税理士」という資格です。USCPAと呼ばれる国際会計士の試験があることは有名ですが、「米国税理士」はあまり日本では認知されていません。しかし、実務面においては監査に特化した会計士よりも税理士のほうが汎用性が高いのと同様に「米国税理士」の実務面でのニーズは多くあります
今回は、日本の税理士よりも取得難易度が低く、実用性も高い「米国税理士」ついて解説していきます。

米国税理士とは

「米国税理士」とは「EA(Enrolled Agent)」と呼ばれるアメリカの国家試験に合格した税理士のことを指します。「米国税理士」の国家試験は1884年から実施されていて、アメリカでの最も古い国家資格の1つといわれています。アメリカでの税務をはじめとした国際税務の専門家としての活躍が期待されている資格です。

取得方法と合格難易度

「米国税理士」を取得するためには、3つの試験に合格する必要があります。試験の難易度は、日本の税理士試験よりは簡単だといわれていますが、問題はすべて英語のため英語に慣れていない人には難しいと感じられる場合もあります。
一般に米国税理士試験の合格に必要な勉強時間は200~300時間くらいのようです。勉強期間としては、半年間くらいかけて取得する人が多いようです。加えて、日本の会計士や税理士の試験と同様に、1科目でも合格していると2年間は試験を免除を受けることもできます。

具体的な試験の科目を紹介すると以下の3科目となります。

①Individuals
個人の税務申告に関する試験です。日本では確定申告や相続税や住宅税など個人が納める税金に関する内容となっています。日本では企業が税務を代行しているため、税務の知識をあまり持っていない人が多いので、ニーズが大きいです。

②Businesses
法人の税務申告、パートナーシップ、贈与税などに関する試験です。税理士として、仕事の多い法人の税務の内容が出題されます。グローバル展開している企業で必要とされる日本企業のニーズが大きいです。

③Representation, Practice and Procedures
税務の代行業務、実務、手続き、倫理など税理士として仕事をするために必要な知識に関する試験です。

資格の維持には単位取得が必要となる!(要注意)

日本の税理士と異なっている点としては、最新の税務知識を維持するために、試験に合格後も継続教育の取得が必要となっているということです。3年間に72単位が必要となるので、アメリカの税務を利用して本格的に仕事したいという人以外にはあまりおすすめできません。
しかし、教育体制がしっかりしているためキャリアチェンジをする際には効果的なサポートを受けられるといえます。初めて本格的に税務の仕事に取り組んでいく人には実はぴったりの資格とも言えます。

米国税理士の業務内容

日本のビジネスマンとして活躍する場合、基本的には、アメリカと日本にまたがる税務のアドバイスすることです。初めてアメリカに展開する企業などでは税務の専門的な知識がない場合が多いので、米国税理士はニーズが高い資格と言えます。具体的な業務内容の例としては下記が挙げられます。

①法人向け
日本企業のアメリカでの税務申告
日本に進出したアメリカ企業の税務申告
グローバル展開に伴う税務コンサルティング

②個人向け
日本に在住するアメリカ人の納税申告
アメリカに在住する日本人の納税申告

近年日米間のビジネスはますます活発化しつつあり、企業間や個人同士の交流も盛んになっています。それにともなって両国間での税務問題も増加している傾向にあります。米国税理士は知名度が低い上に資格保持が難しいこともあり、日本での資格保有者は少なく、需要は高いといえます。

米国税理士の求人

米国税理士は、税務に関する知識を保有していることの証明となります。さらに転職活動を有利にするために、資格勉強をしながらクラウドソーシングで受託可能な経理実務を経験しておくことをおすすめします。そうすることで転職の際に求められる実務経験を積むことができます。
さらに英語力が高いことの証明にもなるので、グローバル展開している企業への転職もスムーズとなります。

まとめ

「米国税理士」について紹介してきましたがいかがでしょうか。資格の取得難易度も日本の税理士と比較して低いので、新しく税務関連の仕事に転職しようとする人にはおすすめの資格といえます。さらに英語の試験となるので、英語力を証明することもできます。そのため実用性の高い資格といえそうです。
以上、経理の仕事にキャリアチェンジするための転職活動を有利に進めたいという人にはおすすめの米国税理士の紹介でした。

士業・管理部門に特化!専門エージェントにキャリアについてご相談を希望の方はこちら:最速転職HUPRO無料AI転職診断
空き時間にスマホで自分にあった求人を探したい方はこちら:最速転職HUPRO
まずは LINE@ でキャリアや求人について簡単なご相談を希望の方はこちら:LINE@最速転職サポート窓口

この記事を書いたライター

HUPRO MAGAZINEを運営している株式会社ヒュープロ編集部です!士業や管理部門に携わる方向けの仕事やキャリアに関するコラムや、日常業務で使える知識から、士業事務所・管理部門で働く方へのインタビューまで、ここでしか読めない記事を配信。
カテゴリ:資格試験

おすすめの記事