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行政書士の難易度・合格率・合格点2025年最新!難易度ランキングも!

Hupro Magazine編集部 剱持
行政書士の難易度・合格率・合格点2025年最新!難易度ランキングも!

行政書士試験の合格率は例年10%前後で、合格に必要な勉強時間は約800時間です。

この記事では、最新の合格率の推移、他資格との難易度比較、そして合格を掴むための具体的な方法までを詳しく解説します。

行政書士の難易度・合格率・合格点2025年最新!

行政書士試験の合格率は例年10%前後で推移しています。最新の令和6年度(2024年実施)試験の合格率は13.98%でした。令和7年度(2025年実施)試験の合格率は、2026年1月下旬に公表される
予定です。

※参考:行政書士試験の合格発表2025!何時から?官報?合格後は?など解説!

以下では行政書士試験の難易度について、主に以下の点に沿って解説します。

  • ・行政書士試験の合格率・合格点とその推移
  • ・行政書士試験の難易度が高い・合格率が低い理由

行政書士試験の合格率・合格点とその推移

行政書士試験の合格率は、例年10%〜16%前後で安定して推移しており、10人に1人程度しか合格できない難関試験であることがわかります。

合格基準(合格点)は、以下の3つの要件をすべて満たす必要があります。

  • ・試験全体の得点が満点の60%以上(300点満点中180点以上)であること
  • ・法令等科目の得点が満点の50%以上(244点満点中122点以上)であること
  • ・一般知識等科目の得点が満点の40%以上(56点満点中24点以上)であること

絶対評価でありながら、科目ごとに基準点が設けられているため、バランスの取れた学習が求められます。

年度 合格率
2015年度 13.10%
2016年度 10.00%
2017年度 15.70%
2018年度 12.70%
2019年度 11.50%
2020年度 10.70%
2021年度 11.20%
2022年度 12.13%
2023年度 13.98%
2024年度 12.90%

一般財団法人行政書士試験研究センターの公表データより作成

行政書士試験の難易度が高い・合格率が低い理由

行政書士試験の合格率が低い理由は、主に以下の3点が挙げられます。

  • ・科目ごとの基準点(足切り)があること:全体で高得点を取っても、一般知識等科目の点数が基準点に満たないだけで不合格となるため、苦手科目が作れません。
  • ・試験範囲が広大であること:憲法・民法・行政法・商法といった主要法令から、情報通信・個人情報保護などの一般知識まで、学習範囲が非常に多岐にわたります。
  • ・記述式問題が出題されること:40字程度で解答する記述式問題が3問あり、単なる知識の暗記だけでなく、事案を正確に理解し、法的思考に基づいて文章を構成する能力が問われます。

行政書士の難易度ランキング!

行政書士の難易度を、他の国家資格と「合格率」および「勉強時間」の観点から比較してみましょう。

  • ・合格率ランキング
  • ・勉強時間ランキング

合格率ランキング

行政書士の合格率は約12%で、宅地建物取引士(約16%)よりは難しく、社会保険労務士(約6%)や司法書士(約5%)よりは合格率が高い位置づけです。

法律系国家資格の中では、中級レベル以上の難易度と言えるでしょう。

資格名 合格率(目安)
司法書士 約5%
社会保険労務士 約6%
行政書士 約12%
宅地建物取引士 約16%
日商簿記2級 約20%

勉強時間ランキング

行政書士の合格に必要な勉強時間は600〜1,000時間が目安とされており、社会保険労務士とほぼ同程度です。

司法書士(約3,000時間)よりは大幅に短いですが、宅地建物取引士(約300〜400時間)の2倍以上の学習時間が必要となり、計画的な学習が不可欠です。

資格名 勉強時間(目安)
司法書士 3,000時間以上
社会保険労務士 800~1,000時間
行政書士 600~1,000時間
宅地建物取引士 300~400時間

難易度の高い行政書士試験に合格するためには

難関である行政書士試験に合格するための主な学習ルートについて、2つの方法を解説します。

  • ・予備校の利用を検討する
  • ・企業の法務部などで実務として法律を学ぶ

予備校の利用を検討する

働きながら合格を目指す社会人にとって、予備校や通信講座の利用は最も効率的で王道な方法です。膨大な試験範囲の中から、合格に必要な知識を体系的にまとめたカリキュラムで学習できます。

独学に比べて費用はかかりますが、学習のペース管理やモチベーション維持の面でも大きなメリットがあります。

企業の法務部などで実務として法律を学ぶ

企業の法務部や総務部で契約書のチェックや許認可申請に関連する業務に携わることは、試験勉強と実務を直結させる有効な方法です。

実務で法律に触れることで、テキストだけでは得られない立体的な理解が可能となり、知識の定着が格段に進みます。

また、学習経験を活かして実務に就くことは、合格後のキャリア形成においても大きなアドバンテージとなります。

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この記事を書いたライター

株式会社ヒュープロにてオウンドメディア「Hupro Magazine」のライティングなどを担当。大学法学部法律学科卒業後、銀行にてエネルギーや金属など"コモディティ"の取引、司法試験を中心とした資格試験予備校にてWEBマーケターとしての記事ディレクションなどを経て現職。法令や金融、資格試験の知識も活かしつつ、分かりやすくもためになる記事の作成に注力しています!士業や管理部門、FASなどの業界に就職・転職をご検討されている方は、ぜひ業界特化の転職エージェント「ヒュープロ」をご活用ください!
カテゴリ:資格試験

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