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経理の転職活動はいつ始めるべき?おすすめのタイミングや転職の進め方を解説!

Hupro Magazine編集部 山本
経理の転職活動はいつ始めるべき?おすすめのタイミングや転職の進め方を解説!

経験者・未経験者問わず、経理へ転職しようと思った時に、色々と考えることはあるかと思いますが、まず最初に考えるのが「転職の時期」ではないでしょうか?今回は、経理への転職にオススメの時期と転職活動全体の進め方、未経験から経理への転職を目指す場合に成功に近づけるためのポイントを解説します。

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求人数から見る経理のオススメの転職時期

経理に限らずですが、転職活動をするなら求人が増えるタイミングに合わせて行うのがオススメです。
経理においては、6~7月、 12~2月に求人数が増えやすく未経験の求人は10~11月に多くなる傾向にあります。それぞれ深堀していきましょう。

6~7月

経理における求人数の増減は繁忙期のタイミングに紐づいており、6月後半から7月にかけては経理の繁忙期が一旦落ち着くタイミングです。というのも、3月に決算を設けている企業が多いことから、多くの企業で3月から5月にかけては決算業務に追われる繁忙期となります。また、株式会社であれば、決算の取りまとめが完了した6月半ば頃に株主総会を開催する企業が多く、その株主総会が終わると一息つけるタイミングとなるわけです。

そのため、6月~7月は求人が増えやすくなります

12~2月

一方で12月~2月は、繁忙期となる3月に向けて人員を補給するために急募求人が増えやすい時期になります。また、新年から新しい会社へ転職する人も多いことから、12月は退職者が増えやすい時期でもあります。このことから、12月に減った人員を補うためにも、1月から2月にかけては特に求人数が増えやすくなります。

決算期や繁忙期は会社によって異なるため、ご自身の希望の企業がある場合は、その企業の決算期がいつなのかを調べてから転職活動を行いましょう。

経理の繁忙期についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

未経験は10~11月がオススメ

未経験の場合は研修期間を想定して採用活動が行われやすい傾向にあるため、繁忙期となる決算期までに研修を一通り終えることを想定して、10月~11月に求人を打ち出す企業が多くなります。
そのため、未経験で経理への転職を考えている方は、10月~11月に向けて転職準備を進めておくことがオススメです。

転職しやすい経験年数

経験者の場合、ある程度の実務経験を積んでいる方が転職には有利になります。もちろん、1人当たりの業務負担が大きい企業で働いている方は、短期間であらゆる業務を経験しているという場合もあるかもしれませんが、一般的には書類選考などの際に経験年数で判断されることが多いです。

では、どれくらいの実務経験があれば良いのでしょうか?

経験者は3年以上の実務経験がオススメ

結論からお伝えすると、一般的には3年以上の実務経験が有れば評価されやすいと言われています。その経験の中でもどのような業務を担当しているかや、年齢によっても判断軸は変わりますが、「年次決算を行えるかどうか」という点は経理の応募者を判断する上でも1つの基準となっているため、3年以上の実務経験が有れば、その年次決算を3回以上は経験しているということになり、「経理としてはある程度十分なスキルや経験を持っている」と評価されやすくなります。
経験年数に関しては、求人の応募資格の欄に「実務経験〇年以上」などの記載がある場合もあるため、必ずしも3年以上の経験が有れば採用されるという訳ではありませんが、1つの判断基準としていただいて良いでしょう。

また反対に、3年以上の実務経験がなかったとしても持っている資格やその他のスキル次第では採用される可能性も十分にあり得るため、もしご自身の経歴で転職を成功させられるか不安だという方は、是非一度ヒュープロへご相談ください。

未経験の場合は資格と年齢が重要

未経験の場合は年齢が上がれば上がるほど転職のハードルが上がります
もちろん未経験歓迎の求人もあるため、挑戦の機会は豊富にありますが、年齢によってはじかれてしまうということも少なくありません。未経験の場合、ある程度の時間とコストをかけて業務を覚えてもらってから、始めて戦力として数えることができます。そのため、若くて吸収力のある人材の方が企業としては育てやすいという背景があります。

また、未経験であったとしても、資格の取得や会計業務に近い業務経験があることである程度有利に転職を進めることができます。後程改めて触れますが、資格であれば日商簿記2級、業界経験であれば金融業界での勤務経験が有れば、全くの未経験の人と差をつけることができます

経理の転職活動の進め方

実際に転職活動を始めようとなった時に、何から始めていいか分からないという方も多いのではないでしょうか?
そんな方のために、転職活動を進めるにあたってやっておくべき事前準備をご紹介します。

転職しやすい時期から逆算する

まずは転職時期の策定です。大前提として、いつ転職をするかはご自身の自由です。家庭の事情からやむを得ず転職をするという方も少なからずいらっしゃると思いますので、ご希望の転職時期はご自身で策定していただくのがベストです。一方で、「なんとなく転職を考えているけど、いつ動きだしたらいいか分からない」「なかなか転職の時期が決まらず活動が進まない」といった方は、先ほどご紹介した求人が増えやすい時期に合わせて活動を始めるのがオススメです。

働きながら転職活動を進める場合、転職にかかる期間は2,3ヶ月程度が一般的です。
求人が増える2ヵ月ほどの期間に応募や面接を進められるためにも、その1ヶ月ほど前から動き出すのがベターです。
別で転職の希望時期が決まっている方も考え方は同じで、希望日から逆算して2,3ヶ月前には転職活動を始めましょう

自身の経歴の棚卸をする

転職の時期が決まったら、次は自己分析です。履歴書や職務経歴書といった提出書類を作成するにあたって、自己PRや志望動機を考える必要があります。また、いざ面接が始まった時にしっかりと受け答えができるように、自己分析や経歴の棚卸には十分に時間をかける必要があります。
「なぜ経理職を希望するのか」「なぜ転職をしたいのか」「なぜその会社なのか」「前職ではどのような形で会社に貢献していたのか」などを、まずは自分の言葉でまとめてから、様々な人に見てもらってブラッシュアップしていきましょう。

経理の自己PRの書き方については以下の記事も参考にしてみてください。

必要なスキルや資格を取得する

これは1ヶ月や2ヵ月ですぐにできるものではありませんが、前述したような未経験での転職を試みる場合は、資格の取得が必須と言えるほど重要です。特に簿記2級は、未経験歓迎の求人でも応募条件に必須資格として入っていることも多いため、未経験で将来的に経理へのキャリアチェンジを考えている方は、簿記2級の取得を検討してみてください。
また、現在経理として働いている方は、先ほども述べたように年次決算経験の有無が判断基準になるため、年次決算に携われるように社内で掛け合うなどして、なるべく多くの経験を積むように意識してみてください。

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転職エージェントに相談する

上記で述べた3つを全て1人で行うのは、働きながらだと時間的にも体力的にも余裕がないという方が非常に多いです。特に自己PRや志望動機に関しては、誰かに添削してもらう必要がありますし、面接対策も1人ではなかなか難しいです。
そんな時にオススメなのが、転職エージェントの活用です。
転職エージェントの利用自体は無料で利用できるところがほとんどですし、ご希望の条件に合った求人のピックアップや提出書類の添削、面接対策までサポートしてくれます。経理・財務部門に特化した転職エージェントであるヒュープロは、業界特化ならではの豊富な専門知識と、圧倒的な求人数に基づいた求人情報の提案や、徹底した転職サポートで高い満足度を誇っています。

経理への転職をご検討の方は、まずはご相談から、お待ちしております。

経理への転職成功事例

最後に、実際にヒュープロを活用して経理への転職を成功させた方の成功事例をご紹介します。

【事例①】未経験から大手企業の経理へ転職成功

Hさん(28歳 女性)
前職:保険会社の営業職
資格:日商簿記2級

保険会社の営業職として働いていたHさんは、学生時代に学んでいた簿記の知識を活かし、未経験ながら経理のスペシャリストを目指すべく、転職活動を進めていました。ご紹介したように営業職の経験は未経験の中では評価が高いため、書類選考の通過率も高い状況でした。

その一方で面接があまり得意ではなかったため、面接の通過率が低いこと、また希望年収が400万円と未経験の相場の年収より100万円ほど高かったことなどから、なかなか希望の企業からの内定を得られないでいました。

そんなHさんに対して、当社キャリアアドバイザーは応募先ごとの面接対策を行い、さらに二次面接に進んだ際は再度対策を行うなど、徹底的に面接を突破するためのサポートを実施しました。
また希望の年収が満たせる求人は多くなかったものの、営業職の経験の中でも保険会社での経験を評価してもらえる、同業の経理職を提案させていただき、見事に内定を獲得。無事、希望条件を満たした大手保険会社の経理職に転職することができました。

【事例②】経理経験を活かして理想の働き方を実現

Yさん(37歳 女性)
前職:一般企業の経理職
資格:税理士試験科目財務諸表論、日商簿記2級

一般企業で4年ほど経理職として働いていて、それ以前は9年ほど会計事務所で勤務していたYさんは、家庭の事情の変化の影響でリモートワークが利用できる環境への転職を検討していました。
先でご紹介したようにリモートワークを利用可能な企業は多いものの、リモートで働きたい転職希望者も多いので、どうしてもそのような企業の倍率は高くなる傾向にあります。

そのため、当社アドバイザーはYさんとの面談の際に希望条件の明確化、つまり週何回リモートワークが出来ればよいのかをすり合わせました。この部分を決めることによって、Yさんは効率的に求人応募することができ、前職や前々職での経験に高い評価をする企業への入社を実現しました。

まとめ

今回は経理への転職活動を行うのにオススメの時期と、転職活動を効率よく進めるためのポイントについて解説しました。
改めてまとめると、経理への転職は、繁忙期前の12月~2月と、繁忙期明けの6月~7月がオススメで、未経験の場合は求人数が増える10月~11月がオススメです。また、転職活動に2,3ヶ月を要することを考慮して、ご希望の入社時期から逆算して転職活動の準備を始めるのが良いでしょう。
また、転職準備を始めようとお考えの方は、経理・財務部門特化の転職エージェントであるヒュープロへ一度ご相談ください。専任のキャリアアドバイザーがあなたのご希望に添った転職活動をサポートします。

この記事を書いたライター

株式会社ヒュープロにてオウンドメディア「Hupro Magazine」のディレクションを担当している山本です。転職エージェントとして多くのご登録者様から頂く生の声を基に、転職に際してのお悩みや不安、疑問を解消するために、様々な情報を日々発信していきます!士業や管理部門、FASなどの業界に就職・転職をご検討されている方は、ぜひ業界特化の転職エージェントである、「ヒュープロ」をご活用ください!
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