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財務の転職は難しい?未経験から働ける?評価される資格や年収相場もご紹介します!

Hupro Magazine編集部 川辺
財務の転職は難しい?未経験から働ける?評価される資格や年収相場もご紹介します!

財務は、企業の予算管理や資金調達などを行う職種です。その業務の専門性の高さから、「転職するのは難しい」というイメージが強いようですが、実際はどうなのでしょうか?
今回は「財務の転職は難しい」と言われる理由やそのリアルを解説した上で、未経験からの転職が可能なのか、評価される資格や年収相場も解説します。

そもそも財務とは

ご紹介したように、財務は企業の予算管理や資金調達などを行う職種です。財務などの管理部門は、売上を作る営業をはじめとした直接部門と比較して間接部門に属しています。つまり、直接部門が作った売上をどう運用するかを考えたり、必要に応じて追加資金を調達するのが、財務の役割です。

よく財務と似たものとして挙げられるのが、経理という職種です。
いずれも「経理部」に所属していることが多いものの、経理職と財務職は分けて使われることが一般的です。

具体的には、財務が今後の予算など「未来」のお金を管理する役割であるのに対し、経理は「過去と現在」のお金を管理する役割を担っています。
両者の違いやそれぞれの職種について、詳しくは以下の記事をご参照ください。

【関連記事】
[財務と経理の違いについて]

[財務の仕事内容について]

[経理の仕事内容について]

「財務の転職は難しい」と言われる理由

財務の転職は難しい」というイメージを持っていたり、そのような情報を聞いたことがあるという方は多いでしょう。
そのように言われる理由として、主に以下の5つが挙げられます。

・①求人数が少ない
・②経験者でないと採用されづらい
・③プラスアルファの強みが求められる

それぞれ見ていきましょう。

①求人数が少ない

他の職種との比較は難しいものの、財務のポジションに向けた求人は少ない傾向です。その要因の一つが、財務職は社内の経理などの担当者がキャリアアップしたり、ヘッドハンティングによって採用されることが多いことにあります。

財務は企業のお金の使い道を判断する役割のため責任が大きく、また会計の知識が高いレベルで必要になっていきます。そのため、そのような知識があることが保証されているかつ企業のお金を任せられる人材に担当してもらいたいと考えることが多いため、一般公開で求人を掲載しない企業が多いのです。
また、財務は少人数で担当することがほとんどで、求人掲載している企業1社あたりの求人枠が少ないのも、全体の求人数の少なさに繋がっています。

②経験者でないと採用されづらい

①で紹介したように、財務担当には高いレベルの会計知識が求められ、その役割も非常に大きいです。そのため、求人募集がされている求人についても「経験者優遇」などの記載がされ、未経験者は書類選考で不合格となってしまうこともあります。財務経験者だけでなく経理経験者についても比較的転職しやすいですが、そうでない方がいきなり財務の仕事に就くというのはなかなか難しいのです。

③プラスアルファの強みが求められる

財務経験者であったとしても、必ず転職できるというわけではありません。マネジメントの経験資格のアピール、財務としてその会社で働くのに向いている適性を有していることなどのアピールをしないと不合格となってしまうこともあるようです。

未経験から財務に転職できる?

上記のような理由から財務への転職は難しいとされていますが、中でも初めて財務に挑戦するという人の転職はより一層難しいといえます。ご紹介したように、業務難易度が高く責任も伴うため未経験者向けの求人がかなり少ないからです。
ただしハードルが高いとはいえ、全くの不可能というわけではありません。次の章でご紹介するポイントを押さえておけば、転職成功の可能性はグッと高まります。確認しておきましょう。

財務の転職に成功するポイント

財務を既に経験している人の場合は、どんな業務内容をどのくらいの期間やっていたのか、そしてどのような思考で業務に取り組んでいたかを明確に伝えることが重要です。ただ未経験者の場合、このような業務に直接活かせるような経験やスキルをアピールすることは難しいでしょう。
ただ、以下のようなポイントをアピールすることで、未経験者でも転職成功の可能性を高めることができます。

・親和性のある業務(職種)の実務経験
・評価される資格
・財務の仕事への適性

具体的に解説していきます。

親和性のある業務(職種)の実務経験

財務や経理の業務経験が無くても、会社やクライアントのお金の管理や経営資料を読み解くなど、財務でも共通している業務の経験がある場合はプラスの評価をされやすいです。そのため金融機関会計事務所金融系(FAS系)コンサルティングファームなどで働いていた方は、有効なアピールができるでしょう。

評価される資格

実務経験や上記のような関連業務の経験も無い場合でも、以下のような資格があれば財務に関わる知識を一定数保有しているというアピールすることができます。

公認会計士
税理士
FASS検定
ビジネス会計検定
FP2級
日商簿記2級

ここでは財務の関連資格として6つ紹介しましたが、難易度や財務との関連具合はまちまちなので、ご自身の状況や希望に合わせてどの資格を取るべきかを決めていけるとよいでしょう。財務の関わる資格については以下の記事でも詳しくご紹介してますので、是非ご一読ください。
【関連記事】
[財務と経理の違いについて]

財務の仕事への適性

未経験者の場合、その仕事に適性があるかどうかは採用可否の重要な判断軸となり得ます。特に上記のような経験や資格が無い場合、財務を任せてたら活躍できそうという期待値を採用側に持ってもらう方法は、かなり限られてしまいます。そんな中で、以下のような適性があることをアピールできれば、経験や資格と同様にプラスアルファの評価になるでしょう。

数字を扱うのに抵抗が無い人

財務は予算管理や資金調達など、企業のお金を常に扱う仕事なので、数字が苦手でないことが大前提です。ただ計算ができると言うだけではなく、常にその数字が適正なのかを検討する仕事への抵抗が無いことはアピールすべきでしょう。

分析が好きな人

課題解決や目標達成のために分析することが好きな人も、財務の仕事に向いています。将来の収支を予測して事業投資のために前もった資金調達をしたり、予算の適合性があるかを確認する際に、分析は切っても切り離せません。論理的な思考で分析ができる人はアピールしていきましょう。

コミュニケーション能力が高い人

財務はバックオフィスのためコミュニケーション能力が必要と感じにくいかもしれませんが、経営陣への計画のプレゼンテーション資金調達元の銀行などの金融機関や投資家など、コミュニケーションをとるシチュエーションが多く存在します。しかもいずれのケースも企業の大きな金額のお金が動く決定がなされるため、ただ話が上手いなどではなく、知識に基づいて明確な説明をすることができなくてはなりません。

企業の未来図に興味がある人

ご紹介しているように、財務は企業の未来のお金を担うので、企業がどのように成長するのか、またその成長のためにどのような投資や資金調達をしなければならないのか、という点に興味がある人には非常に向いているでしょう。

財務の年収はどれくらい?

財務の年収は20代で448万円程度、30代で605万円程度です。業務の専門性や難易度の高さもあり、比較的高い年収で推移しているといえます。ただし業務内容や保有スキルなどによっても左右されるため、決して一概に上記の年収が担保されるというわけではありません。
財務の年収については以下の記事でも詳しく解説していますので、併せてご確認ください。

財務の転職活動を有利に進めるために

財務職の転職は特に未経験だと難しい傾向にあり、その中で希望条件に合致した求人で内定を獲得するのはより一層難しいでしょう。

そんな中で希望の求人への転職を確実に成功させるためにオススメなのが、転職エージェントを活用することです。転職は人生においてそう多くないものであり、なかなか自身で正解を見つけることは簡単ではないので、転職のプロに丸投げするのが成功への近道といえます。

財務の転職なら、ぜひ士業・管理部門特化の転職エージェントであるヒュープロにご相談ください。業界に特化しており業界最大級の求人数を保有していますので、ご希望に合った求人が見つかりやすいでしょう。
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まずはご相談から、お待ちしております!

まとめ

今回は財務の転職について解説しました。
財務は高度な職種なので決して簡単に転職できるわけではありませんが、たとえ未経験でも転職成功の可能性はあります。ご自身にどんなアピールポイントがあるのかを認識した上で、エージェントを利用して円滑な転職活動を実現しましょう!

この記事を書いたライター

株式会社ヒュープロにてオウンドメディア「Hupro Magazine」のディレクション、セミナーの運営を担当。年間500本以上の記事を監修しています。アドバイザーとして多くのご登録者様から伺った転職に際しての悩みや不安、疑問を解消する記事をご覧いただけるよう、日々奮闘中です!士業や管理部門、FASなどの業界に就職・転職をご検討されている方は、ぜひ業界特化の転職エージェントである、「ヒュープロ」をご活用ください!
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