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行政書士ってどんなときに活躍するの?

HUPRO 編集部
行政書士ってどんなときに活躍するの?

はじめに

士業の一つである行政書士。主な業務は書類作成の代理と相談といわれています。では具体的には一体どういった書類の手続きを行う仕事なのでしょうか。今回は行政書士に依頼される仕事を具体的にわかりやすく、例も交えてまとめていきます。

官公署への書類提出と行政書士

一般的に一万種類以上あると言われている許可・認可(許認可)に関する書類は各官公署に提出しなければなりません。官公署とは、各省庁、都道府県庁、市・区役所(町・村役場)、そして警察署などの総称です。社会生活の中で必要となってくるこういった官公署への書類の提出を助けるのが行政書士の主な仕事です。

行政書士は官公署への提出書類の作成や、それに関しての相談、そして実際の手続きの代理などを行うことができます。また許認可に対する聴聞、弁明の機会の付与やその他の意見陳述がある場合の手続きも行います。こうした官公署に対する行動を代理することで、個人や法人の事務の迅速化に貢献しているのです。

行政書士と許認可に関する書類提出

では官公署に対する許認可の書類提出が求められるのは一体どういった場合なのでしょうか。今回は一個人が飲食店を開業したい場合を例にとって考えてみましょう。

まず、飲食店の営業をする際には、基本的には事前に保健所に飲食店営業許可というものを申請する必要があります。これは、自治体によって判断基準が違いますが、扱う食べ物や飲み物によっても取得すべき許可が変わってきます。さらに、深夜営業を行いたければ深夜酒類提供営業許可というものを警察署へ届け出なければなりませんし、この飲食店が初めての事業である場合、税務署への届出も必要になってきます。営業する時間や提供するものなどによって届け出を出す官公署が異なってくるので、複雑で大変です。
飲食店開業の準備で忙しい時にこういった書類を個人で不備なく提出するには、多大な労力が問われますし、なにも知らない素人が行うのは困難ですね。そこで登場するのが行政書士です。行政書士はすべての書類業務を代理で行ってくれます。行政書士は書類提出のプロフェッショナルですから、書類作成の代理を依頼することで、個人で取り組むよりも早く、効率よく、また問題や漏れがないように必要書類を提出することができるのです。開業する人にとっては、難しい書類の準備や提出を任せることができて、事業の準備に集中することができるのでとても嬉しいし助かりますね。

こういった官公署に対する書類提出は、個人的な自動車登録や、車庫証明の際にも必要になってきます。実は弁護士に依頼することもできますが依頼額がとても高いので、安価で依頼できる行政書士が人気だということです。

【次の記事】「権利義務に関する書類」と「事実証明に関する書類」作成の際の行政書士の役割

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