USCPAは米国公認会計士とも呼ばれていて、会計系の資格の一つです。海外の資格であるため、取得することで選択肢が広がり人生が変わるといった意見も多く耳にします。
本記事では、USCPAの資格を取得することで人生が変わるのかや、その将来性について詳しく解説していきます。
USCPAをこれから目指す人にとってUSCPAの資格を取得することで、人生が大きく転換するのか気になる方が多いと思います。その結論から申し上げますと、USCPAの資格を取得することで人生が大きく変わることは、決して珍しいことではないといえます。その理由を以下で説明していきます。
USCPAは米国の資格ではあるものの、日本においても十分に市場価値の高い資格となっています。ですので、USCPAを持っている人の評価も高いのです。USCPAの資格を取得するのに、TOIEC800点を必要とすると言われています。それに加え、アメリカでの監査や税務関係を行えるので、応用レベルの会計知識が身についていることの証明となっています。このような高水準の英語能力かつ会計知識がある日本人はあまりいないため、貴重な人材となります。
貴重な人材となるということは、転職市場での価値が大いにあるということです。USCPAの資格を取得する前と後では、企業から求められる数が大きく変わってくるため、自身が企業を選択する側になり、そういった面で幅が広がり、人生が大きく変わってくるといえるでしょう。
USCPAを取得することで、日本国内だけでなく、海外移住をして働く選択肢も増えます。USCPAの資格は日本でいう米国公認会計士にあたります。そのため、もちろんアメリカで公認会計士として働くことができます。そのほかにも、USCPAの資格では相互承認協定を結んでいる国があり、そこの海外の地域に移住して、働くことが可能となっています。
他にもUSCPAの資格を取得することで、グローバルに活躍できるビジネスレベルの英語スキルも有しているという証明となるため、クロスボーダーに関する業務を所属している企業によっては任されたり、その地域に転勤したりと、今の居場所ではない場所での仕事をすることが可能になります。現在の働く場所ではなく、海外などに移住し仕事を行うようになることは、人生が変わるといえるのではないでしょうか。
USCPAの資格を実際に取得したとして、どのように将来が変わってくるのでしょうか。年代別に解説していきます!
20代でUSCPAの資格を取得すると、食いっぱぐれる可能性がかなり低く、安定したキャリアを築きやすいでしょう。その理由として、英語の能力が高く、会計の知識が若いうちから備わっていると、将来性があると見込まれて、経験を積ませてくれる企業が多い傾向にあるからです。
また、若いうちから会計業界の実務経験を積むことによって、キャリアの幅も広がります。海外に子会社のある企業や、金融系、コンサルティングといった分野で活躍することができて、高収入も狙うことが可能です。知識面も問題なく、経験を積む時間もあるため、貴重な人材となること間違いないでしょう。
30代でのUSCPAの取得は、セカンドキャリアといった場合が多いでしょう。そのため、会計業界で働いていて、キャリアアップのために取得した人と、全く違う業界で働いていて、USCPAの資格を取得して、新たに会計業界で働くといった場合があると思います。
もともと会計業界にいた場合は更なるステップアップになる資格です。簿記や、税理士、公認会計士の資格を所有していたとしても、海外の分野に幅を効かせられるため、確実に行える業務が増え、取得する価値のある資格となっています。もう一つの新たに会計業界で働く選択肢としてUSCPAの資格を選ぶのもよくあるパターンです。まず、会計業界自体景気の影響を受けにくく、物価の上昇やインフレによる不況などがある中で、比較的安定していて報酬も高いです。そのうえ、クロスボーダーにも対応できるUSCPAの資格は希少性もあり、業界転換も不安なく出来るでしょう。
また、将来性についてAIに取られてしまうのではないかということが議論でよく挙げられます。結論として、USCPA取得者の業務で、仕事がなくなるといったことは少ないです。記帳業務などの単純な作業はAIに取られてしまう可能性が高いですが、コミュニケーションを必要とした業務はなくならない可能性が高いです。海外との親和性が高いこの資格は、会計業界の中でもコミュニケーションを多く必要とするため、将来性があるといえます。
40代がUSCPAの資格を所有して新しく会計業界で働くといったことは、未経験の場合若い人材を優先して欲しがる企業が多いため難しいでしょう。そのため、もともと会計の業界で働いている人が更なる知識をつけ業務の幅を広げたり、独立したりするのに取得することが多いようです。
ここでは、USCPAの資格を取得してもあまり人生が変わりづらい人の特徴を解説していきます!
すでに税理士・公認会計士の資格を取得している方はUSCPAの資格を取得しても、現状から大きく変わることはないでしょう。USCPAは基本的に会計・経理の周りの業務を任されることが多いです。なので、税理士・公認会計士も内容とかぶっているため、あまり変わらないでしょう。ですが、両方の資格を持つことで、業務内容は大きく変わらないですが、クライアントの幅を海外へと広げたりすることができます。そのため、ステップアップとしてはよい選択肢といえるでしょう。
すでに満足のいく職場で働いている人は、USCPAの資格を新たに取得しても、人生が大きく変わるといったことはないでしょう。現在満足がいっているということは、USCPAの資格の権利を活かして転職するといった選択肢はなくなるはずです。USCPAの資格を取得することで、英語や会計や経理などの知識がつくことで、今の仕事で役に立つことはあると思いますが、USCPAの資格を取る必要性は少ないと感じます。
USCPAは米国の公認会計士です。そのため、米国の会計事務所で公認会計士として働くために取得する方が一番無難でしょう。米国の税制上、アメリカ人は国外に暮していても米国に税金を支払わなければなりません。米国以外の国に住んでいるアメリカ人の税務処理などの需要もあるため、各国で働くことが可能となっており、大きく変わるきっかけになります。
FASとは「ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス」の略で、企業の経営層や会計・財務、法務に関するサポートをする会社を指します。FASの主な業務はM&Aなのですが、近年の日本企業のM&Aは、取引先が海外企業というケースが非常に増えてきています。このようなクロスボーダー案件に対応するには英語力が必要だといえます。海外企業のバリエーションや経営状況を図るために、国際会計基準の理解が非常に役に立つため、USCPAの知識が役立つでしょう。
USCPAは就職・転職先として監査法人が挙げられることが多いです。近年では国内の公認会計士が不足しているため、監査法人が積極的に採用しています。USCPA取得者は基本的に海外とも取引している企業の監査をしていて、国際的な監査基準に基づいて業務を行います。
また、BIG4とと呼ばれる4大監査法人では、国内だけでなく海外にも拠点があるため、USCPAの知識が認められ、活躍している方が多くいます。
USCPAは将来性があり、取得することで大きく人生が変わることのある資格です。この資格を取得するのは難易度も高いため、自身のキャリアプランに必要なのかを精査し目指すことをオススメします。また、簿記や税理士、公認会計士の資格を持っていて、給料に満足していないなどの理由であれば、労力を考えると転職といった選択肢の方がスムーズに給料を上げられます。今の人生を変えたいと感じている方は、資格取得を目指すにしても転職をするにしても、すぐに行動することが重要となってくるでしょう。