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女性の公認会計士の年収は?働き方や年収アップのコツについてもご紹介!

ヒュープロ編集部 川辺
女性の公認会計士の年収は?働き方や会計士の男女比についてもご紹介!

公認会計士と言えば、どうしても男性の仕事であるというイメージが強いかもしれませんが、の公認会計士も活躍しつつあります。一方で、その年収については、「男女で差がある」、「女性の年収が明らかに低い」などほイメージも大きいのではないでしょうか。
今回はそんな女性公認会計士の年収事情について、解説します。

女性公認会計士はどのくらいいる?

まずは女性の公認会計士がどのくらいいるのかについて、見ていきましょう。

女性公認会計士の割合

直近2023年の公認会計士の会員数を見てみると、女性の公認会計士は5,480名でした。総会員数に対しての割合は15.4%でしたが、この割合は2010年には12.0%、2000年には7.5%であったことを考えると、上昇していると言うことができます。男女格差が全くないという状態からはまだ程遠いものの、今後はより改善傾向に向かうと見られています。

女性公認会計士試験合格者の割合

下表は直近5年間の公認会計士試験合格者の男女比の推移です。

実施年 総人数(人) 女性人数(人) 女性比率(%)
2019年 1,337 315 23.6
2020年 1,335 328 24.6
2021年 1,360 297 21.8
2022年 1,456 327 22.5
2023年 1,544 345 22.3

女性比率は年々改善傾向というわけではないものの、20~25%を推移しており、女性公認会計士の比率よりは高い割合となっています。このことからも、会計士の女性比率は20%台に近付くことが予測できます

また日本公認会計士協会も女性活躍の更なる促進のために、下記2点の目標設計を行いました。

・2048年度(公認会計士制度100周年)までに会員・準会員の女性比率を30%へ上昇させる
・2030年度までに公認会計士試験合格者の女性比率を30%へ上昇させる

これにより、女性比率の上昇がさらに続く可能性が高いです。

女性公認会計士の年収は?

厚生労働省のデータをみてみると、女性公認会計士の平均年収は804万円です。この金額はそこそこ高いと感じる方が多いかもしれませんが、全体の平均年収や男性公認会計士の年収と比べるとどうなのでしょうか?

結論から申し上げますと、公認会計士は男女で年収の差は他の職種に比べては小さいといえます。下表で具体的に確認しましょう。

男性 女性
全体の平均年収 567万円 280万円
公認会計士の平均年収 914万円 804万円

全体の男女の年収差は約287万円、公認会計士は110万円であることが分かります。
全体に比べれば少ないとはいえ、公認会計士も男女で差が100万円以上もあるのか…と落胆した方もいるかもしれません。しかしこの年収差は女性の方が正社員ではない就業形態で働いたり、正社員でも時短勤務や残業なしでの働き方をする割合が高いことに起因します。つまり、ほとんどどの業界でもこの程度の差分は発生してしまうのです。公認会計士は資格があって成り立つ専門的な職業ですので、男女の仕事内容の差も待遇の差もありません。男女関係なく、仕事の実績でキャリアアップを目指すことができるので、女性も働きやすい環境と言えるでしょう。

女性が公認会計士として働くメリット

公認会計士は女性が働きやすい職業の一つと言えます。その理由をいくつかご紹介していきます。

高年収が実現できる

ご紹介したように公認会計士は、女性の中では全体の4倍の平均年収となっています。比較的男女の差なく稼げる仕事なので、女性でも働きやすい職場と言えます。

幅広い働き方が可能である

先ほども少し触れましたが、公認会計士は正社員以外にも、パートタイムアルバイト業務委託などで働くことが可能です。また正社員の中でも、時短勤務リモートワークなど自由度の高い働き方ができるのも特徴です。このような働き方ができるのは、子育てや介護、また多くのライフイベントが発生する女性には打ってつけの環境といえるでしょう。

様々な職場からのニーズがある

公認会計士はその専門性・希少性の高さから様々な職場でニーズがあります。
具体的な職場は下記の通りです。

・監査法人
・一般企業の管理部門
・M&A仲介・M&Aアドバイザリー
・税理士事務所・税理士法人

また、自身で独立開業するという手段もあります。公認会計士が活かせる職場については以下の記事で詳しく紹介しておりますので、併せてご覧ください。

公認会計士が年収アップを実現するには

公認会計士としてキャリアを積むにあたって、年収アップを目指す場合はどのようなプランを描くと良いのか、見ていきましょう。

監査法人で昇格する

まずは、オーソドックスに監査法人で昇格していくという方法です。
先ほどご紹介したように、監査法人の職階はかなり明確でキャリアステップの計画を描きやすいのが特徴となります。業績の評価を得て、勤務年数と共にキャリアステップを踏んでいけば確実に年収をアップさせることができるので、安定的に年収をアップさせるにはとても良いでしょう。

独立開業する

公認会計士の資格は税理士資格も兼ねているので、税理士事務所を開業することができます。大手監査法人と年収が変わらないこともありますが、個人で業務を遂行することができるため、業務量の調節もでき、ワークライフバランスを保つことができます。

 

転職をしてキャリアアップを目指す

公認会計士の年収は、就業先によって大きく異なってくることも事実です。例えば、BIG4系の監査法人に勤めた場合と、小規模監査法人に勤めた場合とでは年収も昇給スピードも変わります。今いる職場でこれ以上の年収アップが見込めないと思う場合には、他の監査法人に転職をすることもおすすめです。
年収の水準が高い職場に転職するだけで、年収が大幅にアップすることも考えられます。
ご自身で、転職先を探すのには不安があるという方はぜひ転職エージェントを活用してみましょう。
ヒュープロでは、会計士をはじめとした士業部門でのご転職をお考えの皆さまをサポートさせていただいております。まだ転職を考えていないが、情報収集をしたいという方もお気軽に会員登録をしてみてください。

この記事を書いたライター

HUPRO MAGAZINE編集部の川辺です。転職エージェントとして多くのご登録者様からご相談をいただく際に伺った転職に際しての悩みや不安、疑問を解消する記事をご覧いただけるよう、日々奮闘中です!士業や管理部門、FASなどの業界に就職・転職をご検討されている方は、ぜひ業界特化の転職エージェントである、「ヒュープロ」をご活用ください!
カテゴリ:転職・業界動向

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