「なんとなく安定しているから」、「収入が安定しているから」などの理由から、銀行への就職を目指すという方は多いです。一方で、様々な理由で銀行を辞めたいと感じている方もいらっしゃいます。どうしてなのでしょうか?
今回はそんな銀行を辞めたいと感じる理由、および辞める場合のオススメの転職先も紹介します。
銀行は特に新卒の就職活動における就職先として、非常に人気が高いです。ただ銀行員の中には、「仕事を辞めたい」と感じている方も一定数いらっしゃいます。具体的にどのような理由で辞めたいと感じるのか、カテゴリー別に解説していきます。
メガバンクであれば大企業体質、地方銀行であればその銀行に根付いた慣習が色濃く残る傾向にあるため、それに耐えられないという方が多いようです。その体質に起因した、銀行を辞めたい理由を3つ紹介します。
古い体質の象徴ともとれるのが、飲み会やゴルフなどの接待が頻繁に発生することです。これが職場の同僚などであればまだ良いのかもしれませんが、銀行員としてのクライアントに対する接待なので、気を遣うことになります。飲み会は終業後の、ゴルフなどは休日の時間を奪うことになるので、精神的ストレスを抱える要因になってしまうのでしょう。
適切な目標設定や目標達成へのプロセスの評価が重要視されてきている昨今において、いまだにノルマ制を採用している銀行が多いのが実情です。
教育環境などは整備されてきており、入ってすぐに過度な営業ノルマが課せられることは無いようですが、営業担当には厳しいノルマがあるようです。
また、成果をあげることが必ずしも出世に繋がるわけではないという点も、退職を助長することがあるようです。上司に気に入られた方が出世できる、という今ではあまり聞かないような風潮がいまだに存在し、年功序列も根強く残っていることから、正しい評価がされていないと感じる方もいるようです。
銀行はドラマや映画の舞台として描かれることが多いので、トップダウンのイメージが強い方も多いのではないでしょうか?
フィクションほどあからさまではないものの、規模に関わらず、銀行はトップダウンの組織であることが一般的です。違うと思ったことに意見したり、自由に働こうとすることは難しい職場と言えるでしょう。
銀行員の仕事について、キラキラしたイメージが多いかもしれませんが、その中にも「辞めたい」と思う要因も潜んでいるようです。
銀行は習熟した業界であるため、業務フローがかなり整っています。やり方が分からないという仕事が少ないという面ではメリットにも感じるかもしれませんが、その一方で、同じ業務を繰り返すばかりという点で面白みが無いと感じる方もいらっしゃいます。
銀行員は専門性が高い職種のため、勉強を続ける必要がある仕事です。またライフプランに大きく関わるため、その設計のスキルも磨かなければなりません。それらのスキルを習得するために、FPや証券外務員など多くの資格を働きながら取得しなければならない場合も多く、このような部分を重荷と感じる方は「辞めたい」と思ってしまうでしょう。
銀行員の給料は平均より高く安定していると言われています。これは魅力的に聞こえる一方、一定の額から上がりづらいことも含んでいます。これは先述した年功序列や出世のシステムに起因しており、歳を重ね相応のキャリアを積んでいかないと、年収アップが難しくなっているのです。
仕事をしても年収が思ったように上がらないと、モチベーションが下がってしまう方も多いでしょう。
特にメガバンクの場合は転勤が多く、家族がいても単身赴任しなければならないケースも少なくありません。そのような働き方を何十年もするのは億劫だと感じる方もいらっしゃいるでしょう。
ここまでご紹介したような理由で「銀行辞めたい!!!」と思っている方の中には、「もう耐えられない!!!」という方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、そうなったときにどうすればいいのか紹介していきます。
銀行でのキャリアを何も考えずに捨ててしまうというのは、ある程度リスクがあります。ですので、まずは今の悩みが何なのか、それを改善する方法は無いのか、を社内の事情を知っている第三者である上司や同僚に相談してみるのが良いでしょう。
その中で、悩みを解消するような解決策が見つけられたら、引き続き働き続けるのが良いでしょう。
それでも今の仕事を辞めたいという気持ちが変わらないのであれば、転職を検討しましょう。ご存じの方も多いと思うのですが、転職は近年ネガティブな印象が薄くなっており、転職市場は活発化しています。また、どうしても人と仕事の相性や向き・不向きはあるので、頑なに銀行で働くことにこだわる必要はないのです。
銀行員からの転職を考える場合、たとえ未経験の業界へのチャレンジだとしても、ニーズが高い傾向にあります。その中でも転職先としてオススメなのが、M&A業界です。M&A業界は企業同士のM&A(企業の吸収・合併)をサポートする職種です。金融業界からだと再度未経験からの挑戦ということにはなりますが、クライアントのオーナーとコミュニケーションを取る点や、地道な営業活動を行う点、財務諸表を分析できる点など共通点が多いため、他業界で働く未経験者よりは有利に転職することが可能です。
さらに、銀行との違いとして、「さらに高年収が目指せる」・「速いスピードで成長できる」という点が挙げられます。このような職場に挑戦してみたいという方は、ぜひ業界特化の転職エージェント「ヒュープロ」を活用し、転職活動をしてみてください。
今回は「銀行辞めたい」と感じる理由から、いざ辞めようとしたときにどうすればいいのかについて解説しました。もちろん銀行でのキャリアは市場価値の高いものであり、安易に辞める選択肢を取るのはおすすめできません。
ただし適性や今後のキャリアプランも考えた上であれば、転職を前向きに検討していただくのがよいでしょう。