三大国家資格は、弁護士、公認会計士、不動産鑑定士と言われています。この3つの資格は取得するのが最難関級であることで知られています。
そこで今回は、三大国家資格の業務内容から難易度やメリットを詳しく解説していきます。
三大国家資格は、弁護士、公認会計士、不動産鑑定士の3つと言われています。医師も非常に難関な国家資格として有名ですが、学歴関係なく試験に受けられる点でこの3つが一括りとされています。
そもそも国家資格は、国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格です。法律によって一定の社会的地位が保証されるので、社会からの信頼性は高くなっています。
弁護士試験合格に必要な勉強時間は3,000〜8,000時間とされています。3年で合格を目指す場合でも1日4〜5時間は勉強しなければなりません。弁護士の資格は予備試験に合格し、5年以内に司法試験に合格する必要があります。それぞれ短答式、論述式、口述式試験があり、予備試験の最終合格者は約4%です。その4%の中で司法試験を受けますが、司法試験の合格率が約50%なので、かなり難しいことが分かります。受験資格はなく、年齢・学歴問わずに受験することが可能です。
弁護士は、「法律相談業」「裁判書類の作成」「刑事裁判の弁護人」「民事裁判の代理人」を独占的に行えます。依頼者の要望や事案の性質を踏まえて、相談に対しアドバイスをし、書面添削や作成を行い、法的知識を取り入れながら、解決を目指す業務をします。
他の業務として、被告人の権利を擁護する弁護人になるのを、ドラマでよく目にすると思います。被疑者・被告人になったとしても、必ず犯罪をやった人、つまり犯人であるとは限りません。行ったことよりも多くの罪をかぶせられたり、無実なのに逮捕・起訴され冤罪にならないように、被告人を法的に守ることも業務となっています。
また、弁護士資格の魅力な点として、汎用性が高いことです。「弁理士」「税理士」「社会保険労務士」「行政書士」「海事保佐人」の5つの資格を、弁護士資格を所持していれば、登録できます。弁護士資格を所有することで、自分に合った職種を選ぶことが可能です。
公認会計士試験合格に必要な勉強時間は2,500〜4,500時間とされています。1日5時間の勉強を約2年続ける計算となり、非常に難易度が高いです。短答式試験の合格率は10%となっていて、論文式試験の合格率は約35%となっています。1年で合格する人はごくわずかで、数年かける方が一般的です。また、受験資格はなく、年齢・学歴問わずに受験することが可能です。
公認会計士は「監査」が独占業務となっています。企業の財務諸表が会計基準にしたがって適切に作成されているかを検証し、結果を監査報告書としてまとめます。企業が監査をして、会社の情報を開示することで、投資家などに自社の将来性を示したり、倒産しないことを示すことを主な業務としています。
不動産鑑定士試験合格に必要な勉強時間は2,000〜3,500時間と言われています。1日5時間の勉強を500日間続けなければなりません。短答式の合格率は約35%で、論述式の合格率が約15%と1回で合格するには非常に難しいです。また、受験資格はなく、学歴・年齢問わずに受験することが可能です。
土地や建物などの不動産の経済価値について、周囲の地理的状況や法規制、市場経済における価値などさまざまな要素を考慮して鑑定評価をおこない、鑑定評価額を決定して不動産鑑定評価書というレポートにまとめます。不動産鑑定評価書の作成は不動産鑑定士だけに認められている独占業務です。
三大国家資格を取るメリットとしてよく挙げられるのが年収です。弁護士の平均年収は約1100万円、公認会計士の平均年収は約920万円、不動産鑑定士の平均年収は750万円です。日本人の平均年収が約450万円なので、高いと言えます。平均年収が高い理由として、独占業務があることが挙げられます。国家資格については有資格者でないと行えない業務がたくさんあります。一度資格を取得したら、一生効力があるため、仕事がなくなることがなく安定している点も魅力です。国家資格を取得することによって、仕事の幅を広げるだけでなく、キャリアアップにも繋がります。
また、国家資格は国が認めているブランドイメージがあるため、社会的信用がとても高いです。特に三大国家資格を取得していると就職・転職活動の際に勤勉さや真面目さをアピールできます。
三大国家資格以外にも、難関な資格はたくさんあります。難易度の高さだけで選ぶのではなく、自分の将来のことを考え、適した資格を選んで取得することが大切です。以下の資格は資格取得難易度や実用性を考慮したうえで、士業・管理部門特化の転職エージェント「ヒュープロ」としてオススメできる資格です。
税理士は企業や個人に対して、法人税や所得税などの各種税金の納税のアドバイスや申告書を作成することです。特に企業の税務に関して、内部だけで完結できる企業は少ないため、需要は高いと感じられます。
また資格取得の際、科目合格制度を取っています。5科目の試験を通過することで、税理士試験合格とみなされるのですが、その5科目を1回で合格する必要がありません。1年で1科目を取り、5年かけることも可能になっているため、新しく資格取得を目指す場合は非常にオススメとなっています。
弁理士は、法人企業または個人事業者の依頼によって、特許庁に対して、新規発明品の知的財産権を申請し、特許権の侵害などの知的財産権のトラブルを解決することです。特許申請など聞いただけでは誰でも簡単に申請できそうですが、手続きは複雑で、申請から権利取得まで高度な専門知識が求められます。また、当事者が意識していなくても、知的財産権を侵害しているケースも少なくありません。このような場合でも、弁理士が間に入って解決に務めます。
かなり細かい知識が必要で合格に必要な勉強時間は約2000時間と言われています。合格率は約10%弱で難関資格ですが、専門性が高く需要が高まります。オススメな理由として論述式試験が6つの中から1つを選択して受験するところです。自分の興味のある分野を専門として勉強できます。そうすることで、自分で選んだ分野で突出した人材になることができます。
ご紹介したような資格が活かせる士業では、資格取得が容易ではなく、すぐに職場を変えることは困難だと考えられがちです。しかし、公認会計士は3年、税理士は2年、試験合格とは別に実務経験を積まなければ資格取得として登録できません。こういった資格を目指している方は実務経験を積みながら資格取得が一般的となっています。
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三大難関国家試験のほかにも、就職や転職などに役立つ資格は多くあります。
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