就活のために資格を取っておきたい大学生の皆さん、簿記試験を知っていますか?簿記とは会社の経営などに欠かせない会計学の技能の一つです。主に会社などの組織の財政管理や経営状態の記録、計算などを行います。日本商工会議所(通称日商)が年に3回行う簿記試験に注目してみましょう。
簿記試験には1級から初級まであり、その難しさや試験内容には大きな差があります。受験費用一つにしても例えば4級は二千円以下で受けることができますが、専門的な1級にもなると八千円近くかかります。しかし2級以上の合格者が持つ知識は経営にはとても重要で、簿記を持っていると就活に有利になるのは間違いありません。初級は非常に基礎的な問題で受験生も少なく、3級から受験する人がほとんどなので今回は簿記の3級から1級まで詳しく触れていきたいと思います。
簿記3級の試験の合格に求められるのは基本的な商業簿記の習得です。合格すると経理関連書類への適切な処置が可能になり、青色申告書類の作成などが可能になるため経理・財務担当以外でも評価されやすい資格です。受験料は約2,500円です。
ビジネスパーソンには必須の基礎知識であるため受験者が多く、近年では十万人以上の受験者数となっています。今年6月の試験では合格者数28,705名、合格率は34.2%です。厳しいようですが、商業高校などでは学校全体で受けることも多く、専門に勉強をすれば高校卒業にかかわらず多くの人が取得している資格でもあります。
受験者数が3級の3分の2程度になり、合格率も下がってくるのが簿記2級の試験です。この資格は企業の財務担当者には必須であり、経営管理に役立つ資格となっています。合格には高度な商業簿記、工業簿記の習得が求められます。一般に簿記2級の合格者は財務諸表の数字から経営内容を把握できるようになるといわれています。受験料は4,600円ほどです。
簿記1級に合格した者には税理士試験への受験資格が得られます。つまり、税理士を目指すには避けては通れない試験であるということです。合格には高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の習得が求められます。受験者は毎回約一万人で、合格率は10%前後。今年と昨年では一回の試験の合格者数は千名以下となっています。
会計基準・会社法・財務諸表等規則など企業会計に関する法規を学ぶため経営管理や分析ができるようになります。公認会計士や税理士などの国家資格への登竜門であり、税理士試験のうちの一科目である簿記論に類似しています。受験料は7,700円ほどです。
専門的でなじみの薄い簿記試験ですが、企業の経営には必須の知識であり就活でもとても有利に働くことでしょう。皆さんもこの機会にぜひ簿記試験受験を検討してみては?(この記事は商工会議所の検定試験のデータに基づいて作成されています。)
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