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M&A仲介への転職を解説!M&Aアドバイザリーとの違いや有利になる資格とは?

ヒュープロ編集部 川辺
M&A仲介への転職を解説!M&Aアドバイザリーとの違いや有利になる資格とは?

M&A仲介の転職市場では市場拡大の影響もあり、企業の採用が活発に行われています。一方で、高年収やスキルアップが可能な環境から求職者からの人気も高まっている職種です。今回は、そんなM&A仲介の転職市場から、M&Aアドバイザリーとの違い、具体的な年収や転職成功のコツまで、徹底的に解説します!

M&A仲介の転職市場

M&A仲介は、日本においてM&Aが活発に行われていることから、ニーズが高い職種となっています。比較的歴史の浅い職種ですので、人材が不足している企業も多く、各社積極的に中途採用を行っています
一方で求職者からみると、成果主義で他の職種の何倍も稼げる可能性があることや、圧倒的な成長環境で働けることなどから、転職先として魅力的な業界という認知がされつつあります。
需要も供給もますます増えており、成長している市場と言えるでしょう。

そもそもM&A仲介とは?

M&A仲介とは、M&Aによって企業を吸収・合併したい企業と自社を譲渡したい企業の間でのマッチングを成立させ、M&A完了までの一連の流れをサポートする職種です。売り手や買い手、どちらか一方の担当になるわけではないので、M&Aにおけるクライアントの利益の最大化を目的とはしないのが一般的です。
また、後継者不足が慢性的な課題となっている中小企業のM&Aを請け負うことがほとんどとなっています。

M&A仲介の仕事内容

M&A仲介の仕事内容は、マッチングさせる企業の選定からM&A完了、その後のサポートまで多岐にわたります。一例として以下のような業務が挙げられます。

・売手企業の選定
・企業価値算定
・M&A戦略の策定
・買手候補企業のリストアップ・打診
・条件交渉
・基本合意
・デューデリジェンス
・最終契約調整
・経営統合のサポート

M&Aアドバイザリーとの違いとは

M&Aアドバイザリーは大枠の業務内容はM&A仲介と変わりません。ただ、クライアントに対する位置づけに違いがあります。「売りたい企業」および「買いたい企業」からみると契約の違いとも言えます。
M&A仲介が売り手と買い手の双方と契約してマッチングさせるのに対し、M&Aアドバイザリーは売り手と買い手いずれか一方の企業の担当として業務を行います。
M&A仲介は両者から報酬を受け取るのが一般的ですが、M&Aアドバイザリーは契約した一方のみから報酬を得ることが多いです。
ですので、M&Aアドバイザリーはクライアントの利益の最大化にコミットしていることも、中立的な立場でサポートを行うM&A仲介との違いといえます。

M&A仲介に転職した場合の年収

M&A仲介は一般的なイメージ通り、高年収が実現可能です。ただし、誰でも稼げるというわけではなく、成果を上げた分だけ年収や役職が上がる成果主義を取っている企業が多いです。
案件1つあたりの売上金額が高いので基本給も平均年収よりは高水準なことがほとんどですが、それにインセンティブを上乗せできるのが、魅力といえます。
代表的な大手3社の2022年の平均年収について有価証券報告書をもとに下表で比較しておりますので、参考に見てみましょう。

会社名 平均年収
M&Aキャピタルパートナーズ 3,100万円以上
日本M&Aセンター 1,400万円以上
M&A総合研究所 約2,000万円

M&A仲介に向いている人

M&A仲介への転職に向いている人の特徴についていくつか紹介していきます。

成果主義の環境で働きたい人

ご紹介した通り、M&A仲介は成果次第で高年収が実現可能な職種ですので、所属年数や年齢にかかわらず、成果を上げた人が稼げるという環境になる可能性が高いです。
そういった環境で自分の可能性を試したい人や、年収アップを叶えたい人には適性があるでしょう。

キャリアアップで自分を成長させたい人

M&A仲介は1件にかかる時間が長く、幅広い知識や情報の習得が必要なため、ハードワークではありますが、その分かなりの成長曲線を描くことができます。特に若い方でキャリアを積極的に積んでいきたい人や将来的に起業を考えている人は向いているといえます。

責任感や達成感をやりがいにしたい人

M&Aは企業の経営に関する非常に大きな選択なので、当然M&A仲介にかかる責任も大きいです。大きな仕事を任されるということをモチベーションにできる一方で、ミスできないというプレッシャーと戦うことにもなります。その分、成功させた時には大きな達成感を味わえるのも醍醐味です。

M&A仲介への転職で有利な経験や資格とは?

M&A業界での経験やコンサル・金融業界での経験が有利

経験については、まずは「M&A業務に実際に携わったかどうか」が最も重要になってきます。M&A仲介は勿論M&Aアドバイザリーでの経験もかなり有利に働きます。
それ以外の経験ですと財務コンサルティング、特にPMO、CXOレイヤーに対するコンサルティングの経験、コンサルティングファームや監査法人出身、証券会社、銀行や投資銀行など金融業界出身の方も求められています。

資格不問のことが多いが、税理士や公認会計士は有利

M&A仲介の求人で資格が必要なものは多くありません。ただし、税理士公認会計士中小企業診断士のような資格があるとプラスの評価がされることがあります。税理士や公認会計士は会計事務所や監査法人で働くのが一般的ではありますが、年収ややりがいを求めてM&A仲介に転職される方も増え始めています。

未経験からM&A仲介に転職することは可能?

最初にお伝えした通り、M&A仲介は採用拡大の傾向にあり、未経験でも応募可能な求人が多く出ていますので、M&A仲介へ未経験から転職することは可能です。ただし、未経験者からの人気も高い職種になるので、活かせる経験や資格のアピールや志望動機の論理的説明能力なども重要になってきます。

M&A仲介への転職に成功するコツ

M&A仲介への転職は特に未経験からだと倍率が高いので、一人で応募や選考を受けて内定を勝ち取るのはかなり難易度が高いです。また、自己応募をすると、書類選考や面接において、必要な対策を講じないがために不利になるケースも少なくありません。
ですので、転職エージェントを利用して活動を進めるのがオススメです。
ヒュープロは、希望の条件やご自身の経歴などをお伝えいただくことで効率的に求人を提供させて頂くことが可能です。
日程調整もエージェントが実施してくれます。内定を複数社もらった際に断りをいれてくれるなど、心理的負担のある対応もする必要がありません。そういったサービスを無料で受けられるエージェントが多いのも特徴です。

まとめ

今回はM&A仲介への転職について解説しました。転職先として人気の業界ではありますが、市場拡大中なこともあり、やりがいをもって働くことができるでしょう。エージェントも活用しながら、納得のいく転職活動ができるよう、準備していきましょう。

この記事を書いたライター

HUPRO MAGAZINE編集部の川辺です。転職エージェントとして多くのご登録者様からご相談をいただく際に伺った転職に際しての悩みや不安、疑問を解消する記事をご覧いただけるよう、日々奮闘中です!ご相談はヒュープロ公式Xまでどうぞ!
カテゴリ:転職

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