人としての品格を兼ね備えた真のプロフェッショナルの育成を目指し、5年計画での新人育成プログラムを始動させた税理士法人渡邊芳樹事務所。人材育成や働きやすい風土作りなど「人」にまつわる環境整備に全力で取り組んでいます。後編では、同法人の新入社員の早田さん、大塚さん、仲野さんに座談会形式でHUPRO編集部がお話を伺いました。
ー今回ご参加のみなさんは新卒での入社ということですが、この業界を志したそもそもの理由について教えてください。
早田:大学と大学院でずっと会計の勉強をしていたのですが、企業を支援することに興味がありましたので、税理士を目指そうと思いました。
大塚:私は経済学科出身で、数字を扱うのが好きだったんです。最初は会計の方に興味があったのですが、知識を活かしつつお客様のニーズに応えてサポートするような仕事をしたいと思い、税理士を希望しました。
仲野:僕も二人と一緒で、大学と大学院で会計を勉強していました。会計士よりも税理士のほうが経営者と一緒に成長できそうだと感じ、税理士業界を目指すことにしました。
-さまざまな税理士法人があるなかで渡邊芳樹事務所を選んだ理由は何でしょう?
早田:HR、FAS、DXなどのジャンルを扱うグループ会社があることや、国際税務・会計グループのCrowe Globalに加盟していることから、IT、人事、コンサルティングなど、いろいろな経験ができそうだと考えました。「日本だけでなく海外でも学びたい」という話を代表との面接でも伝えたのですが、個人がやりたいことを事務所が積極的に応援してくれるという話を聞いて、チャンスがたくさんありそうだと感じたのも理由です。
大塚:私も、税務の分野に限らず幅広い仕事に携われる点に惹かれました。初回の面接から代表が相手だったのですごく緊張したのですが、部活や卒業論文のことなど、とても丁寧に話を聞いてくれて、すごく話しやすかったです。「人を大事にしている」という話も聞き、あたたかく迎え入れてもらえそうだと感じました。
仲野:二人と同じように、仕事の選択肢として幅広い道があることは僕にとっても魅力的でした。あとは先輩所員たちのレベルがすごく高そうだと感じたことや、事務所の規模が小さすぎず大きすぎずで、一人ひとりがやりたいことを実現していけそうな環境だと思いました。それに、入社後のカリキュラムも非常に魅力的でした。
ー「入社後のカリキュラム」とはどのようなものですか?
仲野:「プロフェッショナル養成カリキュラム(PYC)」と呼ばれているもので、5年間で税理士資格取得を目指すだけでなく、プロフェッショナルとしても一人前になることを目標として作られています。業界の権威の方や世界的企業の元役員、国税OBといった方を講師に招いた特別研修もあり、いいなと思いました。
早田:このカリキュラムは、仕事面だけでなく人生全体を含んだキャリアを事務所と一緒に考えていけるようになっています。人生の中で仕事は非常に長く大きなスパンを占めるので、人生で自分が何をしたいのかをしっかり考えられるのはありがたいです。
大塚:一人に一人ずつ、先輩所員がメンターとしてついてくれます。業務についてももちろん教えてくれますが、それ以外のこともいろいろと相談できます。今も1日の終わりにレポートを毎日提出しているのですが、そのフィードバックもメンター所員が担当してくれているといった環境です。
ーみなさんは入社されて約1か月ということですが、どのような毎日を過ごしているのか教えてください。
早田:この1か月は社内の幹部の話を聞く機会がたくさんありました。人生の先輩でもあるその人たちが、岐路に立ったときにどういう風に何を考えてどう行動したのか、どうキャリアを形成していったのかという話を聞くことができ、自分自身のキャリアについても考える時間になりました。
大塚:そういう講話のほか、税法に関する講義も受けていました。学んだことをまとめたレポートも提出しています。
仲野:1日の終わりに先輩社員への質問タイムがあり、講義の内容について質問したり補足してもらったりもできます。一方的に研修を受けるだけでなく、コミュニケーションをとる時間があるのはありがたいです。最初の3か月はこの1か月と同じような形式で、実務に入るのは7月以降の予定と聞いています。
ー1か月過ごしてみて、職場の印象をどう感じましたか?
早田:オンとオフがしっかりしている人が多いと感じました。 アットホームでありつつも、仕事への向き合い方が尊敬できる人ばかりです。お手本にしたい人がたくさんいる職場ですね。
大塚:気さくな人が多いです。私はけっこう人見知りをしてしまうのですが、ほぼ初対面のような状態でも、すれ違ったときなどに気軽に話しかけてもらえました。話しやすく親しみやすい空気を作ってもらえるのはありがたいです。
仲野:先輩社員と距離が近く、コミュニケーションがとりやすいです。コンサル部門をはじめ、違う部署で働いている人の姿もよく見かけるので、税務以外の仕事のイメージも持ちやすいです。
ーみなさんの今後のキャリアの希望や目標について聞かせてください。
早田:税務は法律に即するので国内の関係に意識をとらわれがちですが、それだけでは厳しい世の中になってきていると思います。埋もれない人材になるためにも、海外取引に係る業務に従事したいです。
大塚:お客様のニーズに応えられる仕事ができるようになりたいというのが第一にはありつつ、今後は税の知識だけでなく、プラスアルファで自分の武器を持てればと思います。DXやITなど、デジタルの分野に興味があるので、うまく掛け合わせて自分の強みにしていきたいです。
仲野:事業承継の分野に興味があるので、その分野でプロフェッショナルになるのが目標です。後継者不足というニーズの大きさに加え、スキームとしていろいろな選択肢をクライアントに提案できる点にやりがいがありそうだなと思っています。
ー最後に、どんな人に仲間になってほしいか教えてください。
早田:代表をはじめ多くの方々の努力によって成長してきた事務所だと思うので、志の高い人が向いていそうだなと思います。僕自身も、そういった代表達の尽力を理解したうえで仕事に臨みたいです。
大塚:何人もの先輩社員が「コミュニケーション能力が大事」と話してくれました。税理士という職業にコミュニケーションのイメージはあまりないのが一般的かもしれませんが、実は、人とコミュニケーションをとるのが好きな人にも向いているのかもしれません。
また、新人が自然と努力できるような環境を事務所が作ってくれるので、あまり気負わずに安心して仲間になってもらえたら嬉しいです。
仲野:国際会計グループへの加盟やDXのジャンルへの挑戦など、新しいことにどんどんチャレンジしている事務所です。成長意欲がある人が入社したらきっと楽しいんじゃないかと思います。
ー本日はお話を聞かせていただき、ありがとうございました。