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他業種からの未経験者を積極的に受け入れ、 若い力を戦力に変えるサポート体制とは

HUPRO 編集部
他業種からの未経験者を積極的に受け入れ、 若い力を戦力に変えるサポート体制とは

ベンチャーサポートグループでは、全社的な働き方改革のもと、若手社員の台頭と戦力の強化を図っています。今回取材した銀座オフィスでも、他業種から転職を果たした若手社員が強力な戦力として活躍し、職場に活気をもたらしています。

ベンチャーサポート税理士法人で創業支援部マネージャーを務める東中秀平さん(31)と林田拓未さん(27)も、転職により未経験のキャリアを再スタートさせました。数年で主力へと駆け上がった2人に、仕事への原動力と成長を後押しした社内サポート体制について、お話を伺いました。

「ここではない」という思いに突き動かされた転職

ー早いタイミングでの転職を決意されたそうですが、前職の経歴を教えてください。

東中:新卒で都市銀行に入行し、個人のお客様を対象に投資信託を紹介したり、各種の保険販売などを担当していました。

「お金」を扱う金融機関なら、より多くの人の役に立てるだろうと考えて選んだつもりでしたが、1年目にして、自分が思い違いをしていたことに気付いたのです。

銀行では慣例的に異動や転勤が多く、担当したお客様に寄り添い続けることができません。自分が勧めている投資信託や保険も、数年したらアフターフォローができなくなり、売りっぱなしになってしまう。それではお客様のために働いてるとは言えない――。そう感じる思いが強くなり、丸一年勤めたところで退職を決意しました。

林田:私は、不動産会社で営業として投資目的のマンション販売を担当していたのですが、東中さんと同じように、入社後1年ほどで仕事に疑問を感じるようになりました。名目上は資産形成のお手伝いといいながら、実情は会社本位で、会社が売りたいものを買ってもらおうと働きかける仕事内容に、違和感が拭えなくなったのです。

さらに、今の仕事を数年続けた時、どのような自己成長ができるだろうと冷静に考えてみたら、納得できる未来は思い描けなかった。そこで、会社に見切りを付けました。

ーお二人とも最初の仕事は「自分が居たい場所ではない」と感じられたのですね。仕事を辞めることに不安はありませんでしたか。

東中:もちろん不安はありましたが、「ここではない」と確信している以上、ずるずると先延ばしにしても時間がもったいないと思ったのです。

前職で感じた違和感を繰り返したくはなかったので、転職にあたっては「自分が納得してお金がもらえる仕事」を重視して、吟味して選ぼうと決めていました。転職エージェントからは業界知識のある金融系の仕事を勧められ、数社面接を受けたりもしたのですが、銀行との明確な違いが見いだせずに、決めきれずにいましたね。

ベンチャーサポート税理士法人は、探し出したというより縁がつながった感じです。失業保険申請のためにハローワークを訪れた際、たまたま求人募集を見つけたと記憶しています。

林田:私も同じですね。退職後の不安は確かに感じていましたが、若手を必要とする会社はあるだろうし、どこかに転職できるだろうと思っていました。

辞めてすぐに転職情報サイトに登録し、転職に向けて活動を始めました。給与や業種ではなく、「人のためになる仕事」「自分が成長できる仕事」という軸で探すうちに、ベンチャーサポート税理士法人の求人を見つけ、挑戦することにしたのです。

ようやく見つけた、働きがいを得られる場所

ー転職先として、ベンチャーサポート税理士法人を選んだ理由は何だったのでしょう。

東中:説明会のために会社を訪問した時、自分と同年代の若手社員が生き生きと働いている姿が印象的でした。活気あふれる職場で、先輩に気後れすることなく、堂々と仕事に取り組んでいるように見えたのです。そこで感じたのは、焦りでした。ここで踏み出さずに躊躇していたら、この人たちと差が付いてしまう、置いてかれたくないと発奮し、入社を前向きに考えるようになりました。

さらに、説明会で強調して語られた「お客様に寄り添って、一緒に考えながら働ける仕事」と、自分が求める「働きがい」が合致すると思えたことも、ベンチャーサポート税理士法人への入社を決意した理由の一つです。

林田:情報を集めてベンチャーサポート税理士法人を知れば知るほど、自分にとって譲れない条件と考えていた「人のためになる仕事」「スキルを身に付けて、自分が成長できる仕事」という軸にぴったり当てはまる仕事だと確信するようになりました。

他の会社だったら何かを妥協しなくてはいけないかもしれないが、ここには、自分の望みが全て揃っている。ここだ!と思って、併願せずにベンチャーサポートだけ応募しました。

ー未経験からのスタートは大変でしたか。

東中:入社が決まった当時は、説明会や求人サイトでは「未経験歓迎、職場の雰囲気も良好」とうたっているけれど、それは建前だろうと心の中で疑っていました。簡単な仕事ではなくても、「お金」を扱う仕事という意味では銀行と共通点もあるので、懸命に取り組めば何とかなるだろうと覚悟を決めました。

実際に仕事を始めてみたら、事前に受けた説明に誇張はなく、建前どころか、そのままでした。いい意味で、期待を裏切られました。(笑)

もちろん、知らないことが多いので勉強する必要はありましたが、全ては想定の範囲内。しかも、ロールモデルにぴったりな先輩がすぐそばにいたので、その背中を追いかければ間違いないと、安心して仕事に取り組めました。

林田:私は金融に関する知識が全くなかったので、ゼロからのスタートに対する不安は少なからず感じていました。慌てて簿記3級程度の勉強はしましたが、そんな付け焼き刃が通用するはずがありません。ともかく、目の前の仕事を一生懸命やろうと決めていました。

けれど、入社したら不安は吹き飛びましたね。両サイドには指導役の先輩が付き、分からないことがあれば、即座に質問することができる。席が離れた先輩でも、声を掛ければ丁寧に教えてくれる。そうやって、仕事の中で実践的に経験値を積んでこれたので、苦労したとか、しんどいという感覚はなかったですね。

短期間で、未経験者をプロへと成長させる育成制度

ー現在は、どのようなお仕事を担当されているのでしょう。

東中:ベンチャーサポート税理士法人は、名前のとおり、中小ベンチャー企業向けの起業家支援、会社設立支援に特化した税理士法人です。私も林田さんも、現在は独立・起業した会社の顧問として、会計業務のサポートをしています。

社長だけの「一人会社」もあれば、従業員が十数人の小規模企業もあるという具合に、担当企業の規模や業界はさまざまですが、30社程度を担当しています。

基本は会計資料をお預かりして、売上や利益をまとめて報告し、税金対策などのアドバイスをするのが業務ですが、実際にはそれだけでは終わりません。経営者のよき相談相手として、従業員に関する悩みを聞いたり、会社を成長させるための経営戦略に近い相談を受けたりすることもあります。

例えるなら、顧客の会社の成長を願いながら、社長の横を伴走して随時アシストしている感じでしょうか。税務・会計という専門性をベースに、そこから派生する経営全般のお悩みをお手伝いするのが、ベンチャーサポートならではと言えると思います。

ー未経験から始めるには難易度の高い業務に思えますが、教育体制は、どのようになっているのですか。

林田:もちろん、すぐにコンサルティングや会計業務のサポートができるわけではありません。入社後の新人時代はアシスタントとして先輩に付き、「成長ロードマップ」を指針にしながら業務を覚えました。

成長ロードマップとは、業務に必要な知識や、業務の段取りなどを学ぶ研修計画表です。入社後の1年間を日常的な業務の進め方、顧客への対応、必要な心構えや望ましい行動など、成長のステップを分かりやすく体系立てて学ぶことができます。自分の成長が目に見えて分かるので、モチベーションの維持に最適でした。

税金に関する知識や、お客様からの相談時に必要なコンサルティングの知識などは、「ベンチャーサポート大学」と呼ばれるオンライン動画講座で学びました。業務のスキマ時間などにこうした動画を活用することで、自分なりのペースで勉強を進められました。

お客様への対応も、最初は先輩に同行してお手本を見せてもらい、担当顧客を割り当てられてメインで対応する段階になるとロールプレイング研修があり、先輩がお客様役を演じてくれる中で実地のリハーサルができます。

未経験ならではの戸惑いを取り払ってくれる教育制度が整っていたので、自信を持って実務ができるようになるまで、それほど時間はかかりませんでしたね。

東中:成長ロードマップやベンチャーサポート大学は、社内の知見のあるメンバーが集まって開発しました。これらを活用する利点は、新人の指導役が誰になっても、研修内容にばらつきや差が出ることなく、研修のクオリティを一定水準に担保できることです。

お客様は、税務会計のプロに任せるつもりで相談してくれるのですから、その信頼に応えるだけのスキルや責任感は身に付けておかないといけません。

とはいえ、経験が浅い新人時代は、起業後に起こりがちなトラブルを予見したり、お客様からの要望に余裕を持って対応することなどできません。それらは、経験を積んで覚えていくしかないからです。

そこで、要所要所でフォローができるように、チーム単位でチェック機能を働かせています。新人を複数人でサポートすることにより、業務の質が上がると同時に、ミスによるトラブルなどのリスクを回避できるのです。

失敗しても誰かがフォローしてくれる安心感があると、ミスを恐れて萎縮せずに済みます。だからこそ、ベンチャーサポート税理士法人では、若手でも堂々と胸を張って業務に取り組めるのだと思います。

他業種で培った経験を顧客に寄り添う力に

ー前職で培った経験は、現在の業務の中で活きていると思いますか。

東中:やはり、金融関係の情報が提供できるのは、私なりの強みだと思っています。経営者は金融情報を気にされている方が多いので、世界的な金融情勢による円高・円安傾向や為替相場の変動がビジネスに及ぼす影響、融資の際に銀行が気にする目線などをお話しすると、喜んでくださいます。

林田:私は1年という短期間ですが、お客様に信頼していただくための関係づくりを大切にしてきた自負はありました。不動産という高額な品の売買契約は、こちらを信頼していただかなければ、成立させることはできません。コミュニケーション力を発揮して、いい関係性を築けるように心がけていました。

東中:コミュニケーションに関しては、私は逆に苦労しました。銀行では、ともかくマナーや礼儀作法を厳しく叩きこまれるので、お客様には礼節を重んじて接するべきだと考えていたのです。
しかし、先輩とお客様とのやり取りや会話を見て、こんなにフランクに話していいんだと驚きました。
実際、銀行のときより今のほうが、お客様との心の距離が近く、信頼関係を深められていることを実感できています。

ー税理士業界で仕事をする上で知っておきたいこと、知らずにいると難しいと感じることはありますか。

東中:やはり、専門知識をウリにした仕事ですので、簿記や税法を少しずつでも学ぶことが必要だなと思いました。とはいえ、先輩を頼ることができるので、入社後すぐでなくても構いません。少しずつ身につけていくぞというやる気さえ持っていれば何とかなります。

林田:この仕事にゴールはないので、もっとお客様の役に立ちたいと思えば、無限に学びがあるということを知っておいてほしいです。税務だけでなく経営の知識も将来的に身につけようと思える人には最適な仕事だと思います。

端から見れば大変に見えるかもしれないですが、一度学べば一生役に立つスキルが身につくと分かっているので、むしろ楽しいです。

ベンチャーサポート税理士法人ならではの魅力

ーベンチャーサポート税理士法人に転職して良かったと感じることはありますか。

林田:「林田さんにお願いして良かった」という、お客様からの感謝の言葉が本当にうれしいですね。信頼してもらえること、人のために仕事ができていること、ベンチャーサポートのサービスを気に入って新しいお客様をご紹介してくれることは本当に有り難いと感じています。

東中:ベンチャーサポート税理士法人では、若手社員の大半は他業種からの転職組です。しかも、「人のために働きたい」という熱量が高い人材が集まっていて、誰もが「自分にできることがあれば助ける」というスタンスでいることに驚かされます。

自分が未経験からスタートして、たくさんの支えを受けて育ってきたからこそ、次の誰かを支えることで恩返しする。常に誰かが誰かを支えるサイクルが、就業ルールではなく、自然発生の文化として根付いているのです。

ベンチャーサポート税理士法人には、自分を必要としてくれる人がいる、自分が「働く理由」がある。それを実感できていることが、転職してなにより良かったことです。

ー本日はお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

今回お話を伺ったベンチャーサポート税理士法人の企業紹介ページこちら

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この記事を書いたライター

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