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税理士法人から、21世紀の日本の未来を明るくしたい。「ビジョン式」ツールで中小企業に貢献するビジョン税理士法人

HUPRO 編集部
税理士法人から、21世紀の日本の未来を明るくしたい。「ビジョン式」ツールで中小企業に貢献するビジョン税理士法人

日本は全企業数のうち、99%が中小企業です。中小企業の未来を支えることは、日本経済の将来に貢献することにつながります。今回取材したビジョン税理士法人は、独自のツールを用いながら、中小企業の成長支援に取り組んでいる税理士法人です。「ビジョン式」と称される月次決算書や経営計画書を用い、経営者とともに会社の未来を考えることで、経営者の意識が大きく変わり、倒産割合はわずか0.8%(年間)となっています。ビジョン税理士法人が独自ツールを導入した経緯や特徴、代表・鈴木様が大切にされていることなどについてヒュープロ編集部がお話を伺いました。

中小企業のサポートによって、日本経済に貢献する

ーまずは代表・鈴木様のご経歴について教えてください。

私は横浜市で生まれ育ち、現在も神奈川県内で暮らしています。大学を卒業後は、横浜市内の会計事務所に5年ほど勤務。2003年より、両親と姉をスタッフとして、実家で税理士事務所を開業しました。現在は東戸塚駅の近くに事務所を構えて法人化し、私が代表を務めています。家族経営の事務所から、従業員37名、顧客400社ほどの税理士法人にまで成長。地域のことをよく理解した税理士として、およそ20年間横浜市内で事務所を続けてきました。

ー税理士を目指したのはなぜですか?

大学生のときの就職活動時に税理士の仕事に魅力を感じたことがきっかけです。

もともと税理士になるつもりはなかったのですが、「税理士を目指そう」と心づもりが変わったのは、就職活動で参加した税理士事務所の説明会で、税理士は中小企業の成長支援を通じて日本経済の根幹を支えることができると知れたからです。日本の未来にも影響するやりがいの大きい仕事だと感じ、税理士を目指すことに決めました。

ー中小企業支援の魅力は、どのようなところにあるのでしょうか。

就職活動のときから変わらず、今も中小企業支援に大きなやりがいと意義を見出しているのですが、やはり人生をかけて起業した経営者の力になれる点でしょうか。命を懸けて事業に取り組んでいる経営者に手を差し伸べられるのは、やはり私たち税理士だと思うのです。

また、私自身の成功体験でもあるのですが、弊所は一時期経営が上手くいっていなかったときに、経営計画書や月次決算書をしっかりと整えることに着手しました。そうしたら、着実に事務所の成長が見えてきて、今の弊所の姿があります。筋道を立てて経営に必要な資料をつくっていくことで、中小企業の未来に寄与できる。私たちがサポートしたことで、お客様の事業が少しずつ前に進んでいくのを見るにつけ、この仕事のおもしろさを感じていますね。

ー「ビジョン式月次決算書」「ビジョン式経営計画書」の特徴について教えてください。

弊所で使っている月次決算書は、数字を羅列した単なる試算表ではなく、表や図、カラフルな色遣いで数字の苦手な経営者でも自身の会社の数字の動きに関心を持ち、課題や必要な施策が分析しやすいように構成しています。帳票から過去と現在を見るだけでなく、未来に対しての考え方やアクションが取りやすいように工夫したつくりとなっている点が特徴です。

▼ビジョン式月次決算書のサンプルはこちら

この書類はただ作成するだけでなく、弊所の担当者が内容をしっかりとお客様にご説明しています。「ビジョン式」の月次決算書や経営計画書を導入されているお客様には、伸びている企業が多いですね。

ーそれはどうしてですか?

「会社の未来を見据えて、しっかりと儲けること」に意識が向くからだと思います。多くの経営者は「とにかく節税」と考えがちなのですが、弊所の書類を使って現在の課題や将来的に売上が伸びた際の税金額、手元に残る金額などを分析し、貸借対照表を良くしましょうという話をしていくと「節税よりも儲けることが大事だ」と意識が大きく変わるのです。

バブル崩壊後、日本は経済がずっと低迷したままですよね。そこには、多くの企業が「儲け」よりも「節税、節約」を意識しすぎていることにも原因があるように思います。私たちは多くの企業の未来をより良いものにしていくことで、長年停滞の続く日本経済に貢献できるのではないかと考えています。

ーこの2つのツールを作ろうと思ったきっかけについて、教えてください。

およそ10年前、弊所自身が経営に迷走し、事務所としてあまり儲かっていない時期があったことがきっかけです。当時、手探りでさまざまな方法を試していた中で出会ったのが、ビジョン式の原型となる月次決算書と経営計画書でした。

弊所が実際に取り入れてみて効果を実感できたこと、そして所内の誰もが実践できることで事務所としての強みを作りたいと思っていたことから、この2つのツールを導入することに決めました。ビジョン式月次決算書と経営計画書はもう導入して8年目になります。

倒産割合は年0.8% 「ビジョン式」ツールがつくる顧問先の未来  

ー鈴木様がお仕事をする上で、大切にされていることについて教えてください。

理念にもなっていますが、私自身は「従業員第一主義」を大切にしています。一方で、社員には日頃から「お客様第一主義であれ」と伝えていますね。

経営者である私が社員を大切にすることで、幸せになった社員がお客様に最高の仕事を提供できます。それがひいては、お客様の満足度につながってくる。経営者一人だけでは、事務所は決して回らないからこそ、私と社員、お客様の間の好循環をつくることを日頃から意識しています。

ーなるほど。社員の方にお伝えしている「お客様第一主義」について、具体的に教えていただけますか?

先ほどもお伝えした「ビジョン式月次決算書」と「経営計画書」を通じて、明るい未来に進んでいけるようお客様をサポートすることです。経営課題の整理、そこに向かってどのような施策を打つのかを一緒に考えていくだけでなく、税務以外のどんな些細なことも、まずは「ビジョン税理士法人の担当者に相談しよう」と思っていただけるような関係性づくりを心がけていますね。

ー倒産企業の割合が圧倒的に低いですよね。その理由についても教えていただけますか?

弊所のお客様の倒産割合は年間0.8%です。コロナ禍でも1社しか倒産しておらず、その会社も現在は再起しており、顧問先として引き続き支援を継続しています。

その理由はやはり、未来を見据えて「利益を出す」という部分にお客様の意識が大きく変わっていくからだと思います。月次決算書と経営計画書を通じて、財務的に強い会社、そして数字に強い経営者になっていただけるよう丁寧にサポートを続けてきた結果が、お客様の倒産割合の低さに結びついたように思います。

税理士法人から、21世紀の未来を明るくしたい

ー行動指針として「毎日0.1%成長しよう」と設定されているかと思いますが、なぜこの行動指針を設定されたのですか?

コツコツと努力を継続する人が、最終的には一番強いと考えているからです。日々学び続けることで、自分自身の成長を感じることができ、お客様に対してもより良いサービスを提供できるようになります。そうすれば、お客様から感謝いただく機会も増え、仕事がより楽しくなる。「毎日0.1%成長する」ことが、仕事の好循環を生むと思うのです。

日々の成長のために、取り組むことはどのようなことでも構いません。例えば、通勤電車の中で毎日本を読むとか、業務の中で新しい知識を増やすとか、毎日少しずつ0.1%でも成長すれば、10年後には現在の38倍もの成長につながるのです。

現時点でいかに頭が良いかではなく、コツコツと学び続けられる人のほうが、最後には成長と仕事の楽しさを手にしていると思います。

ービジョン税理士法人には、どのような方が多いですか?

面接の中で人となりを見させていただき、弊所に合う方なのかをしっかりと検討させていただくので、弊所には心根の優しい人が多いように思います。お客様に対しても、お困りごとに対して何とかサポートをしたいと考えていますし、社員の間でも困っている人がいたら積極的に助け合う風土がありますね。素直さや謙虚さを持ち、お客様に貢献するために懸命に熱意を持って仕事ができる方と一緒に働けたら嬉しいです。

ー最後に、今後の展望について教えてください。

弊所は今後も経営理念である「従業員第一主義」「お客様第一主義」を大切にしながら、税理士法人から「21世紀の日本の未来を明るくしたい」と考えています。

そのためにも、まずは事務所のスタッフを増員する予定です。5年後にはパート社員も含め、従業員数を80名まで拡大したいと考えています。従業員数を増やすとはいえ、経営で大切なのは「人と信頼」ですから、従業員を大切にし、人と人との信頼を大切にする事務所の方針は変えるつもりはありません。

弊所で働くスタッフが、綺麗ごとではなく「仕事のやりがい」を感じ、「人生が豊かになっている」と実感できる税理士法人へと成長していきたいです。

ー本日はありがとうございました!

本日お話を伺ったビジョン税理士法人の企業特集ページはこちら

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この記事を書いたライター

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