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お客様の事業を常緑樹のように輝かせたい。真の「総合型事務所」として期待にこたえ続けるエバーグリーン税理士法人

HUPRO 編集部
お客様の事業を常緑樹のように輝かせたい。真の「総合型事務所」として期待にこたえ続けるエバーグリーン税理士法人

お客様と社員にとって、本当の意味でためになる体制をつくることは、そう簡単なことではありません。今回取材したエバーグリーン税理士法人は、お客様にとって最も相談しやすい組織であろうと「総合型事務所」の形を採用し、社員にとっては最大限の力を発揮できるよう「合議制」を中心としたフラットな組織づくりを心がけてきました。

そんなエバーグリーン税理士法人から、代表の山手洋二様と社員の鈴木皓太様、鈴木理更様、高原理様にそれぞれにインタビューを実施。記事の前半では山手様に事務所への想いと今後の展望などを、後半では3名のメンバーに働き方や社風、今後の目標などについてHUPRO編集部がお話を伺いました。

1人の税理士がすべての業務を担当できる「総合型事務所」として

ーエバーグリーン税理士法人のサービスの特徴について教えてください。

山手洋二(以下、山手):私たちは先代所長・𠮷冨幹泰の創業時から、本当の意味での「総合型事務所」として、お客様を多方面からサポートしてきました。「総合型」をうたっている事務所でも、内実はセクションで業務が分かれているケースをよく見かけますが、私たちは事務所全体はもちろん、メンバー一人ひとりも「総合型」で業務を行っています。各メンバーが確定申告から相続、資産税などすべてを担い、お客様の依頼に対し「それは業務外」とお断りすることはありません。

お客様の目線に立てば、業務内容によって担当税理士が変わるよりも、いつもの担当者に何でも相談できたほうがありがたいはずです。お客様の依頼にこたえる最適解として「総合型」を採用しているのです。

ー理念についても、教えていただけますか?

山手:理念は「依頼を断らない。あらゆる分野での依頼に対して期待に応える」というものです。私たちの主なお客様である中小企業はさまざまな課題を抱えており、日々多岐にわたるご相談やご要望をいただきます。たとえ難しい課題だったとしても、大切なお客様のために全力で取り組み、解決を目指すことで、税理士の使命を果たしたい。それと同時に、様々な依頼にこたえることで、経験とノウハウを蓄積し、私たち自身も成長していけたらと考えています。

ー2021年に法人名を「エバーグリーン税理士法人」に変更されましたよね。その理由をお聞かせいただけますか?

山手:事務所の名前を変更しようと思ったのは、創業者に頼らず運営できる体制を構築すべきだと判断したからです。

弊所はもともと、1980年に先代所長・𠮷冨が個人事務所として立ち上げたところから始まりました。長きにわたって𠮷冨が代表を務めていましたが、ご愛顧いただいている多くのお客様を今後もサポートし続けるためにも、世代交代が必要だと、3年前より私が新たに代表を務めることになりました。これまで、私を含めた所内メンバーは何かある度に𠮷冨に頼りたくなっていましたが、事務所の名前を変更することで、改めて自分たちの手で事務所をつくっていこうと決意を新たにすることができました。

ー名称を「エバーグリーン」としたのは、どうしてですか?

山手:エバーグリーンの日本語訳は「常緑」です。企業が常緑樹のようにいつも活き活きと事業を続けられるよう、お客様をサポートしたいと考え、「エバーグリーン」という名前に決定しました。実はこの名前はいくつか案があった中の1つで、事務所名は最終的に全社員の合議で決定したんです。私の考案した名称も候補の1つになっていたのですが、落選してしまいました(笑)

ーそうだったのですね!事務所の方針などは、合議で決定することが多いのでしょうか?

山手:そうですね。私は代表を務めてはいますが、やはり事務所の方向性に関わることなどは、社員会や掲示板を活用して、各メンバーの意見収集を行うようにしています。皆の意見を聞くという部分も、創業当時から大切にしている文化の1つです。

フラットな組織で各メンバーの力を最大限に活かす

ーそもそも、山手さんが税理士を目指したのはなぜですか?

山手:私はもともと大手メーカーで人事や営業をしていたのですが、税理士へと大きくキャリアチェンジしたきっかけは両親の死でした。父と母ががんを患い、立て続けに亡くなってしまったんですね。

両親を見送ったあと、「人は簡単に死ぬ」ということを身に沁みて感じました。せっかく一度きりの人生を生きているのなら、ただお金のために働くのではなく、もっと目に見えて誰かの役に立つ仕事がしたい。そう思ったときに頭に浮かんだのが、亡くなる前に父が紹介してくれた税理士の姿でした。実はそのときの税理士が先代所長の𠮷冨なんです。会社を退職して専門学校で学んだ後、「この人のもとで働きたい」と𠮷冨の事務所に採用してもらって、税理士としてのキャリアをスタートしました。

ーそこからキャリアを重ね、事務所の代表を継いだときの想いについて、お聞かせください。

山手:先ほど事務所名の変更理由の中でもお伝えしましたが、創業者に頼る風潮が残っていたからこそ、全社員が納得できる形で事務所を運営することを強く意識していました。各メンバーが力を発揮しやすい「フラットな組織をつくろう」と思っていましたね。

ーなるほど。さいごに、今後の展望と「どのような方に入社してほしいか」について教えてください。

山手:今後は標準化・自動化や外注化を進めて業務をさらに効率化し、社員のリソースをお客様のためになることにさらに割けるようにしていきたいと考えています。

私は日頃から「お客様の話をよく聞くことを大切にしてほしい」と各メンバーに伝えています。業務効率化を推進して生まれた時間を使って、お客様が本当は何を求めているのかを分析し、そのニーズに合ったサービスをより良い形で提供していければと思っています。

そういう意味では、やはりお客様の依頼に応えたいというハートを持っている方に、ぜひ入社していただきたいですね。「お客様のために」という情熱があれば、あらゆるスキルや知識(=技術)を身につけたいと自然と思えるはずです。技術とハート、両方をバランスよく養いながら、お客様をサポートする税理士として成長していただけたらと思います。

ー山手さん、本日はありがとうございました!

資格の勉強と仕事の両立がしやすい職場環境

エバーグリーン税理士法人・代表の山手さんに、事務所への想いや今後の展望などをお伺いしたところで、次は年次の異なる3名のメンバーに入社理由や働き方などについてインタビューを行いました。

ー本日はお集まりいただき、ありがとうございます。まずは、みなさんのご経歴と入所理由についてお聞かせください。

鈴木皓太(以下、鈴木皓):私は現在15年目の社員税理士で、新卒からずっと弊所で働いています。もともと大学時代から税理士を目指しており、就活サイトのスカウト機能で弊所とご縁があったこと、実際に選考を受ける中で若手でもいろいろなことにチャレンジできる環境に惹かれて、入所を決めました。

鈴木理更(以下、鈴木理):私は現在3年目です。私も皓太さんと同じで、大学時代から税理士を目指していたため、弊所には新卒で入所しました。他社の選考も受けていましたが、説明会で雰囲気の良さを感じたこと、事務所から比較的近いところに社宅があることが決め手となりました。地方出身の私は、都内で働くなら一人暮らしが必須です。家賃の高い東京で、社宅に住めることは大きなポイントでした。

高原理(以下、高原):私は入所7年目で、中途採用で弊所に入りました。私のキャリアはほかの方と比べると少し異色かもしれません。もともと27歳までバンド活動をしていたのですが、そちらが軌道に乗らなかったこともあり、バンドを辞めてSEとして働き始めました。しかし、SEの仕事がどうにも肌に合わなくて、仕事がつまらないと感じてしまったんですね。転職を考えていたとき、バンドメンバーの1人が税理士として働いていたことを思い出し、興味を持ったことで、税理士を目指し始めました。SEを辞めてからは1年ほど別の税理士事務所に勤めた後、半年ほど勉強の期間を経て、弊所に入社しました。

ー実は先ほど代表の山手さんにお話を伺ったのですが、「エバーグリーン税理士法人は合議制で物事を決めること」を大切にしているそうですね。社員のみなさんは、社風についてどのようにお感じでしょうか?

鈴木皓:たしかに、事務所の重要な物事は合議で決めていますね。掲示板などを活用して所内に意見を問う機会が多く、皆の意見を尊重してもらえているなと感じます。

鈴木理:若手からすると、日々の業務も上司に相談しやすい雰囲気があると思います。とても風通しの良い事務所です。

高原:理更さんのおっしゃる通り、上司との距離の近さは私も日頃から感じています。自分の意見を反映できる方向で相談に乗ってくださる方が多いので、ありがたいなと感じますね。

ー業務の進め方に特徴はあるのでしょうか?

鈴木理:業務は基本的に「チーム制」で進めていきます。クライアント1社あたり、少なくとも2名の担当がつきますから、もし試験対策などで休みを取りたい場合も、チーム内で引き継ぎながら仕事をすることで、休暇は取りやすいと思いますね。

鈴木皓:メンバー1人当たりの案件数は、主担当10件、副担当10件を基本として、トータルで30件前後を担当していきます。数が多いように感じるかもしれませんが、弊所では事務処理をお任せできるスタッフがいたり、数字の入力などは外注スタッフに依頼しているため、効率化の進む業務環境の中で、お客様に対して全力で向き合うことが可能です。

高原:新卒や業界未経験の方の場合、いきなり案件を担当するのではなく、まずは2ヵ月ほどの研修を受けます。その後、OJTで案件を少しずつ担当する中で業務を覚えていくので、未経験の方でも安心して入社いただけます。

ー資格取得に向けた勉強と仕事の両立のしやすさはいかがですか?

鈴木皓:仕事と勉強の両立に関しては、制度と環境が十分にそろっていると思います。私の場合、試験を受けたのはもう何年か前の話になりますが、所内には私と同じように資格取得に向けて勉強中の仲間がたくさんいるため、モチベーションにつながります。

高原:私も皓太さんと同じく、試験を受けたのは数年前の話になりますが、朝方に勉強すると捗るタイプだったため、よく事務所の一室を借りて勉強していました。2021年から所内に自習室の制度ができ、朝や終業後などの使いたい時間に予約すれば、所内の一室を自由に使えるようになっています。勉強を後押しする制度が整っている点も、弊所ならではの良さではないでしょうか。

鈴木理:私は資格を取るべく勉強中の身ですが、試験前は試験休暇も含めて、まとめてお休みをいただくことができており、とても助かっています。先輩や上司と相談しながら、仕事量の調節ができるのは本当にありがたいです。

鈴木皓:一定の年次になると、裁量労働制を選択することも可能です。この働き方であれば、ご自身のスケジュールをみながら、試験前は早めに帰宅して勉強することもできます。

ー資格取得を目指す方にとっては、ありがたい環境が整っていますね。業務をより良く進めるための、社員のスキルアップの後押しについては、何か制度はありますか?

鈴木皓:所内の勉強会が充実していると思います。新卒や未経験者向けの研修だけでなく、税理士会の会則によって義務付けられた税理士向けの36時間の研修や、法改正、季節業務に関する研修も行われています。年間を通して全体研修が組まれており、毎月1~2回は研修を開催しています。入社歴の浅い方に対しては、年10回ほど開催する基礎研修部会というものがあり、簡単な申告書のつくり方から税務会計、さまざまな手続きのやり方などを学ぶことが可能です。

高原:幅広い入り口部分の知識は基礎研修部会がカバーし、さらに深掘りした知識については専門部会で学べます。部会は手をあげれば、誰でも所属できるんです。専門部会で話される内容は非常にレベルが高く、雑談1つとっても、自分の知識のアップデートに繋がっている実感があります。

お客様に選ばれ続けるのは「膨大なノウハウ」と「高レベルなサービス提供」がカギ

ー社員のみなさまから見て、エバーグリーン税理士法人が長く選ばれ続ける事務所となっている理由はどこにあると思いますか?

鈴木皓:お客様に高いレベルでお話や提案ができていることではないでしょうか。お客様に最善のサービス提供ができるよう、日々の努力を欠かさないメンバーも多いからこそ、レベルの高さを維持できているのだと思います。

鈴木理:あとは、弊所の40年近い歴史の中で、事例やノウハウ、知見を蓄積してきたこともお客様に選ばれ続けている理由のひとつかと思います。しっかりとしたノウハウをもとに、各メンバーがより良いお客様サポートを実現できている。弊所に相談すれば大丈夫だと思ってくださるお客様が多いからこそ、今日まで続けてこられたのではないでしょうか。

高原:私も2人の話と似てくるのですが、お客様との信頼関係を築いてこられたことが大きいと考えています。皓太さんのおっしゃった「高いレベルのサービス提供」と、理更さんのおっしゃった「所内の膨大なノウハウ・知見」があってこそ、お客様に満足いただけるサービス提供ができるのです。満足が信頼を呼び、信頼が新たなお客様とのご縁をつないでいるということだと思います。

ーありがとうございます。最後に、みなさんの今後の目標について教えてください。

鈴木理:自分にできる仕事の幅が少しずつ広がってきたからこそ、さらにスキルを増やしていきたいです。今後は担当するお客様のジャンルを広げたり、相続などの未経験業務にも積極的に挑戦していきたいと思っています。

高原:弊所の中で、誰にも負けない税理士になりたいです。周囲に良き目標となる方がたくさんいらっしゃるので、そういう方々と切磋琢磨していきたいなと思います。

鈴木皓:私は社員税理士として、弊所の運営にも携わっているため、所内の働き方の多様化も進めていきたいと考えています。様々な背景を持つ方が働きやすい環境を整え、事務所としてできることを増やすことで、今後の成長につなげていけたら嬉しいです。

ー本日はありがとうございました!
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この記事を書いたライター

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