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徹底した「お客様のために」という考えが生んだ、税理士法人リライトの自由度高い働き方とは

HUPRO 編集部
徹底した「お客様のために」という考えが生んだ、税理士法人リライトの自由度高い働き方とは

前例やルールが重視されやすい士業の中で、「お客様のために」という価値観のもと自由度高く仕事ができる仕組みを整えている税理士法人リライト。毎年200件前後の紹介があり、顧客からの満足度も高い税理士法人です。

今回、2代目の総代表社員である大平 耕介氏と横浜事務所代表の片桐 弘一氏による対談を実施。お二人の経歴から税理士・社労士を目指したきっかけ、税理士法人リライトの特徴などについて、HUPRO編集部がお話を伺いました。

経歴は違っても共通する「お客様に貢献したい」という想い

ーまずは、お二人のご経歴を教えていただけますか?

大平:私は大学生のときに税理士を目指すようになり、大学在学中に税理士試験を受け、2科目合格しました。税理士の資格をきちんと取得できたのは、リライトを創業した後です。大学卒業後は科目合格者として、従業員数130名ほどの税理士事務所に入社し、お客様に貢献できる力を身につけるべく、日々実務に注力していました。

転機となったのは、その4年半後のことです。当時の上司が独立してリライトを創業すると聞き、私も創業メンバーとして参加したいと、事務所を退職することに決めました。

2011年にリライトを立ち上げた後は横浜事務所の代表などを経て、2020年7月に2代目代表社員に就任しました。今はリライト全体の経営を見ながら、仕事をしています。

片桐:私の場合は大平と違い、もともと税理士や社労士になりたいと思っていたわけではなく、たまたま縁があってこの業界に入りました。正直半分思いつきで決めたようなところもありますね。(笑)

海外の大学を卒業して帰国後、最初は製薬会社に就職しました。MRとして病院への営業に2年ほど従事したのですが、仕事にやりがいを見出せず、転職することを決意しました。

転職では、「数字が得意」という自分の強みを活かせること、法律に関連していること、そして少しでもお客様の役に立てることを軸にしていました。そこでたまたま求人を見つけ、税理士事務所に入ることになりました。

そこで約7年勤めた後、当社の税理士である西舘に会ったことがきっかけに、2016年にリライトに入社しました。リライトでは現在、入社7年目を迎えます。

ー大平さんは2代目の代表社員ということですが、オーナー経営が多い税理士事務所の中で、なぜ代表を交代されたのですか?

大平:リライトは税理士業界では珍しい、事業会社に近い経営を行っています。私たちは誰か一人が永続的に代表を務めるのではなく、新しい血を入れることで、事務所をさらに良くしていきたいと考えています。

そのため、弊所では代表の任期を10年制にしており、私もあと8年で次の世代に代表の席を譲るつもりです。

ー片桐さんは西舘さんと出会ったことで、税理士法人リライトに入社されたということですが、具体的にはどのような経緯だったのでしょう?

片桐:西舘には、前職で参加した税理士の交流会で出会いました。重鎮の先生の参加がほとんどの中で、西舘と私は年が近いということもあり、自然と話すようになって。会話の中で西舘から、若いメンバーで事業会社のように税理士法人を運営しているという話を聞いて、純粋に興味を持ったんです。

当時勤めていた税理士事務所では、いろいろなことを学べた反面、オーナー税理士の独自ルールが厳しくて、お客様のために全力で動けないことに違和感がありました。勤務年数も長くなっていましたし、そろそろキャリアチェンジするのも良いかもしれないと思って西舘に連絡を取り、面接を受けたというのが入社までの経緯です。

大平:面接した当時を思い出すと、片桐に内定を出した最終的な決め手は「人柄」でしたね。経歴を聞いて、能力はあるだろうと思っていたので、面接では人柄を重視して見ていたんです。

いろいろと話をする中で、「お客様に貢献したい」という片桐の意欲がリライトにマッチしていると感じました。片桐は神奈川県に住んでいるのですが、ちょうどリライトも横浜支社を出すために動いているところだったので、ぜひ一緒に支社拡大も手伝ってもらいたいと、入社のオファーを出しました。

片桐:そうでしたね。私が2016年初頭に入社してから、およそ半年間は水道橋事務所で仕事をして、7月ごろから横浜支店に移ってオープンまでの準備に携わっていました。2016年9月にようやくオープンさせることができ、現在は代表として横浜事務所の運営に関わっています。

税理士も社労士も、資格は経営者の役に立つ手段

ー大平さんが税理士を目指したきっかけを教えてください。

大平:税理士を目指したきっかけは、2つあります。

1つ目は、高校の同級生に「親が経営者」という人が多かったことです。私はサラリーマン家庭で育ちましたが、このような同級生の話を聞いているうちに、自分自身が会社を経営したり、経営者と対等にやりとりできる仕事に携わりたいと思うようになりました。

2つ目は、高校時代の知人のお父さんが税理士だったことです。知人のお父さんの仕事内容を知る中で、税理士なら自分で経営者にならなくても会社の経営に関われることに興味を持ちました。

公認会計士と税理士で迷ったこともあるのですが、株主の目線で仕事をするよりも、経営者目線で仕事をしたいと思い、本格的に税理士を目指すことに決めました。

ーなるほど。片桐さんは税理士法人の中で、なぜ社労士資格を取ろうと思われたのですか?

片桐:社労士業務へのお客様のニーズが多かったことが一番の理由です。私もリライトに入社した頃は税務の仕事をしていましたが、担当するお客様の企業規模が大きくなるにつれて、人事労務まわりの相談を受けることが増えました。

でも、リライトには人事労務に明るい人は少なかったんです。そこで、私が社労士になれば、お客様の役に立てると思い、社労士資格を取得することに決めました。

私が人事労務を学ぶことで、リライトの対応の幅を広げられると思ったことも、社労士資格を取る後押しになりましたね。

大切なのは「当事者目線」と「ベストを尽くすこと」

ーお二人が「仕事をする上で大切にしていること」は何ですか?

大平:私が大切にしているのは、お客様の立場で物事を考える「当事者意識」ですね。自社にとってのメリット・デメリットの前に、お客様にとって何が最大のメリットなのかを考える。お客様がどのように考えているのかを本気で考えた上で、私たちがどうサポートできるのかという点は、日頃から意識しています。

また、「長期的な目線を持つ」ということも大切にしていますね。その時々で最良の選択肢を選ぶのも重要なのですが、経営においては、お客様の事業を長期的な目線で見てリスクやメリットの検討をする必要もあります。

お客様の経営に直結する業務を担っているからこそ、この2つのポイントは常に忘れないようにしています。

片桐:私は「自分のベストを尽くすこと」を大切にしています。なぜなら、私たちのお客様は、大きな経営リスクを背負いながらも事業に邁進する経営者の皆様だからです。

そのような経営者のサポートをするためには、私たちが全力を出し切っても足りないくらいです。税理士業界で是とされがちな「知識が豊富である」ということの前に、目の前のお客様が何を望み、それに対して自分は何ができるのかを考えることが大切だと考えています。

お客様に対して最高の価値を提供するためにも、自分のベストを尽くしたい。若手にも伝えていきたい価値観です。

「お客様のために全力」を叶える自由度の高い働き方

ー税理士法人リライトの特徴を教えてください。

大平:最大の特徴は、弊所が最も大切にしている「お客様のために」という価値観に基づいて、さまざまな仕組みがつくられているところです。

お客様1社1社に寄り添って丁寧に対応したいからこそ、弊所ではチーム制ではなく担当制を採用していますし、担当者が100%のサービス提供ができるよう、権限も他社に比べてかなり大きく委譲しています。

働き方についても、お客様に対して100%の力を出すためにはしっかりと休むことも必要ですから、休みやすい時期には有給取得も推奨しています。取得率も8割以上と業界ではかなり高い水準です。

目の前のお客様のために全力で仕事をしながら、仕事が順調に進んでいるのであれば、働き方も各自で柔軟に対応することができる。弊所の理念にもある通り、顧客満足度と従業員満足度を高めることにはこだわりをもって運営しています。

片桐:クライアントは創業期のスタートアップをはじめ、比較的若い企業が多いですね。自分の担当企業を拡大させるお手伝いができるのはやりがいにつながりますし、企業と一緒に自分も成長できる面白さがあります。

リライトでは「事務所のルールが先行してお客様のために全力を出せない」という事態は起こりません。お客様のニーズがあり、担当者としても最適だと思うのなら、弊所はその方法を応援します。お客様に的確な支援ができるからこそ、顧客満足度も高く、毎年200件前後の紹介をいただいているのだと思います。

大平:お客様に最適な支援をするためにも、弊所では管理職の昇進も、フラットに決めるようにしています。資格の有無や年功序列、性別で決めたりはせず、成果が出て、管理職に挑戦してみたいと考える方なら誰でもマネジメントに携われる機会があります。

意欲のある方がどんどん成長できる環境を整えている点も、弊所の特徴の1つですね。

ー最後に、税理士法人リライトの今後の展望についてお聞かせください。

大平:寡占化の進んでいるこの業界の中で、事務所の生存戦略とお客様が享受できるメリットの最大化を考えて、今後は事務所の規模をさらに大きくし、揺るがない基盤のある会社にしていきたいと考えています。

規模を拡大させる上では、社員の地元に支社を出すといった、独立を目指す社員の希望を叶えられるような柔軟な対応も行うつもりです。成長する中で出た利益は、社員にも還元していきたいと思っています。良い仕事をしてお客様が満足してくださる上に、社員自身も幸せな生活を送れる。そんな事務所にしていきたいですね。

片桐:社労士という観点から言えば、妊娠や出産、介護でキャリアが中断するリスクは誰にでもあるので、柔軟なキャリアが築ける環境づくりにも力を入れていきたいです。多様な人が働きやすい職場をつくっていくことで、たくさんの優秀な方に入ってきてもらえたら、嬉しいですね。

―本日はお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

今回お話を伺った税理士法人リライトの
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この記事を書いたライター

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