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簿記3級は難しい?難易度や合格に必要な知識を解説!

HUPRO 編集部
簿記3級は難しい?難易度や合格に必要な知識を解説!

「簿記3級」で検索すると「難しい」「簡単」どちらの意見も見られます。これは、受験する人の知識レベルの差によるものです。今回は簿記3級が「難しい」と感じる方向けにその理由と対策について解説します。

簿記3級とは

簿記3級とは一般的に日本商工会議所が運営している資格である日商簿記3級のことをさします。同会議所の簿記検定のページによると、試験では業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」が問われます。基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行える知識を示す資格です。

試験の概要

受験資格はなく、誰でも受験できます。試験日は例年2月、6月、11月の3回実施されます。試験時間は60分で休憩はありません。70%以上の正答率で合格となります。こちらについては、後ほど詳しくご紹介します。

試験範囲

出題範囲は、「簿記の基本原理」「諸取引の処理」「決算」「株式会社会計」となっています。初めて見る方は難しそうに見えるかもしれませんが、1つ1つはそれほど難しくない内容となっています。

簿記3級の難易度

簿記3級の難易度は高くない!

簿記3級は企業において基本的な経理業務ができることを示す資格です。基礎ということもあり勉強時間はおよそ100時間と言われていて3時間の勉強を1ヶ月続けたら受かる計算になります。中には、密度濃く勉強して1週間で受かったという声も少なくはないので気軽に挑戦できる資格となっています。

簿記3級の合格率

上記の合格率を見てみると30%台が多く見られますが、過去10年分の平均を取ると大体40%位になります。会計系の他の資格と比べて合格率が高いので取得しやすいことがわかります。

簿記3級の合格点

簿記3級の合格点は70点以上とされています。合格人数や割合で合格者が決まるわけではないので点数を取る勉強が必要になってきます。問題が3つに分かれているのでどの問題で何点取るのかをあらかじめ決めておくと、目標をもって勉強しやすくなるでしょう。

簿記3級、どうして難しく感じるの?

簿記3級や経験や適性で「簡単」と感じる人もいれば、難しいと感じる人もいます。
どの点が難しく感じるのかを押さえ、対策をとりましょう。

不慣れな用語を覚える必要がある

会計や経理のバックグラウンドがゼロだと、簿記3級の参考書を見た時に初めて見る用語だらけだと思います。
「勘定科目」「貸借対照表」「損益計算書」「伝票」「仕訳」……

会計用語については、問題を読み解くうえで必要不可欠。言葉の意味が解らないと、問われていることもわかりません。そうは言っても、全く興味のない言葉を覚えるのは非常に苦痛ですよね。
そこで、まずは会計が絡む分野で、自分なりに興味が持てる分野を探しましょう。

例えば、初心者用の会計・確定申告の解説本や、実例の豊富な財務諸表の解説を読んでみることです。
簿記の世界は、帳簿作成から決算まですべてつながっています。何かしら取り掛かりを得ることで、勉強の道が開けるはずです。

学生の方であれば、会計事務所などでの短期バイトもおすすめ。初心者であれば記帳業務の仕訳から行うはずです。実地で仕訳処理と帳簿が学べます。

勘定科目の一つである「受取手数料」については、以下の記事に詳しく解説されています。
【簿記】受取手数料とは?どんな勘定科目?売上との違いは?仕訳方法も解説!│みちくさスタディ

暗記だけでは合格できない

語句を覚えるのは簿記3級のスタートライン。しかし、暗記だけでは合格できません。
特に、最近の簿記3級の試験は実務重視の傾向。過去問やテキストの問題は出題されません。覚えるだけでなく、なぜそうなっているのかを理解しておくことが必要です。

仕組みを理解することではじめて、問題集や過去問題と異なる問題でも回答が可能できるようになります。
過去問から勉強を始めて丸暗記で合格といった試験対策をする方がいますが、簿記3級についてはその方法は通用しません。
直近の第156回試験の 出題の意図・講評でも丸暗記についての記述があります。

振替仕訳を丸暗記するのではなく、その振替仕訳がどのような意味をもつのかを理解しておけば、ある勘定科目が増加または減少するのかが分かりますので、解答を導くことができます引用:第156回簿記検定試験3級 出題の意図・講評

必ず、テキストの内容を理解してから問題集に進むようにしてください。
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70%の正答が難しい

簿記3級の試験は「70%以上」が合格ライン。
第1問45点、第2問20点、第3問35点という配点です。問題の内訳は以下の通り。

第1問:仕訳問題15問(配点45点=3点×15問)
第2問:帳簿・伝票等問題(配点20点=2~4点×数問)
第3問:精算表・財務諸表(配点35点=2~5点×数問)

第2問と第3問においての帳簿や精算表・財務諸表などの作成は配点が大きいです。ですが、まず重要なのは「仕訳」です。勘定科目をどう仕訳するかで、その後の集計にすべてが影響してきます。また、電卓の打ち間違いなどによる集計ミスも同様です。

直近の第156回試験の 出題の意図・講評でも、計算ミスや試算表作成における仕訳ミスについての記述があります。

単純な集計ミスも少なくありませんでした。丁寧に計算することを心がけましょう。(略)前期以前に貸倒処理済みの債権を回収した場合に用いる勘定科目の誤答が非常に多かったです。このような場合に行う仕訳を再度確認するとともに、勘定科目を正確に覚えるようにしてください。 引用:第156回簿記検定試験3級 出題の意図・講評

70%を取るためには、仕訳が確実にできることが必須要件です。簿記検定においては基礎固めをすることが最も重要な対策になります。

2021年から出題数と試験時間が変更

簿記3級は、2021年度から出題問題数と試験時間が以下のように変わりました。

・試験科目:商業簿記(3題以内)
・試験時間:60分
・合格基準:70%以上

これまでは、5問の出題で120分でしたが、2020年12月からのネット試験の形式に合わせてペーパー試験も変更になっています。
時間あたりの回答数は増えたイメージです。

ネット試験は毎日行われているので、膨大な問題パターンが用意されています。範囲は変わりませんので、問いの数が減ったぶん「勉強したのに出題されない」箇所が多くなります。

特に最近は、実務重視の傾向が強まり、過去問や予備校の予想問題などがそのまま出ることはほぼありません。問題と答えを丸ごと覚えるという勉強方法では合格は難しいでしょう。
簿記3級の受験対策は、まんべんなくしておく必要があります。

簿記3級は独学で合格できる?

簿記3級は、時間をしっかりかければ、独学で合格できる資格です。ただし、人には得手不得手がありますし、簿記が苦手な人にとっては相当難しく感じるでしょう。それでも自分で参考書を買い、少しずつでもやり続ければ合格できます。合格できるか不安に思っている人は、自分に合った参考書選びから始めてみましょう!

簿記3級に合格したら

簿記3級に合格したら就職活動や転職にすぐに活かせます。基本的な経理業務であれば簿記3級の知識を活かすことが可能だからです。また、実務経験を積んだうえで足りない知識や必要な知識が出てきた際に、2級の取得を視野に入れるのもよいでしょう。

簿記3級を活かした就職・転職をするなら「ヒュープロ」を使いましょう。「ヒュープロ」は士業・管理職に特化した転職エージェントです。業界に特化しているため求人数が多く、幅広い条件で職場を探すことが可能となっています。無資格の場合は就職・転職の難易度が高いですが、簿記3級を最低条件にしている職場はたくさんあります。職場で実務経験を積みながら並行して簿記2級などの上位資格の勉強をすることで、更なるキャリアアップが見込まれます。そのため短期間で集中して簿記3級を取得し、転職活動をするのをオススメします。

簿記の知識を活かして幅広い経験が積める職場をご紹介!

最後に、簿記3級をはじめとした簿記の知識を活かして幅広い経験が積めるオススメの職場として、マロニエ会計事務所をご紹介します。

マロニエ会計事務所は栃木県宇都宮市に所在し、事業会社出身の30代税理士が手がける少数精鋭の会計事務所です。大規模事務所では中々できない、お客様一人一人にあわせたきめ細やかな、オーダーメイドの業務を得意としています
業務としては法人税務顧問だけでなく、事業承継相続などにも対応しています。また、法人のクライアントに関しては、新設のスタートアップ企業からIPO準備会社中堅、大規模企業まで、様々なフェーズの企業で構成されています。

このような幅広く専門的な業務に対して未経験からでも携わることができるのが、マロニエ会計事務所の特徴の一つです。簿記の知識を活かすだけでなく、それを応用した知識やスキルを身につけることができるでしょう。

また、みなし残業が無く年間休日が120日あることなど、働きやすい環境であることも大きな魅力といえます。

マロニエ会計事務所について、詳しい情報を確認されたい方は、以下より事務所様のサイトをご覧ください。

マロニエ会計事務所│HP

この記事を書いたライター

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カテゴリ:資格試験

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