公認会計士や簿記など会計の資格を取得するときは、会計特化の専門学校に通うのも一つの手段です。しかし、会計特化の専門学校を検討している方には次のような悩みがあるのではないでしょうか。「専門学校で学んだ内容が実社会で生かせるのか?」「どのような人が専門学校に通っているのかわからなく不安」今回はこのような悩みを解消する目的で会計の専門学校の公認会計士コース(2年・3年制)、会計ビジネスコース(2年制)についてご紹介します。会計資格の取得を考えている方はぜひ参考にしてください。
公認会計士向けの専門学校では「公認会計士の資格」「日商簿記検定」「全経簿記検定」などの対策が行われています。公認会計士とは、基本的には大企業をクライアントにして仕事をする会計のプロフェッショナルです。公認会計士の業務は「監査証明」「税務」「コンサルティング」に分けられます。「監査証明」とは企業や学校・公益法人の活動状況に中立的な立場から監査意見を述べ、財務情報の信頼性を保証する業務です。「税務」業務には税務代理や各種税務書類の作成、財務調査などが含まれます。「コンサルティング」は経営戦略の立案から組織、システム、経営全般に関する相談や助言を企業の上層部に行う仕事です。会見の専門学校では、公認会計士として必須な専門科目を1年次から学び、公認会計士試験の準備をします。
公認会計士向けの専門学校を選択した理由は多種多様です。
・高校のときに学んだ簿記の授業が非常に面白く、本格的に学習したい
・公認会計士として監査法人で仕事をするのが夢
・簿記の勉強が好きだったため、その分野のエキスパートになりたい
・在学中に日商簿記1級を取得したい
ゼミには様々な背景を持った方がいますが、疑問点やわからない点を一緒に学習することでより深い理解へと繋がります。
公認会計士向け専門学校のカリキュラムとして以下の内容が挙げられます。
会社の活動状況を明確にする財務諸表を作るための「財務諸表論」と、これを作る方法の「簿記」を学びます。
公認会計士のみに認められている財務諸表を監査する理論について学びます。
経営者の業績管理と意思決定に役に立つ原価管理、経営計画、予算編成などの情報をサービスするための原価情報についての理論を学びます。
「法人税法」と租税法総論をメインにして、「消費税法」「所得税法」の理論と計算について学びます。
「会社法」をメインに、会社のいろいろな活動を規制する株式会社制度をメインにした法律について学びます。
実践的な事例演習によって、ビジネスソフトのWord・Excelなどを学びます。
価値観が国際化社会は多様化しているために、「戦略・組織論」「ファイナンス理論」をメインにしたいろいろな経営学説を学びます。
会計ビジネスの専門学校では、会計業務に就くために必要な専門的な税務の知識や簿記会計を学習できます。企業での税務業務で必須である会計ソフトによる処理方法やWord、Excel等のオフィスソフトの活用方法など、PCスキルも身に付きます。幅広い内容を扱っている専門学校であれば、パソコンスキルや簿記に加えて「マーケティング」「広告」「経営戦略」「金融」などの専門科目を受講することができます。これらの授業を通して職場ですぐに生かせる実践力の獲得が期待できます。
会計ビジネスの専門学校を選択する方の多くは、企業の総務、経理、事務を目標としています。このコースを選んだ方の多くの理由は会計士の資格の取得です。会計ビジネスコースでは会計士としての就職に必要な専門資格の対策が充実しています。講師への相談や同じ目標を持った仲間との学習によってモチベーションを保つことができるでしょう。また学習環境だけでなく、スポーツ施設や食堂など設備も整っています。
カリキュラムとしては、主として次のようなものがあります。
最新の企業会計から簿記の基礎まで、株式会社や個人商店の財務・経理の担当者としての知識を学びます。
基礎的な所得税の計算の仕組み、申告方法などを学びます。
製品原価の計算から製造業における簿記の仕組みまで、会計の原価計算の担当者としての知識を学びます。
時間が限られている中において、相手に情報を魅力的にわかりやすく正しく伝える方法を学びます。就活のときの面接試験などにおいても役に立ちます。
実践的な事例演習によって、ビジネスソフトのWord・Excelなどを学びます。
教養科目の一般常識、SPIなどについて演習して、基礎的な就活のための知識を学びます。
全てのビジネスシーンでの仕事あるいは就活のために大切な基礎的なビジネスの知識を学びます。
カリキュラムの質が高く、学んだ知識がすぐに実践に生かせる点が会計特化型の専門学校の魅力です。会計士、税理士として必要なカリキュラムが用意されているため、積極的に勉強に取り組めるでしょう。興味があれば、是非会計特化の専門学校について調べてみてください。