ビジネスにおいて、コミュニケーション能力を問われる機会が多くなった昨今、オフラインだけでなく電話対応や電子文書のやりとりといったオンラインでのコミュニケーションなど幅広い能力が求められるようになってきました。このような社会人として知っておくと良い、または、知っておかなければいけないマナーや知識を身につける方法のひとつとして「秘書検定」があります。
今回はマナーを学ぶための試験として位置付けられている「秘書検定」について解説していきます。
秘書検定とは、社会人として必要なマナーや一般的常識を身につけることができる検定試験です。秘書検定では見た目や振る舞いなど印象に関するものから、正しい敬語の使い方や文書の作成方法といった実用的なことまで幅広く学ぶことができます。
秘書検定はとても認知度が高く、実用的な資格として評価されているため「履歴書に書ける資格」としてもとても人気です。なによりも、社会人として役立つ知識が得られるところがこの資格のおすすめポイントです。必ずしも秘書にならずとも、就職活動に活かすために取得する学生や、入社後の知識の補完として受験する社会人など様々な方が受験されています。
秘書検定試験で出題される内容
秘書検定では主に、実社会で必要とされるビジネスマナーを学ぶことができます。
敬語の正しい使い方や電話対応、名刺交換の方法や冠婚葬祭に関する知識なども身につけることができます。
例えば
社会人経験が長くても自信持って回答できないような常識はいくつもあるかと思います。秘書検定で学ぶ内容はどれもビジネスシーンや私生活でも活きてくるものばかりで、ゆえに、秘書の仕事に就かなくとも、秘書検定は様々なシーンで使える資格と言われています。
また、秘書検定1級や準1級で行われる実技試験の面接では、態度や振る舞い、言葉遣いなどが審査されるのでより実践的な内容を学ぶ必要があります。
実践的であればあるほど実際に使う場面が増えるので秘書検定を取得する価値はそれだけ大きくなります。
秘書検定には受験資格に制限がないため、誰でも受験が可能です。年に3回(2月、6月、11月)行われる試験に一度合格すれば取得することができます。
※1級・準1級は年に2回
以下は、検定試験の概要です。
秘書検定試験は、1級、準1級、2級、3級の4種類にわかれています。1級・準1級には筆記試験に合格後、二次試験として面接があります。
また、どの級から受験しても問題ないので1回の試験で最上級の1級を取得することも可能です。
筆記試験の内容は、必要とされる資質、職務知識、一般知識の「理論」とマナー・接遇、技能の「実技」の2分野に分かれており、それぞれの分野で60%以上の得点を獲得すれば合格となっています。
試験区分別の受験者数、合格率は以下の表の通りです。
履歴書に書けるレベルということと筆記試験のみの合格で取得できるということもあり2級を受験する方が非常に多いです。
実技試験のない2級以下の合格率は比較的高く、面接がある準1級以上はやはり合格率が少し下がってしまう傾向にあります。
第118回秘書検定試験データ
参考:『ビジネス検定』
秘書検定で得られるものはどれも社会人として必要な知識です。秘書の仕事に就かなくとも、ビジネスシーンでも私生活でも使える知っておいて損はない常識やマナーを身につけることができます。社会人の方でも今まで知らなかったことや勘違いしていたことなどを知るきっかけとなるかもしれないので、受験してみる価値は大いにあります。ビジネスマナーや常識の再確認といった形でもぜひ、一度試験に挑戦してみてください。