士業・管理部門のキャリアコラムが集う場所|HUPRO MAGAZINE
士業・管理部門のキャリアコラムが集う場所

カテゴリ

宝くじに高額当選!でもこれって税金はどうなるの?その疑問に答えます!

HUPRO 編集部
宝くじに高額当選!でもこれって税金はどうなるの?その疑問に答えます!

人々に夢を与えてくれる宝くじですが、高額当選をした場合、すべての当選金額が手元に渡るのでしょうか。それとも、税金がかかって、結局はそれほど手元に残らないというような状況になってしまうのでしょうか。今回は、宝くじに当選した場合の税金の支払い義務について解説していきます。

宝くじの種類は全部で4種類

「宝くじ」といっても種類はさまざまで、すべて合わせて4種類あります。4種類の宝くじをひとつずつみていきましょう。

宝くじ①ジャンボ宝くじ

1年のうち5回発売される宝くじです。2~3月のバレンタインジャンボ、4~5月のドリームジャンボ、7~8月のサマージャンボ、10月のハロウィンジャンボ、11~12月の年末ジャンボがあります。CMでもよく流れるので、知らない人はいないでしょう。これら5回は、いずれも1等が当選すれば1億円を超えるような高額な宝くじとなっています。

宝くじ②全国くじ・ブロックくじ

事前に組や番号などが印刷されている発売時期のある宝くじで、全国で発売される宝くじを「全国くじ」といいます。一方、限定された地域で発売される宝くじを「ブロックくじ」といいます。ブロックくじには、「関東・中部・東北自治宝くじ(東京は除く)」「東京都宝くじ」「近畿宝くじ(三重は除く)」「西日本宝くじ」「地域医療等振興自治宝くじ(発売元は栃木)」があります。

宝くじ③数字選択型宝くじ

名前の通り、購入した人が番号を選ぶことができる宝くじです。曜日によって抽選日が決定していることと、売り切れることがないということが特徴といえます。「ロト6」「ナンバーズ3」「ミニロト」などがこれらの宝くじに該当します。

宝くじ④スクラッチくじ

スクラッチくじは、宝くじ売り場で購入をし、その場で削って当選結果がすぐに分かります。発売時期があることや、番号だけではなく絵柄で結果がわかるという点が特徴です。当選した場合は、当選金額により、宝くじ売り場で受け取る事ができる場合もあれば、銀行で受け取る場合もあります。

宝くじに当選をすると税金はどうなる?

宝くじに当選をしても、税金はかかりません。確定申告をする必要もありません。なぜなら、日本の宝くじの運営母体は自治体であり、宝くじを購入することですでに税金を支払っているからです。宝くじに当選をしてさらに税金を支払うと、二重に課税されることになってしまいます。

ちなみに、もしも宝くじに所得税がかかるとしたら、3億円の所得税は45%となり、住民税の10%もあわせ、控除額があるとしても、1億3千万円ほどしか手元に残らなくなってしまいます。

注意すべきは、共同購入と贈与税

宝くじに当選した場合、家族にも分けてあげたいと考える人は多いでしょう。しかし、日本においては、年間で110万円を超えるまとまったお金が動く際には、贈与税という税金が関係してきます。

例えば宝くじで1億円を当選したとしましょう。この際にかかる贈与税は、2,000万円です。家族に半分の5,000万円を譲るつもりが、たったの3,000万円しか相手に渡らないことになります。

このような場合、有効とされる方法が「共同購入」というかたちをとることです。宝くじの当選金を受け取る際、「夫婦で共同購入しました。宝くじの当選金も夫婦で分配して受け取りたいです。」と申し出ましょう。すると、夫婦それぞれの銀行口座に当選金がそれぞれ振り込まれることになるので、贈与税の支払いを回避させることが可能になります。

いずれは税金がかかる仕組みになっている

宝くじが当選したものの、贈与税がかかるので身内に分けることもせず、そのまま貯金していたとしましょう。その後、この当選した人が亡くなった場合、宝くじの当選金額に対する税金はどうなるのでしょうか。

実は、相続が発生すれば、その貯金がコツコツ貯められたものであろうと、宝くじに当選をして得たものであろうと関係がありません。つまり、他の預貯金と同じように扱われ、相続税が発生するのです。また、本人が死亡するような事態にならなくても、宝くじの当選金を使って車を購入したのであれば、それは自動車税の課税対象になります。また、住宅を購入したのであれば、不動産取得税や固定資産税の対象となります。

このように、宝くじの当選に課税がされないというのは、あくまでも当選した際に課税がされないだけであり、その後のお金の動きに関しては課税対象となりますので、気をつけましょう。

まとめ

宝くじの当選はみんなの夢です。1度に何百枚も購入する人も珍しくはありませんね。そして、宝くじの当選金の使い道を考えているだけでも楽しい気分になるものです。解説したように、当選金の受け取りに関する税金はかかりませんが、その後のお金の動きには注意が必要です。宝くじで一攫千金を狙っている人は、このような税金面においての知識も得ておき、少しでも損をしない受け取り方法を選択するようにしましょう。

この記事を書いたライター

HUPRO MAGAZINEを運営している株式会社ヒュープロ編集部です!士業や管理部門に携わる方向けの仕事やキャリアに関するコラムや、日常業務で使える知識から、士業事務所・管理部門で働く方へのインタビューまで、ここでしか読めない記事を配信。
カテゴリ:コラム・学び

おすすめの記事